新拡張(Adventures) 追加ルール

取りあえず新拡張(Adventures)のルールブックの追加ルールとトークンの部分を訳してみました。
※意訳している部分や、もしかしたら誤訳の部分があるかも知れませんのでご注意願います。
※カード一覧はこちら(pdfファイル)を参照願います。

[準備]
新拡張(Adventures)は王国カード30種類(2種類は12枚なので合計304枚)、イベント20種類を含む。
基本カードは含まないので、基本セットなどからから基本カードを準備する必要がある。
ランダムにサプライをセット・アップしたい場合、他のドミニオンのセットのランダマイザーと混ぜてシャッフルすることで行える。
イベント込みでランダム・セットアップする場合、イベントを王国カードのランダマイザーに混ぜてシャッフルし、王国カードが10枚でるまでカードをめくり、その間にめくれたイベントを用いるという方法が考えられる。ただし、使用するイベントの数は最大2枚までに制限する(この方法で3枚以上イベントがめくれた場合、3枚目以降は使用しない)ことを推奨する。繁栄や暗黒時代を使用する場合、通常の方法で白金貨・植民地(1枚目の王国カードが繁栄のカード)、避難所(10枚目の王国カードが暗黒時代のカード)を使うかを判定する。

Page(小姓)、Peasant(農民)をゲームに用いる場合、そのカードのUpgrade(レベル・アップ)カード(PageならTreasure Hunter, Warrior, Hero, and Champion;、Peasantなら Soldier, Fugitive, Disciple, and Teacher)もサプライの近くに準備する。
トークンを使うカードやイベントがあればそのトークンを、予約(Reserve)カードが使われるなら酒場(Tavern)マットを各プレイヤーに用意する。
トークンとマットは6色あるので、ゲーム開始時に各プレイヤーごとの色決めをする必要がある。

[追加ルール]
新拡張は、海辺で採用されていた持続カードを含む。持続カードはオレンジの背景を持ち、プレイされたターンののクリーンナップには捨て札にならず場に残り、次のターンにも効果を持つ。玉座の間やDisciple(門弟)、Royal Carriage(王宮馬車)などで複数回プレイされた場合、そのカード(玉座の間など)も持続カードが捨て札になるまで一緒に場に残る。2列に分けてプレイするなどして、持続カードがこのターンにプレイされたか、前のターンにプレイされたかが区別できるようにすること。
※Hireling(雇われ人)のように残りのゲーム中ずっと場に残る持続カードがあるが、玉座の間のようなカードの対象としてプレイした場合、Hirelingと共に玉座の間も場に残り続け、その効果を2倍にし続ける。

新拡張には予約(Reserve)カードが含まれている。これらのカードは黄褐色色の背景をしており、これらのカードを使用する場合、各プレイヤーは酒場(Tavern)マットを持ってゲームを始める。
予約(Reserve)カードがプレイされると酒場(Tavern)マットに移動する。ほとんどの予約(Reserve)カードは「Call(呼び寄せる)」することができる。
マットに移った予約(Reserve)カードは、何らかの条件が揃った際にCallすることができる。Callした場合、場に出され(in play)、何らかの効果を生じる。
予約(Reserve)カードをプレイした場合、カード内の線の上側の効果を処理する(酒場(Tavern)マットに移ることも含む)。マットに移った後はCallされるまでは、何もせずにずっと待機し続ける。Callされた場合は、場に出て(into play)、下線部の効果を生じる。
Callする際に生じるのは下線部に書かれた効果のみで、線より上に書かれた効果が再度発生するわけではない(それらは、最初にプレイされた時にのみ生じる)。Callされた後の予約(Reserve)カードは、クリーンナップ・フェイズには通常通り捨て札にされる。
Distant Land(遠い土地)とWine Merchant(ワイン商人)の2種類はCallされることはない。Distant Land(遠い土地)は酒場(Tavern)マットに置きっぱなしになるし、Wine Merchant(ワイン商人)は特殊な条件でマットから移動する。
酒場(Tavern)マット上のカードは場にない(not in play)が、このターンにCallされたカードは場にある(in play)。そのため、Pilgrimage(巡礼)は酒場(Tavern)マットに移動してマット上にあるカードのコピー(同名のカード)は獲得できないが、このターンにCallされて場にあるカードは獲得対象にできる。
酒場(Tavern)マット上のカードはゲーム終了時の点数計算の場合にデックに含まれているものとして数える。またDistant Land(遠い土地)は、酒場(Tavern)マット上にあるかどうかで点数が変わる。
予約(Reserve)カードをCallすることはアクションをプレイ(Play)することではないし(場に出す(in play)ではある)、アクション数を消費することもない。

新拡張はイベントを含んでいる。これらは王国カードではない。プレイヤーは、購入フェイズにサプライのカードを購入するのと同様にイベント(の効果)を購入することができる。イベントを購入する場合、カードを購入するのと同様に購入権を消費し、そのコスト分のコインを支払う。イベントの購入の場合、そのイベントのカードを獲得するのではなく、その効果を得る。いずれのプレイヤーもイベントのカードを獲得したり、デックに入れたりすることはできない。
イベントの購入は、通常のカードの購入と同様に購入権を消費する。2購入権がある場合、カードを2枚購入したり、イベントを2回購入したり、イベントとカードを好きな順番に購入することができる(購入権の一部を使用せずにパスすることもできる)。
「1ターンに1回」などの制約が書いていなければ、購入権とコインの許す限り、同じイベントを複数回購入することもできる。
幾つかのイベントは「+購入」を効果として持っているので、コインが許すなら更なる購入を行うことができる。
通常のカードの購入同様、イベントを買い始めた後に追加で財宝カードをプレイすることはできない。
イベントの購入は「(王国)カードの購入」ではない。Swamp Hag(沼の妖婆)やならず者(繁栄)などはカードの購入を引き金とした効果を持つが、イベントの購入ではこれらの効果を発生させない。またイベントのコストは、橋(陰謀)やBridge Troll(トロール橋)のようなカードのコストを下げるようなカードの影響も受けない。

新拡張にはTraveller(旅人)カードが含まれている。それらのカードはテキストの背景に矢印を含み、他のカードにUpgrade(レベル・アップ)することができる。
これらのカードがプレイされ、場から捨て札になる場合、そのプレイヤーはその旅人カードに指定された一段階上のUpgradeカードに交換してもよい。交換する場合、そのカードを山に戻し、交換したカードを捨て札に置く。
例えばPeasant(農民)をSoldier(兵士)にUpgradeする場合、Peasant(農民)をPeasant(農民)の山に戻し、代わりにSoldier(兵士)を自分の捨て札に置く。
交換は廃棄や獲得ではないため、廃棄や獲得を引き金として発生する効果は発生しない。
交換はプレイして場から捨て札になる時のみ可能である。単に手札から捨てた場合は交換はできない。
もしUpgrade先のカードが山切れしている場合、交換できない。複数のカードを同時に交換できる場合、プレイヤーは好きな順番で処理してよい。Soldierが山切れしている状態でPeasantとSoldierが同時に交換可能な(場から捨て札になる)場合、SoldierからFugitiveへのUpgradeを先に処理して(Soldierが1枚山に戻る)、その後にPeasantからSoldierへのUpgradeを行ってもよい。
Page(小姓)とPeasant(農民)はTraveller(旅人)カードであるとともに王国カードでもある。それらからUpgradeするカードは王国カードではない(コストに*が付いている)。Upgradeの最終段階であるChampionとTeacherはTraveller(旅人)カードでなく、それ以上Upgradeすることはない。
Page(小姓)とPeasant(農民)は通常の王国カード(サプライのカード)として、購入・獲得が可能であるが、Upgradeしたカードはサプライのカードではなく、交換以外の方法では獲得できない。
※ただしUpgradeカードが廃棄された場合、墓暴きや盗賊(暗黒時代)によって廃棄置場から獲得することは可能。
またUpgradeのカードはサプライにないので、山切れしても3山切れの対象として数えられないし、都市などの山切れの対象としても数えられない。

[トークン]
新拡張には10種類のトークンが6プレイヤー分用意されている。幾つかの王国カードやイベントではこれらのカードを使用するものがある。トークンの数は各プレイヤー1種類1個ずつであり、それ以上持つことはない。
幾つかのトークンはサプライのアクション・カードの山の上に置かれる。トークンが置かれていることは、その山のアクション・カードを獲得することを妨げない。また、その山が空になっても(山切れしても)トークンは機能し続けるし、山切れしている山にトークンを置くこともできる。山切れしている山はランダマイザーを置くことで、トークンがどこに置かれているか確認できるようにできるだろう。
複数のトークンを同じ山に置くことができる。複数のプレイヤーのトークンや、同じプレイヤーの複数のトークンを同じ山に置くことも可能であり、これらのトークンはすべて通常の機能を発揮する。

廃棄(Trashing)トークンをあるアクションの山に置いたプレイヤーが、その山のカードを購入する場合、手札のカード1枚を廃棄してもよい(しなくてもよい)。この効果はその山のカードを購入した時のみ発生し、その他の方法で獲得した場合は発生しない。このトークンはイベントの「Plan(計画)」の効果で置かれる。

旅人(Journey)トークンは、Ranger、Giant、及びイベントのPilgrimageを使用する場合に用いる。旅人(Journey)トークンはゲーム開始時は表向きであり、これらのカードやイベントをプレイ、または購入する度にひっくり返される。これらのカードはの旅人(Journey)トークンをひっくり返した後にトークンが表か裏かをチェックし、表の時のみ何らかの効果を得る(もしくは、表と裏でその効果が変わる)。

屋敷(Estate)トークンは、イベントのInheritance(相続)を用いる時に準備する。Inheritance(相続)を購入した際にサプライより4コスト以下のアクション・カードを一枚選び、プレイ・エリアの近くの脇にどけ(in playとはみなされない)、屋敷(Estate)トークンを置いて所定の効果を得る。

4種類の+1トークン(+1アクション、+1購入、+1カード、+1コイン)はサプライのアクション・カードの山の上に置かれる。トークンを置いたプレイヤーがその山のカードをプレイする際には、通常の効果の前に、まずその特典を受ける。
例えば、「+1アクション」トークンを置いたアクション・カードをプレイする場合、まず「+1アクション」を得てから通常のカードの効果を処理する。
これらのトークンはTeacher(PeasantのUpgradeカード)、及び4種類のイベントカード(Lost Arts:+1アクション、Seaway:+1購入、Pathfinding:+1カード、Training:+1コイン)によって用いられることがある。

−2コスト・トークンも同様にサプライのアクション・カードの山の上に置かれる。トークンを置いたプレイヤーのターン中は、その山のカードはコストが−2される(ただしマイナスにはならない)。このコスト低減はすべての効果に影響を及ぼす。
例えば、3コストのアクション・カードであるGear(ギア)の上に−2コスト・トークンを置いた場合、銅貨(0コスト)を改良やTransmogrify(変換:+1コストまでの改築効果)で廃棄してGearを獲得することが可能となる。
このトークンはイベントのFerry(渡し船)によって置かれる。

大きな「−1カード」トークンは、Relic(遺宝)、Borrow(借り入れ)、Raid(強奪)の効果で、プレイヤーの山札のトップに置かれる。このトークンを置かれたプレイヤーは、次にカードを引く際に1枚その枚数が少なくなりるかわりに「−1カード」トークンを取り除く。
次のドローがターン終了時の手札5枚のドローの場合、ドロー枚数は5枚ではなく4枚になるし、その他のアクション・カードなどによるドローに対しても反応する。
このトークンは次のドローにのみ反応して1枚ドローを減らして取り除かれ、その後のドローには影響を及ぼさない(次に−1カード・トークンを受けるまでは)。
このトークンは「カードを引く(Draw)」場合にのみ反応する。「カードを引く」というのは、「+〇 カード」と書いてある効果か、「カードを引く(Draw)」と書いてある場合に限られる。カードを見る、公開する、手札に加えるといった効果に対しては、このトークンは影響を与えないし、受けない。
※公使(プロモ・カード)のテキストには「カードを引く」と書かれているが、これは「手札に加える」として扱うこと。
ドロー以外の処理の場合、山札からトークンをどけて処理を行い、処理が終わったらトークンを戻すこと。また山札が空(0枚)の場合も、トークンは山札置場の予定地に置かれ、通常通りの効果を発揮する(次のドローを1枚減らす)。
各プレイヤーごとに「−1カード」トークンは1個ずつしかなく、既に山札の上に「−1カード」トークンを置いているプレイヤーは、その状態で更に「−1カード」トークンを受ける効果を受けたとしても、それ以上何も起こらない。

大きな「−1コイン」トークンは、Bridge Troll(トロル橋)とBall(舞踏会)の効果で、プレイヤーの前に置かれる。このトークンを置かれたプレイヤーは、次にコインを得た際に−1コインされ、トークンを取り除く。
このトークンは通常の財宝カードだけでなく、アクション・カードなどから得られるコインにも反応して1コインを減らして取り除かれ、その後に獲得するコインには影響を及ぼさない(次に−1コイン・トークンを受けるまでは)。ただし、「0コインを得る」ような効果では、このトークンは取り除かれない。
各プレイヤーごとに「−1コイン」トークンは1個ずつしかなく、既に自分の前に「−1コイン」トークンを置いているプレイヤーは、その状態で更に「−1コイン」トークンを受ける効果を受けたとしても、それ以上何も起こらない。

とりあえず、以上。