新拡張(Adventures)イベント詳細

ドミニオン新拡張(Adventures)に関して、ルール・ブックに記載された各カードの詳細ルールを訳してみました。
今回はUpgradeカードとイベントになります。

※新拡張のカード一覧を作成してみました。
※推奨セットをプレイする際のリファレンス(冒険only、冒険・基本、冒険・陰謀の分)を作成しました。

【Upgradeカード】
新拡張にはTraveller(旅人)カードが含まれている。それらのカードはテキストの背景に矢印を含み、別のカードにUpgrade(レベル・アップ)することができる。
※Upgradeの最終段階であるChampionとTeacherは旅人カードではない(背景に矢印がない)ので、注意。旅人カードとChampion、Teacherのことをまとめて、Upgradeカードと呼ぶことがある。
・PageはPage→Treasure Hunter →Warrior→Hero→ChampionへとUpgradeすることができる。
・PeasantはPeasant→Soldier→Fugitive→Disciple→TeacherへとUpgradeすることができる。
PageとPeasantは2コストで、それ以降のカードは順番に3〜6コストである。

旅人カードがプレイされ、場から捨て札になる場合、そのプレイヤーはその旅人カードを、指定された一段階上のUpgradeカードに交換してもよい。交換する場合、元となった旅人カードを山に戻し、新たに交換したカードを捨て札に置く。
例えばPeasant(次の段階はSoldier)をUpgradeする場合、PeasantをPeasantの山に戻し、代わりにSoldierを自分の捨て札に置く。
Upgradeは1回の交換につき1段階上のカードのみ(一度に2段階Upgradeしたり、downgradeすることはできない)で、また旅人カードが場から捨て札になる場合に、Upgradeをしないことを選んでもよい。
Upgradeカードの交換は廃棄や獲得ではないため、廃棄や獲得を引き金として発生する効果は発生しない。
交換はプレイして場から捨て札になる時のみ可能である。単に手札から捨てた場合は交換はできない。
もしUpgrade先のカードが山切れしている場合、交換を行うことはできない。複数のカードを同時に交換できる場合、プレイヤーは好きな順番で処理してよい。Soldierが山切れしている状態でPeasantとSoldierが同時に交換可能な場合(場から捨て札になる場合)、SoldierからFugitiveへのUpgradeを先に処理して(Soldierが1枚山に戻る)、その後にPeasantからSoldierへのUpgradeを行ってもよい。
Page(小姓)とPeasant(農民)はTraveller(旅人)カードであるとともに通常の王国カードでもあるが、そこからUpgradeするカードは王国カードではない(コストに*が付いている)。Upgradeの最終段階であるChampionとTeacherはTraveller(旅人)カードでなく、それ以上Upgradeすることはない。
王国カードであるPageやPeasantが山切れした場合、通常の3山切れや都市などの山切れ対象として数えるが、Upgradeしたカード(コストに*がついているカード)はサプライにないので、山切れしても3山切れや都市などの山切れの対象として数えられない。
Page(小姓)とPeasant(農民)は通常の王国カード(サプライのカード)として、購入・獲得が可能であるが、Upgradeしたカードはサプライのカードではなく、交換以外の方法では獲得できない。
※ただしUpgradeカードが廃棄された場合、墓暴きや盗賊(暗黒時代)によって廃棄置場から獲得することは可能だし、褒章カード同様、仮面舞踏会で隣のプレイヤーにパスされることがありうる。

小姓(Page:2コスト、アクション−旅人)
+1カード、+1アクション
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードをトレジャーハンター(Treasure Hunter)に交換してもよい。

(特にコメントなし)

トレジャーハンター(Treasure Hunter:3*コスト、アクション−旅人)
+1アクション、+1コイン
右隣のプレイヤーが直前のターンに獲得したカードの枚数と同じ数の銀貨を獲得する。
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードを戦士(Warrior)に交換してもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

このカードをプレイした際に、右隣のプレイヤーが直前のターンに「獲得」したカード枚数の銀貨を獲得する。購入した枚数ではないので注意。獲得した銀貨は自分の捨て札に置かれる。

戦士(Warrior:4*コスト、アクション−アタック−旅人)
+2カード
場にあなたがプレイしている旅人の枚数を数える(このカードも含む)。
他のすべてのプレイヤーは、山札の一番上からその枚数分のカードを捨て札にする。その中の3コスト、または4コストのカードは廃棄する。
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードを勇者(Hero)に交換してもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

アタックの処理はターン順(左隣のプレイヤーから順番)に行う。
このカードを含む、あなたの場にプレイされているすべての旅人(Traveller)カードの枚数を数える。例えば、このターンの最初にWarriorをプレイした場合は1枚、Pageを2枚、Treasure Hunterを1枚プレイしてからWarriorをプレイしたら4枚となる。ChampionやTeacherはUpgradeカードではあるが、旅人カードではないので注意。また「場にプレイされた」カードの枚数を数えるので、例えば行進の対象になって破棄された旅人カードは2回プレイされているが場にプレイされているカードとしては0枚となるので注意。
数えた枚数だけ他のプレイヤーは自分の山札のカードを上から公開し、その中に3〜4コストのカードがあれば廃棄し、その他のカードは捨て札とする。
錬金術ポーション・コストを含むカードは3〜4コストのカードとみなされないが、*や+のついた3〜4コストのカード(Warriorやギルドの名品など)は3〜4コストのカードとみなされる廃棄される。
また3〜4コストの判定は、Warriorがプレイされた時のコストで判定されるので、橋やBridge Trollなどのコストを低減する効果のあるカードがプレイされている場合、修正後のコストで判定する。

勇者(Hero:5*コスト、アクション−旅人)
+2コイン、財宝カードを1枚獲得する。
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードをチャンピオン(Champion)に交換してもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

獲得する財宝カードはサプライにある財宝カードであれば何を対象としてもよく(白金貨や、王国カードとして準備された財宝カード、ポーション・コストを含む賢者の石など、いずれも獲得可能である)、獲得したカードは捨て札に置かれる。

チャンピオン(Champion:6*コスト、アクション−持続)
+1アクション
残りのゲームの間、あなたは他のプレイヤーのプレイするアタックの影響を受けない。
また、あなたがアクションをプレイする時には+1アクションを得る。
(このカードは場に残り続ける)(このカードはサプライに置かない。)

Championはプレイされた後は、ずっと場に残り続ける。
Championが場にある時には、あなたがプレイするすべてのアクションカードにはプレイ時に+1アクションを得る(つまり手札に引いたアクションカードは、すべてプレイ可能となる)。
またChampionが場にある時には、あなたは他のプレイヤーがプレイするすべてのアタックカードの影響を受けなくなる。これは、あなたがそのアタックの影響を受けたいと考えた場合であっても、常に影響を受けない(アタックの影響を受けないかどうかを選択することはできない)。ただし、Championをプレイする前にプレイされて持続中のSwamp HagやHaunted Woodsなどのアタック・カードの影響は受ける(これらのアタックに対処できるのは、プレイしたタイミングであるため)。
アタックではない類似の効果(支配など)については、その影響を受けるので注意。
灯台同様、(アタックの影響は受けないが)アタックに対するリアクションを取ることは可能と思われる。
※行進の対象としてChampionをプレイしたりBonfireの効果でプレイされたChampionが破棄されることがあり得るが、その場合でも、Championの効果は残りのゲームの間中発揮され続ける。これはHirelingの場合も同じである。

農民(Peasant:2コスト、アクション−旅人)
+1購入、+1コイン
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードをト兵士(Soldier)に交換してもよい。

(特にコメントなし)

兵士(Soldier:3*コスト、アクション−旅人)
+2コイン
場にプレイされているあなたのアタック・カード1枚につき1コインを得る。
手札を4枚以上持っている全ての他のプレイヤーは、カードを1枚捨てる。
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードを逃亡者(Fugitive)に交換してもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

このカードをプレイした場合、+2コインを得て、それに加えて、このカード以外にこのターンにあなたの場にプレイされているアタック・カードの枚数1枚につき1コインを得る。
また、4枚以上の手札を持つ他のプレイヤーは1枚手札を捨てる。
例えば「村−Soldier−Soldier」とプレイした場合、併せて5コインを得るとともに、ターン開始時に手札が3〜5枚だった他のプレイヤーの手札は3枚となる。
追加のコインの判定の際に、アクション・カードが「プレイされた」回数でなく、「場にプレイされている」アタック・カードの枚数を数える。
そのため「玉座の間−Soldier」とプレイした場合、2回目のSoldierで得られるコインも2コインとなり(このターンにプレイされたアタック・カードとしては2枚目だが、場にあるアタック・カードはSoldier1枚しかない)、合計で得られるコイン数は4コインとなる。
また持続中で場に残っているアタック・カード(場にあるが、プレイされたのは前のターン)がある状態でSoldierをプレイすると、持続中のアタック・カードの分の追加のコインを得ることになる。

逃亡者(Fugitive:4*コスト、アクション−旅人)
+2カード、+1アクション、カードを1枚捨てる。
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードを門弟(Disciple)に交換してもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

オアシスなどと同様、捨てるカードはFugitiveでドローしたカードでなくてもよい(Fugativeでドローしたカードから捨て札を選んでもよいし、もともと手札にあったカードを捨て札にしてもよい)。

門弟(Disciple:5*コスト、アクション−旅人)
あなたの手札のアクションカード1枚を2回プレイしてもよい。そのカードと同名のカードを獲得する。
/このカードが場から捨て札になる時、あなたはこのカードを教師(Teacher)に交換してもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

Discipleのプレイ後に、手札のアクション・カードをプレイするかどうかは選択であり、手札からアクションをプレイしないことを選ぶこともできる(玉座の間のように強制ではない)。
Discipleで獲得出来るカードはサプライにあるカードだけである。サプライにないカード(3コスト以上のUpgradeカードなど)を対象にした場合、そのカードを2回プレイするが、同名のカードを獲得する処理は行われない。
Discipleをプレイして手札のアクションを2回プレイするまでは1連の効果として処理され、その途中に別のアクション・カードをプレイするようなことはできない(プレイされるカードの効果で別のカードのプレイが要求される場合、例えばDiscipleに対して手札のDiscipleをプレイした場合のような例外を除く)。
Discipleの対象として手札から持続カードをプレイした場合、Discipleはその持続カードが捨て札になる時に一緒に捨て札になる。その持続カードが持続した場合、Discipleも一緒に場に残ることになり、次のターンの開始時の効果も2回プレイされる。
※策士のように2回目のプレイに持続の効果がない場合、Discipleは持続せずにプレイしたターンに捨て札になるものと思われる。

教師(Teacher:6*コスト、アクション−予約)
このカードを酒場(Tavern)マットに置く。
/あなたのターンの開始時に、このカードを呼びよせる(Call)ことができる。
その場合、「+1カード」「+1アクション」「+1購入」「+1コイン」トークンのうち一つを選び、それをあなたのトークンが置かれていないサプライ
のアクション・カードの山の上に移動させてもよい。
(このカードはサプライに置かない。)

このカードをCallする際に、あなたがトークンを置いていないサプライのアクション・カードの山の上に+1アクション、+1カード、+1購入、+1コイン・トークンのいずれか一つを移動させる。使用していないトークンを手元から移動させることも、既にアクション・カードの山の上に置いているトークンを移動させることもできる。
トークンを置いているサプライの山の種類のアクション・カードをプレイする場合、そのカードの本来の効果を得る前に置かれたトークンの種類のボーナスを得る。
Teacherによるトークンの移動は、既に自分のトークンが置かれている山に対してはできない。これは、既にTeacherなどで置かれた4種類の+1トークンだけでなく、その他のイベントで置かれる−2コスト・トークンや廃棄(Traching)トークンが置いてある場合も含む。ただし、他のプレイヤーがトークンを置いている山に対しては、(他に自分のトークンが置いていなければ)Teacherによりトークンを移動させることができる。また誰の所属でもないトークン、例えば抑留トークン(海辺)や、交易路によるトークン(繁栄)などが置かれている山にもTeacherによりトークンを移動させることができる。
屋敷トークンをおいて自分の脇に置いてあるアクション・カードの山に対しても、(他に自分のトークンが置いていなければ)Teacherによりトークンを移動させることができる。

【イベント】
イベントは通常のカードと同様に、購入フェイズに購入権とコインを消費して購入される。通常のカードの購入同様、イベントの購入を始める前に望むすべての財宝カードのプレイを行っておく必要がある。複数の購入権がある場合に、イベントを購入した後で追加で財宝カードをプレイするようなことはできない。
購入権とコインが許せば、同一のイベントを複数回購入することもできる。ただし、一部のイベントには「1ターンに1回まで」などの制約があるものもあるので注意。
またイベントの効果に+1購入が含まれるものがあるが(Travelling Fairは+2購入)、この場合、このイベントの購入前後で差し引きの購入権は減らないことになるので(このイベントの解決後に少なくとも1購入権は残っているので)更にカードやイベントを購入できる。
イベントは「カード」ではないので、橋などのカードのコストを低減する効果の影響を受けず、また「カードの購入」に関する効果の影響(Swamp Hag、Haunted Woodsや、イベントのMissionの効果など)も受けない。
ただしMessengerの下線部の「このターンの初めての購入」という部分に関しては、イベントの購入も数えるので注意。

義援金(Alms:0コスト、イベント)
1ターンに1回まで:
もし財宝カードを1枚もプレイしてなければ、4コストまでのカードを1枚獲得する。

1ターンに1回までなので注意。
獲得の対象となるのは、サプライにある4コスト以下のカードで、サプライにないカードは獲得できない。獲得したカードは捨て札に置かれる。
財宝カード以外からの仮想コイン(アクション・カードやコイン・トークンからのコイン)があることは、Almsの購入を妨げない。複数の購入権があるなら、Almsを購入したうえで他の購入を行うこともできる。

借り入れ(Borrow:0コスト、イベント)
+1購入
1ターンに1回まで:
あなたの山札に−1カード・トークンが置かれていなければ、それを置いて+1コインを得る。
(−1カード・トークンが山札に置かれている場合、次にカードを引く場合にその枚数を1枚減らし、トークンを山札から取り除く)

既に自分の山札の上に−1カード・トークンが置かれている状態でBarrowを購入した場合、何も起こらない(+1コインを得ることはできない)。

エスト(Quest:0コスト、イベント)
あなたは、アタック・カード1枚か、呪い2枚か、好きなカード6枚を捨てても良い。そうした場合、金貨を1枚獲得する。

Questを購入した際に、条件に満たない手札を捨てる(手札を6枚未満捨てたり、呪いを1枚だけ捨てる)こともできる。その場合、捨て札の後に何も起こらない(金貨を獲得することはできない)。

節約(Save:1コスト、イベント)
+1購入
手札よりカードを1枚脇にどける。ターン終了時(手札を引いた後)にそのカードを手札に加える。

このイベントは1ターンに1回しか購入できない。脇にどけたカードは、裏向きに置き、他のプレイヤーはその中身を見ることはできないが、自身は好きな時に中身を見ることができる。
脇にどけたカードは、ターン終了時に次のターンの手札を引いた後に手札に加える。そのため、通常であれば、5枚の手札を引いた後にSaveで脇にどけたカードを加えて6枚の手札となる。

斥候隊(Scouting Party:2コスト、イベント)
+1購入
あなたの山札の一番上の5枚を見る。3枚を捨て札にし、残りを好きな順番で戻す。

5枚のカードを見る際に、山札が5枚に満たなければ捨て札をシャッフルするが、それでも足りなければ、あるだけのカードを見る。その枚数が3枚以下の場合は、見たカードをすべて捨て札にする。
Scouting Partyの効果は、「(カードを)見る、手札に加える」という処理でドローではないため、−1カード・トークンの影響は受けない。

移動遊園地(Travelling Fair:2コスト、イベント)
+2購入
あなたがこのターンにカードを獲得した場合、そのカードを山札の一番上に置いてもよい。

Travelling Fairの効果(獲得したカードを山札の一番上に置いてもよい)は、このイベントを購入後に獲得したすべてのカードを対象とし、購入したカードに限らない(その後に購入したイベントで獲得したカードなども含む)。ただし、旅人(Traveller)カードの交換は獲得ではないので、このイベントの対象とはならない。
山札の一番上に置くか(通常通り捨て札に置くか)どうかは、獲得するカード1枚ごとに選択してよい。

かがり火(Bonfire:3コスト、イベント)
場にプレイしてるあなたのカードのうち2枚までを廃棄する。

このイベントを購入した場合、手札ではなく、場にプレイされているカードを廃棄する。
廃棄する枚数は0〜2枚の好きな枚数を選べる。もし財宝カードを廃棄した場合でも、既にその財宝カードを場にプレイした際のコインは(消費されない限り)失われず、そのまま残る。

遠征(Expedition:3コスト、イベント)
次のターンの手札を引く時に、追加で2枚引く。

クリーンナップ・フェイズに手札を引いた直後に、Expeditionによる追加分の手札を引く。
Expeditionは、購入権とコインが許すなら1ターンに複数回購入することも可能であり、その効果は累積し、手札は7枚、9枚と増えていく。
また前哨地をプレイして次のターンの手札が3枚となる場合、Expeditionを購入すると基本の3枚に加えて購入したExpeditionごとに2枚ずつ手札が増加する。

渡し船(Ferry:3コスト、イベント)
あなたの−2コスト・トークンを、サプライのアクション・カードの山の一つに移動させる。
(その山のカードはあなたのターン中はコストが−2される、ただしマイナスにはならない)

−2コスト・トークンが置かれたアクション・カードの山のカードが−2コストされるのは、あなたのターン中のみである。−2コストは購入時のコストのみでなく、工房による獲得などにも影響を及ぼす。

計画(Plan:3コスト、イベント)
あなたの廃棄(Trashing)トークンを、サプライのアクション・カードの山の一つに移動させる。
(その山のカードを購入する際に手札のカード1枚を廃棄してもよい)

廃棄トークンを置いた山のアクション・カードを購入するごとに、手札のカードを1枚廃棄してもよい(この廃棄は強制ではなく、何も廃棄しないことを選んでもよい)。

使命(Mission:4コスト、イベント)
1ターンに1回まで:
前のターンがあなたのターンでない時、追加のターンを得る。ただしそのターンではカードの購入はできない。

Missionを購入した直前のターンもあなたのターンであった場合(前のターンにもMissionを購入したり、前哨地をプレイして追加ターンを得ていたり、支配されていた場合など)、何も起こらない。
Missionによる追加ターンは、カードが購入できない以外は通常通り行える。購入以外の手段によるカードの獲得は可能であり、またイベントはカードではないため、Missionの追加ターンであっても購入可能である。

巡礼(Pilgrimage:4コスト、イベント)
1ターンに1回まで:
あなたの旅(Journey)トークンをひっくり返す(旅(Journey)トークンは、最初は表を向けて置く)。
もしそれが表向きなら、場にプレイされているあなたのカードのうち、最大3種類までのそれぞれ違う名前のカードを選び、それぞれについて同名のカードを獲得する。

Pilgrimageを購入した際に、旅(Journey)トークンをひっくり返す(RangerやGiantの場合、購入ではなくプレイした際に旅トークンをひっくり返す)。
Pilgrimageで獲得できるカードはサプライにあるカードのみで、獲得したカードは捨て札に置かれる。獲得するカードは最大3種類までなので、3種類以上のカードをプレイしている場合でも、0〜2種類を選び、3種類より少ない種類を獲得してもよい。

舞踏会(Ball:5コスト、イベント)
−1コイン・トークンを受け取る。それぞれ4コストまでのカードを2枚獲得する。
(−1コイン・トークンを受け取っている場合、次に獲得するコインの量が1コイン減り、−1コイン・トークンが取り除かれる)

獲得する2枚のカードは同名のカード2枚であっても、2種類のカードを1枚ずつであってもよい。
−1コイン・トークンを既に受け取っている状態でBallを購入した場合、2枚のカードを獲得するだけで、更にトークンを受け取ることはない。またBallは購入権とコインが許すのなら、1ターンに複数回購入することも可能である。

襲撃(Raid:5コスト、イベント)
あなたは、あなたが場にプレイしているのと同じ枚数の銀貨を獲得する。
他のすべてのプレイヤーは、自分の山札の上に−1カード・トークンを置く。
(−1カード・トークンが山札に置かれている場合、次にカードを引く場合にその枚数を1枚減らし、トークンを山札から取り除く)

Raidの効果はアタックのように見えるが、アタックではない。そのためアタックに対するリアクション(堀など)でリアクションすることはできないし、灯台やChampionが持続中であっても他プレイヤーのRaidの影響を受ける。
Raidを購入した場合、既にあなたの場にプレイされている銀貨と同じ枚数の銀貨を獲得し、捨て札に置く。もし、サプライの銀貨の枚数が足りない場合、あるだけの銀貨を獲得する。
他のプレイヤーは−1カード・トークンを受け取り自分の山札に置くが、既に−1カード・トークンを受け取っているプレイヤーは何も受け取らない。

海路(Seaway:5コスト、イベント)
4コストまでのアクション・カードを獲得する。
サプライのそのアクション・カードの山の上に、あなたの+1購入トークンを置く。

獲得できる4コストまでのアクション・カードは、サプライにあるカードに限られ、獲得後は捨て札に置かれる。その後、獲得したアクション・カードのサプライの山の上に、あなたの+1購入トークンを移動させる。
橋やBridge Trollのようなコスト低減効果によって、本来5コスト以上のカードが4コスト以下になっている場合、Seawayの効果で獲得することができるし、コスト低減効果が終了して獲得したカードが5コスト以上になっても、既に獲得したカードや、移動した+1購入トークンはそのまま残る。
もしサプライに騎士(暗黒時代)があり、そのトップがサー・マーチン(4コスト)の場合、Seawayの効果でサー・マーチンを獲得し、+1購入トークンを騎士の山の上に置くことができる。サー・マーチン獲得して騎士の山のトップが5コストの他の騎士になったあとでも、+1購入トークンはそのまま残る(他の5コストの騎士がトップの場合、橋などのコスト低減効果がない限り、Seawayの獲得対象とすることはできない)。
※騎士や廃墟の山の上に+1トークンが置かれている場合、ルールブックの記述を素直に読解すると「カード名に関係なく、その山に含まれていたすべての騎士(廃墟)がトークンのボーナスを受ける」ことになると思われます。
サプライで山切れしているアクション・カードを獲得することはできないので、Seawayの獲得対象として山切れしているアクション・カードを対象にすることはできず、そのため、山切れしているアクション・カードの山に+1購入トークンを移動させることはできない(既に+1購入トークンを置いたカードの山が後に山切れした場合、+1購入トークンは効果を発揮し続け、その山のアクション・カードをプレイする場合に+1購入のボーナスを与える)。

交易(Trade:5コスト、イベント)
手札より2枚までのカードを廃棄する。
廃棄した枚数の銀貨を獲得する。

0〜2枚の好きな枚数の手札を廃棄し、廃棄した枚数と同数の銀貨を獲得し捨て札に置く。

失われた技術(Lost Arts:6コスト、イベント)
あなたの+1アクション・トークンを、サプライのアクション・カードの山の一つに移動させる。
(その山のカードをプレイする際にあなたはまず+1アクションを得る)

トークンの項を参照)

訓練(Training:6コスト、イベント)
あなたの+1コイン・トークンを、サプライのアクション・カードの山の一つに移動させる。
(その山のカードをプレイする際にあなたはまず+1コインを得る)

トークンの項を参照)

相続(Inheritance:7コスト、イベント)
1ゲームに1回まで:
サプライより4コストまでの勝利点でないアクション・カードを1枚脇にどけ、その上に屋敷トークンを移動させる。
(あなたの屋敷はそのカードの能力とタイプを獲得する)

Inheritanceで脇にどけるカードは獲得ではないので注意。例えば左隣のプレイヤーがプレイする密輸人の対象にならず、Treasure Hunterの対象として数えられない。しかしながら、ゲーム終了時には脇にどけて屋敷トークンを置いたカードもデックに含まれている者として点数計算を行う(庭園やブドウ園などに関係する可能性がある)。
Inheritanceを購入した後の残りのゲーム中ずっと、あなたのデック・手札・捨て札などすべての領域の屋敷は、カード・タイプ「アクション−勝利点」となりアクション・カードとしてプレイ可能となり、屋敷トークンを置いたアクション・カードのアクション効果を得る。
これはInheritance購入前からデック内にあった屋敷に限らず、その後あなたが獲得・購入した屋敷(及び仮面舞踏会でパスされた屋敷)に対しても適用される。ただし、この効果はあなたの屋敷にのみ生じ、他のプレイヤーの屋敷には及ばないし、廃棄されたり、サプライ戻されたり、仮面舞踏会で他プレイヤーにパスされた屋敷にも及ばない。
Inheritance購入時に脇に置くカードは、4コストまでの勝利点でないアクション・カードであれば何でもよく、持続カードやリアクション・カードやその他であったも構わない。またInheritance購入時に4コスト以下であればよく、購入時に橋などの効果で4コスト以下となっていた場合、その後5コスト以上になっても、そのまま屋敷トークンは残り変わらず効果を発揮し続ける。
あなたの屋敷は「アクション−勝利点」となりアクションとしての効果を得るが、カード名は屋敷のままであり、コストは2コストのままであり、ゲーム終了時に勝利点1となる。サプライ上では脇にどけたカードの山と屋敷は別々の山であり、脇にどけたカードの山の上に+1トークン(+1カードなど)が置かれていても屋敷はその恩恵を受けることはなく、また脇にどけたカードが魔女娘(収穫祭)の災いカードであっても、屋敷で魔女娘に災いカードとしてリアクションすることはできない。

経路探索(Pathfinding:8コスト、イベント)
あなたの+1カード・トークンを、サプライのアクション・カードの山の一つに移動させる。
(その山のカードをプレイする際にあなたはまず+1カードを得る)

トークンの項を参照)

取りあえず以上で。