同盟のちょっとした話

お久しぶり、または初めまして。

記事を書くのは昨年のドミニオン Advent Calendar 2021以来となります。何かこういうきっかけないと最早記事をかけない体質になっているような。

企画を立ち上げた うりはりさん、ありがとうございます。

adventar.org

さて、今年は同盟が発売され、各種第二版が発売され、年末進行で新拡張Plunder(劫掠?)が発売とかなり盛沢山だった気がしますが、その中で同盟は何というか錬金臭がするというか、既に埋もれている感がします(個人の感想です)。

 

ランダム・サプライだと連携カードと同盟がかみ合ってないことも多く、分割カードもやりづらいことが多いかなと。

ただ、(基本-同盟などで)大会サプライが組まれる場合は、組み合わせが絞られるため、予習しやすい拡張かもしれません。

流石に予想サプライ(第2戦は庭園、もとい特殊勝利点場とか)は私には難しいですが、主に同盟(カード)周りで、「あっ、こんなことにもなるのか」と思ったことをちょこちょこと書いていってみようかと思います。

 

ちなみに私のプレイ環境ですが、ステ・ドミ(ドミニオン・オンライン)ではなく、スマホで隙間時間にアプリ(Temple Gates Games LLC)で遊ぶのがメインと、多分、ドミニオン Advent Calendarの読者の方々とは違う環境かなと。Gokoの時の遺産で冒険まで拡張持っていて(各種第二版は第一版を買っていれば追加購入なしで選択可能)、そこに同盟を新規購入した状態で遊んでいます。

ないと思いますが、アプリにバグがあったりしたら、ルール勘違いしている可能性があります。

あと、最近の流行から取り残されたところで一人で遊んでいるので、書いてあることが「既に知っている」「間違いだ」という場合は、読み流してください。

 

【連携カード

道化棒 ・下役 ・契約書 ・ギルドマスター

ごますり ・輸入者 ・生徒 ・仲買人 ・密使

同盟に存在する9種類の連携カードのうち1種類以上がサプライにある場合、同盟が1枚採用され、各プレイヤーは1好意を与えられます(輸入者があると更に好意+4)。ちなみに連携カードが2種類以上あっても使用する同盟は1枚です。

一部違うものもありますが、基本的には連携カードで好意を獲得し、その好意を消費して同盟の効果を利用するということになります。

ランダム・サプライでありがちですが、連携カードと同盟が噛み合っていないと、「お前何しに来た(主に同盟カードが)」状態になることもしばしば。

また、道化棒~ギルドマスターまでの4種類は、プレイすればだいたい好意を獲得できますが、ごますり~密使の5枚の場合、好意を獲得する条件が面倒(もしくは輸入者に至っては最初に多めに好意を配る代わりにその後の好意獲得は0)なので、その面倒な手順を踏んでまで好意を獲得して同盟を利用する価値があるのかという判断が必要になります。

 

道化棒

 

4つのうち2つの効果を選ぶ財宝カード。「+購入」や「トップデッキ」はたまに非常に役立ちますが、一般的には「+1金」「+1好意」が選ばれることが多そうです。

2コストにしては小回りが利きますが、出力は2コスト相当と言えます。

そのため、手先などと同様に「いつデッキに入れるのか」「何枚入れるのか」が問題になります。初手4-3で買うには貧弱ですが、他に+購入や追加獲得のないサプライだと、どこかでしゃがんで(3金以上出ていても購入して)デッキに入れた方がいい場合もあるでしょう。逆に引き切りデッキに道化棒を5枚入れれば、引き切れれば毎ターン山の民の効果を受けられますが、引き切りデッキに道化棒5枚入れる余地があるのかという話もあります。

サプライに連携カードが道化棒しかない場合は、どのくらいの頻度で同盟を使用したいかを考えて、道化棒を何枚入れるか考える必要があるでしょう。

 

下役

好意しか産みませんが、キャントリップなので使いやすくはあります。

銀行家連盟小売店主連盟みたいな好意を貯めていく(もしくは貯めた状態で連携カードを使う)と強い同盟の場合、何も考えずに下役を掻き集めてプレイする(あとできればちょっと圧縮)だけで強いこともありますが、逆にデザインされたサプライでそういう組み合わせはあまりなさそうな気もします。

 

契約書

財宝なのでアクションのように被ってプレイできないこともなく、持続の方の効果も非常に有用(持続中にシャッフルが入って使用回数が減る可能性がありますが)と言えます。

 

ギルドマスター

ポイントは「このターン、カード1枚を獲得するとき、+1好意」と、何か獲得する毎に好意を得ます。

同盟が建築家ギルドの場合、ギルドマスターを2枚プレイした状態(玉座の間などでもOK)で属州を購入すると、そこから下位のコストのカードを順々に獲得できます(属州→宮廷→国境の村(+おまけ)→研究所→鍛冶屋→村→村落みたいな)。

獲得なので、ターン中に工房で獲得したカードや、名品の過払いで獲得した銀貨などにもレスポンスして好意を獲得します。

建築家ギルドとの組み合わせはなさそうですが、大量獲得カードと好意を大量に消費する同盟を組み合わせてとかは、あるかもしれません。

 

と、ここまではいいのですが、ここからはちょっと使いづらいところがあります。

 

ごますり 

ごますりを獲得した時と廃棄した時しか好意を得られません。そうなると継続的に好意を得ることが難しいところがあります。
効果も序盤に1枚程度だと屋敷を捨てればというところがありますが(特によろずや-ごますりみたいな手札だと効果大きそうですが)、普通のデッキでは複数枚入れている余裕はないことの方が多いでしょう。

改築系などの廃棄して役立てる系のカードと一緒にサプライにあると使いやすいところがあります。平和的教団木工ギルド支配でも獲得できますね)みたいなアクションを廃棄できる同盟との相性は良くなるでしょう。

 

輸入者

ゲーム開始時に各プレイヤーに配られる好意が+4(つまり好意5からスタート)となりますが、他に連携カードが場になければ、好意がそれ以上増えることはありません。場にある連携カードが輸入者のみの場合、好意を消費するタイプの同盟だとゲームを通じて使用できる回数が最初から定まるため、より計画的に使用する必要があります。

また好意1でなく好意5を持ってゲームが始まるため、通常は初手から使えない好意2以上消費の同盟でも初手から使えるようになりますし、好意1の同盟でも初手から連打可能になります。1ターン目に購入した民兵都市国家で即打ちしたり、工芸家ギルド民兵を山札に載せて2ターン目に打ったりといったことも可能です。選ばれた同盟次第ですが、いつも以上に初手からのパズル感が増えることも多い気がします。

 

生徒

アクションは減りませんが、手札を1枚廃棄するだけ。財宝を廃棄しないと好意を得られませんが、財宝(銅貨)を廃棄した場合は山札トップに戻り序盤の拡大再生産の邪魔になりがちと、かなり使いづらい感があります。

写本士の仲間たちと組み合わせると、手札にある財宝カード(銅貨)を好きなだけ(後から引いてきた分も含めて)廃棄できるかなと。

 

仲買人

初手4-3で購入した場合、序盤(2周目)に屋敷を廃棄して得るのは+2金で、屋敷を廃棄し終わったら何を廃棄するの?という話があります。

一応、引き切りで山賊海賊あたりで拾った金貨を廃棄して大量の好意を得て、島民のような消費する好意の多い同盟を使いまわすこともできますが。

 

密使

密使でドローした際にシャッフルが入らないと好意を得られないということで、密使で安定して好意を得るのは結構手間です。一番簡単なのは、途中で何か獲得したり、倉庫みたいな捨てるカードの入った引き切りとかでしょうか。

【同盟】

初手配分を変えられる同盟

穴居民砂漠の案内人森の居住者罠師の小屋などは、好意1でも使えるので、初手の配分を変えることができます。
例えば初手5金で魔女を買って、2ターン目に砂漠の案内人で2金の手札を流したり、罠師の小屋で1ターン目に購入したカードを2ターン目にプレイしたり、穴居民や森の居住者で山札を削って、1ターンの最後や2ターンの途中でシャッフルを入れたり。

サプライに輸入者がある場合(開始時に好意5)は、更に範囲が拡がります(都市国家工芸家ギルドなどなど)。

ただ、ランダム・サプライなどでは注意すべき項目ですが、初手格差(5-2と3-4とか)が拡がるので、サプライは作りづらいかもしれません。

高原の羊飼い

2戦目の庭園ではないですが、色々サプライが考えられる同盟な気がします。

流石に、道化棒ごますり、高原の羊飼いみたいな、露骨なサプライはないと思いますが、片方だけ入れて属州組と競らせるみたいなのはありな気がします。

逆に2コストの連携カードを外して、+購入いれて、最後に10金2購入(属州+屋敷)できて、ある程度好意貯めてた人が勝つみたいなのもあるかもです。

 

以下、雑談に近いですが(これまでも雑談に近いですが)。

 

遊牧民団

サプライによっては、遊牧民団が唯一の+購入や+アクション(鉄工所で3コス以上のアクション獲得・遊牧民団起動 等)の元になることがありますね。

 

砂漠の案内人

手札が腐った場合の回避手段にもなりますが、ターン開始時のプレイは好きな順番でプレイできるので、契約書にこめたごますりを発動してから砂漠の案内人を使うようなことも可能ですし、逆に船着場が持続しているなら、まずは5枚入れ替えてから2枚引く方がお得なことが多いでしょう。

好意が稼ぎやすい場だと、民兵などのアタックの価値は下がりそうですし、前哨地などのリカバリーにもなるでしょうか。

 

発明家の家族

ポイントは下がったコストは全員共有な点でしょうか。

初手4-3でもいきなり5コストのカードが買えますが、他プレイヤーも利用できるという点で、方向性逆ですが、何となく徴税を思い出します。

たまに、国境の村狂戦士のような「このカードよりコストが少ないカード1枚を獲得する」カードのコストを下げると思わぬことが起きる場合があります。

 

すり師団

リアルではそれ程でもないと思いますが、アプリだと処理が面倒ですね。

ポイントは「(5枚以上なら)1枚捨てる」でなく「4枚にする」点でしょうか。

保存や探検のように前のターンの最後に手札を増やす方法は旨味が少なくなります。

逆に坑道みたいに捨てたら系や急使みたいな捨て札利用系にはありがたいことも。

船着場などを使用している場合は、その持続効果の前にすり師団の効果を先に適用することを忘れないようにですね。

 

罠師の小屋

 

獲得なので、工房系で獲得したカードや、対戦相手が配った呪いにも反応します。

リアルではないですが、アプリだと間違って呪いをトップに載せて無駄に好意を消費しないように気を付ける必要があります。

 

【その他のカード】

航海

初めて見た時はアプリのバグかと思いましたが、複数の航海で3ターン以上連続した自分のターンを得ることができます。

ポイントは、【プレイ時に】「直前のターンがあなたのターンではない場合」ということでしょうか。

通常ターンに航海を2枚プレイしてターンを終えると、その後2ターン連続で(航海による)追加ターンが得られます。航海ターンのクリーンナップに持続中の航海の1枚が捨て札に落ちていく感じです。

宮廷×3・航海×4とプレイすれば13ターン連続で自分のターンですし、行進して墓地から引っ張り上げるプレイだと、もう少し増やせそうでしょうか。どこまで行けるでしょう?

寄付と改築系があったら、あるだけ航海プレイして、持続中の航海と属州1枚と改築系だけ残して、航海ターン分だけサプライから属州を削ることも可能ですね。

 

普通にプレイする分には手札から3枚まで制限があるため、少数のカードでどうにかなる(廃棄・改築系とか、策士保管庫とか)デッキでは有用ですが、コンボ系とかステロ(お金が並べられない)とかだと使いづらいですし、特に船着場みたいに持続系を使う場合は盤面がリセットされて逆に害悪という場合もあるような。

 

進路

同盟のカードではありませんが、今年出たカード中で一番好きなカードと言われると、私はこのカードかなと(Plunderの全カードリストは、まだザっとしか目を通していませんが)。

書庫をプレイした際にアクションが増える」のは、村有緑地でも経験していますが、進路は獲得時、廃棄時も対応可能なため、「進路を改築してもアクションも改築種も減らない」とか、「鉄工所で進路を取ったらアクションが増えた」といったこともできます。

同じ異郷だと、魔女の小屋で4枚引いて、さらに2枚掘り起こしつつ、呪いをまきつつ、アクションが増えるみたいなこともできますね。

廃棄の際のことを考えると、城砦なんかも頭に浮かびますが、進路は手札に戻るのではなく場にプレイされるので、悪だくみしたいときは工房系のような進路を掻き集めることのできるカードが場にあるかも大事な要素と言えます。

 

 アプリの話

アプリ(Temple Gates Games LLC)は、隙間時間でスマホで遊べる点が良いですね。

私はオンライン対戦はせずに、AIとの2人戦ばかりやってます。

対戦相手のAIは3種類の中から一番厳しいハード・モードを選んでいますが、結構勝てません。私の成績は勝率1/3もないと思います。

多分ですが、双方の山札に手を加えて難易度調整しているのかなと思うところがあります。例えば、AI側はシャッフルの際にアクションが上の方に来る確率が高くなっているとか、プレイヤー側は下の方に来る可能性が高くなっているとか。他にもアクションが残っている時と残っていない時で引くカードが変わるとか。多分、自分の敗けがこんでいるので被害妄想に駆られているだけだと思いますが。

普通にランダムに結果を出す場合と、手を加える場合の確率が設定されていて、手を加える際はシミュレーターみたいに適当な条件設定して対応しているんでしょうか?

プレイし続けると逆境には強くなるかもしれませんが、プレイが歪む危険性もあるかなと思わなくもないです。

次回記事を書くことがあったら、その辺を検討してみるのも面白いかなとか思っています(あまり需要なさそうですが)。

 

だらだと続いてオチがない感じで申し訳ありませんが、今回はこれくらいで。

では、みなさん、よいクリスマス、よいお年を。