暗黒時代(Dark Age)の点数評価

某書でやっていた点数付けをマネして、自分でも点数もつけてみました。
点数のつけ方(枚数配分)は、「ぷち暗黒時代」に倣っております。

10点(2枚)Market Square(市場の広場) 3コスト
Catacombs(地下墓地) 5コスト
9点(3枚)Cultist(崇拝者) 5コスト
Counterfeit(偽造品) 5コスト
Rebuild(建替え) 5コスト
8点(4枚)Forager(採取者) 3コスト
Ironmonger(金物屋) 4コスト
Scavenger(ごみ漁り) 4コスト
Count(伯爵) 5コスト
7点(5枚)Death Cart(死体用荷車) 4コスト
Altar(祭壇) 6コスト
Sage(賢者) 3コスト
Junk Dealer(屑物商) 5コスト
Hunting Grounds(狩場) 6コスト
6点(7枚)Storeroom(貯蔵庫) 3コスト
Marauder(略奪者) 4コスト
Armory(武器庫) 4コスト
Bandit Camp(山賊の野営地) 5コスト
Feodum (封土) 4コスト
Pillage(略奪) 5コスト
Rogue(ごろつき) 5コスト
5点(5枚)Mystic神秘主義者) 5コスト
Poor House(救貧院) 1コスト
Beggar(物乞い) 2コスト
Wandering Minstrel(吟遊詩人) 4コスト
Squire(従者) 2コスト
4点(4枚)Rats(ねずみの群れ) 4コスト
Graverobber(墓泥棒) 5コスト
Hermit(隠者) 3コスト
Fortress(砦) 4コスト
3点(3枚)Band of Misfits(愚連隊) 5コスト
Procession(行進) 4コスト
Urchin(浮浪児) 3コスト
2点(1枚)Knights(騎士) 5(4)コスト
1点(1枚)Vagrant (放浪者) 2コスト

※日本語名は正式なものでなく、こちらで付けた適当な訳です。
※暗黒時代のカード・リストこちら
※各カードへの詳細なコメントは、過去の記事を参照して下さい。
※これらの点数は今現在での評価であり、今後、予告無く変更される可能性がございます。

点数をつけながら何度となく「強さって、なんだろう」と自分に問いかけるところがありました。
暗黒時代の場合、5〜8点くらいはつけやすいんですが、下位に何を選ぶかはかなり迷いました。
それだけ、局面(サプライなど)によって、波の激しいカードが多いような気がします。

名誉ある1点(最下位)は一応Vagrantを選びましたが、どちらかという消去法的な選ばれ方をしています。
例えばBeggarなんかは、「荒れ場(アタック・カードの飛びかう場)」「5金(4金)出ればOK場(庭園場とか公爵場とか)」だと、とたんにキー・カードにまで登りつめますが、それ以外のプレーンな場では、はっきりいうと「空気(カス・ゴミ)」になると思います。ランダム・サプライであれば、空気になっていることの方が多いでしょう。
逆にVagrantなんかは、キャントリップで、ほぼ常に一定の仕事はするので、「2金しか出なかった時に買われない」ということは、ほとんど無いと思います。あるとしたら他に有力な2コストのカードがあるか、鍛冶屋ステロイドのようなデックの場合くらいでしょうか(呪い場などの方が、2金止まりになる確率が高く、Vagrantへの購買意欲も高くなって、獲得率は高くなるでしょうが)。

Beggarの場合、「2金余ったけど、その分の購入をパスする」というシチュエーションは容易に思いつきますが、Vagrantだと、ほとんどの場合、「余った2金で取りあえず買っておく」になると思います。
多分、isotropicのような環境で集計すれば、平均獲得率なんかはBeggarよりVagrantの方が高くなるでしょう。
まぁ、獲得率とカードの強さは微妙に違いますが(デックに1枚しか入らないけどゲームを決めるカードとかもありますし)、計算できませんが、カードの出力(カード・パワー)みたいなものも、ランダム・サプライでの平均なら、BeggarよりVagrantの方が高くなるような気がします。
ただ、点数をつけると、「サプライによっては、たまにキー・カードになりえる」というだけでBeggarの方に高い点数をつけてしまいます(“たまに”でなく、“ごく稀に”キー・カードになりえる、だと、Vagrantの方が上になるんでしょうが)。

そもそもトップ(10点)をつけているMarket Squareからして、「廃棄カードがない(ついでに+Buyが重要でない)サプライなら空気」なカードなわけで。
ただ、圧縮系のカードと一緒に出てきた場合が酷すぎるから(圧縮作業の傍らで勝手に金貨が湧いて、その金貨が「圧縮されたデック」に投入され、しかも圧縮されるにつれてMarket Squareがヒットする確率が高まり、デックが金貨まみれになった状態でキャントリップの+Buyとして働く)、この点数という感じです。
まぁ、推奨セットなんかのForager−Market Square+αの組み合わせでのプレイを何回もやった後遺症なのかもしれませんが。

そういうことを言い始めると、Processionとか、BoM(Band of Misfit)とかの点数も上げるべきなんですが、何故か、この辺はこのあたりで。
ProcessionとかGraverobberとかは、中途半端に使えそうでデックに投入して、やっぱり使いづらかったということが結構多く、そのせいで点数が下がっているような気がします(Beggarなんかは、使わない時は完全に空気以下なんで、悪い印象を持つ以前に視界に入ってないので減点対象になっていないという話もあります)。
特にGraverobberは怪しげな動きが出来そうで、実際出来ることもあるけど、初期のRatsみたいに失敗することが多かったような。
Fortressは、動きは怪しくて楽しいけど、どちらかというとサポート的で、Fortress−司教みたいな例外を除けばゲームの勝敗に直結するようなことは少ないような気がするので、この辺で。
BoMは、確かにこのカードで勝ち負けが決まることすらありますが(よろずや−倉庫の初手で入って、3ターン目にBoMが買えた方がそのまま勝ったとか)、「(適切にカードを購入してプレイすれば)BoMの柔軟性などに頼らなくても、ちゃんとまわるデックが組めるはず」という幻想があるせいで、何となく低い点数を付けたような。

どうしても、「強さ」の定義が定まらず、個人的な好悪、印象が入るために、点数自体はいい加減なものになりますね。
まぁ、他人の付けた点数を眺めて楽しいのは、その辺の個人的感想が透けて見えるところが大きいような気もします。
で、半年後くらいには私の中のこの点数も、かなり変わっていることでしょう。