第5回北九州ドミニオン集会(ミニ・トーナメント)使用サプライについて(その2)

ということで、前回に続き、残り20サプライの解説をば。
しかし、第2弾の分は、第1弾にくらべてよりランダムに分配したままに近い「意図の少ない」サプライになっているものが多いです。
一部、ミニ・トーナメントには使われず、その後のフリー・プレイで4人戦でプレイされたものもあります。

【第2弾サプライ】
1:堀、浮浪児、オアシス、共謀者、護符、はみだし者、貢物、隠し財産、狩場、祭壇
初手:「護符−銀貨」/「浮浪児−護符」

あんまり記憶にないですが、共謀者があるけど結構使うのが大変そうなサプライです。
ただ、祭壇が取れれば“はみだし者”を量産して、“はみだし者”をとりあえずオアシスや浮浪児で使いつつ、共謀者(もしくは“はみ出し者”の共謀者宣言)につなげる感じでしょうか。

2:浮浪者、石工、大広間、男爵、偵察員、収税吏、市場、弟子、熟練工、宮廷(植民地・屋敷場)
ミニ・トーナメントでは使われず、その後のフリー・プレイの際に4人戦で遊ばれたサプライの一つになります。
私が「宮廷−宮廷−浮浪者−熟練工−宮廷−市場−男爵(屋敷3枚捨て)−大広間−男爵(屋敷捨て)−収税吏−浮浪者」と長い呪文を唱えて引ききったのはいいのですが、「31金で1金足りない」といったことをやっていた記憶があります。

3:使い魔、真珠採り、密輸人、玉座の間、公使、農村、商船、前哨地、へそくり、総督初手:「密輸人−公使」/「前哨地−真珠採り」

この辺もあんまり作成の意図を覚えていません。
2周目に使い魔が取れないとかわいそうな展開だけど、それをフォローするカード(願いの井戸とか倉庫とか)を何にも入れてないですね。
へそくりが入っているのは呪い場だからだと思います。
しかし、この初手は互いにえらい気合が入っていますね。

4:大学、支配、大使、民兵、騎士、狂信者、不正利得、偽造通貨、保管庫、鍛造 (植民地・避難所場)(未使用)

準備したけど、全く使われなかったサプライになります。
植民地場なので大使を使いたいけど避難所場なので初手からは使いづらいし、一旦デックに入れちゃうと下手すると相手に支配を撃たれると酷いことになるかも?(一応、鍛造や相手の騎士で廃棄できる可能性はありますが)
だからといって、全く使わないと展開的に相手に押し負けるかも知れません。

不正利得と狂信者がありますが、特に不正利得には大使がアンチになりえます。廃墟も大使で複数枚返しにくいだけで少なくとも1枚はサプライに戻せますし、1枚は相手に打ち込めます(避難所は戻すところからして出来ません)。
相手がその辺使ってくるとやっぱり大使入れたいけど、相手が支配買っちゃうとまずいことになるかもというところがジレンマのつもりでした。

あと騎士や民兵があって大学からその辺にアクセスできるし、狂信者や保管庫で引いて鍛造ということも出来るしと、3山切れも全然あるし、牽制しあうと植民地まで伸びる可能性もあるしと、全然展開の読めないサプライな気がします。

5:神託、医者、海の妖婆、馬商人、祝祭、盗賊、建て直し、伯爵、収穫、貴族 (未使用)
海の妖場vs医師や伯爵(+馬商人)の圧縮対決だと、圧縮が勝ちそうですが、そこに建て直しが加わると面倒そうな話で、屋敷を廃棄しづらいところがあります。
ただ、伯爵(公領獲得できる)、盗賊(建て直しで廃棄置き場に行った公領の再利用)があるので、伯爵で屋敷も気にせず圧縮していって公領をスタート地点に考えて立て直すという手に落ち着きそうでしょうか。
伯爵、建て直し、盗賊、+アクション(祝祭、貴族)いずれも重いので、購入手順や圧縮手順に技量の差が出そうに思います。

6:公爵夫人、襲撃者、密偵、労働者の村、鍛冶屋、玉璽、豊穣の角笛、値切り屋、道化師、品評会 (属州・避難所場)初手:「銀貨−鍛冶屋」/「鍛冶屋−銀貨」

避難所場なのは、品評会に頑張って貰う為だと思います。廃棄手段がないため、避難所3種類は確定です。
襲撃者も品評会と微妙な関係になるために入っています。廃棄方法がないために相手にモロに刺さりますが、相手も品評会向けに種類が増えるというリターンがあります。
最悪、労働者の村を連打して、廃墟を「何がでるかな?」といいつつ掘っていって、種類を増やしつつ3山切らすという展開もありえはします。
道化師も品目数増やしを相手にも協力してもらう(相手のデックから取ってくる)ために入っています。
値切り屋も豊穣の角笛も品目を増やす為に入っています。
公爵夫人は公領購入の際にオマケで獲得できます。
Max25種類(サプライ10、基本7、避難所3、廃墟5)の10点は無理でも、20種類の8点は狙えるのではないかと思います。「間違って廃棄して19種類」ということもありませんし(豊饒くらい?)、種類数も数えやすい(廃墟が難しいですが)と思います。

7:倉庫、採集者、坑道、名品、封土、助言者、遊牧民の野営地、祝宴、山賊の宿営地、大使館(植民地・屋敷場)
とりあえず「銀貨−銀貨−坑道−大使館」という呪文を唱えるためのサプライになります。
それ以外の意図は全くありません。
一応、脇道として「坑道−倉庫」と「名品−封土」も入れましたが、倉庫は大使館の下位互換ですし(中盤、大使館を引いてくる為に倉庫を加えることはありますが)、封土は銀貨40枚全部ガメたところで1枚13点と、植民地場では微妙な気がします。

ミニ・トーナメントでは使われずに、その後の4人戦フリー・プレイで使われました。
私も参加して「ボクが一番大使館を上手く使えるんだ」ということで大使館を使う気満々でした。
初手は2-5。1ターン目パスで2ターン目大使館購入。まぁ、3番手で5金出たのが2ターン目なので、まだ我慢できるところです。
で、「上手くいけば、3ターン目、4ターン目、5ターン目と連続で大使館が撃てることもあるんだし」と思いながら3ターン目の手札を引いたところ、大使館は見かけず。
まぁ、仕方ないかと、この場は坑道購入。
上手くいけば、4ターン目に大使館をうって、「坑道+6金で金貨2枚もありえるかな」と思いながら4ターン目の手札を引きましたが、手札に大使館はいません。残りの山札は1枚です。
エスパーではありませんが、私には残りの1枚の正体がはっきりと分かります。
何のいじめかと。とりあえず、坑道をもう1枚追加します。
5ターン目。1番手(初手祝宴−銀貨から、2周目に祝宴から大使館獲得、坑道購入)が大使館をプレイして、坑道を捨てる順調なプレイ。
ワタシモコウイウノヲヤリタカッタ。
対する私は残り10枚の山札中(2周目に大使館を購入したプレイヤーがいたため)に坑道2枚が眠る構成。
目をつぶって大使館をプレイして山札より5枚引くと、・・・。坑道、ないですね。
しかも、銀貨が2枚(他のプレイヤーが2枚大使館購入したため)しかないので、8金にしか到達できません。
・・・坑道の変わりに銀貨を買っていれば白金貨に届く可能性があった?でも、今坑道を引いていないということは、2周目に坑道の代わりに銀貨を買っていても9金には届いていないはずです。
しかも、次のターンの残りの5枚は坑道2枚込み(坑道×2、銅貨×3)なんで、ロクなものが買えない事も確定。
他のプレイヤーが大使館を買って捨て札に銀貨が増えていることもあり、ここは8金ありながら2枚目の大使館を購入。次の6ターン目は倉庫を買います。
で、次の4周目ですが、1枚目の大使館プレイで「坑道2枚捨て札+白金貨購入」が出来たのはいいのですが、2枚目の大使館は再度底(しかも、手札を引いて残った1枚状態の底)、5周目は2枚目の大使館で植民地に届かないと思ったら白金貨が底、6周目は2枚の大使館が被った上に3枚目は底、と面白いくらいに底力を発揮しました。
一応、適当に2枚目、3枚目の大使館を追加したおかげか、一応2位には収まりましたが、最近の人間力のなさはどうしたものかという感じです。
※負けの原因を人間力にしているあたりがダメなんでしょうが。

8:手先、愚者の黄金、物置、漁村、魔女娘、馬上槍試合、探検家、宝物庫、墓暴き、行商人、(災い)占い師初手:「占い師−魔女娘」/「銀貨−魔女娘」

愚者と呪い(不正利得や魔女)だと一般的に呪いが優勢だけど、それが魔女娘だとどうなるか?というところから始まっています。
そこで、災いカードには、さらに場を混乱させるけど、災いになっていなければこのサプライだと要らない子扱いされそうな占い師を置いてみました。
あと、呪いで汚染される前に間違えて「愚者複数」、「属州と馬上」が揃ったら、と夢見るために馬上槍試合をおいてみました。
さらに、行商人用に手先と物置、漁村、キャントリップの馬上もおいて、行商人などを属州変換するために墓暴きという構成にしました。
相手のプレイを見て対応という話になりそうですが、例えば先手番で1ターン目4金だとどうするのがいいんでしょうかね。
難しいところです。

9:賢者の石、ゴーレム、物乞い、停泊所、地下貯蔵庫、木こり、銅細工師、会計所、地図職人、地下墓所 (植民地・屋敷場)(未使用)
ある程度ポーション・カードはまとめておこうと考えた結果なのか、第一弾、第二弾とも「大学・支配」「賢者の石・ポーション」と同じ組み合わせになっていました。この辺は少し反省です。
とりあえず“賢者の石”と“物乞い”が中心で、木こり、銅細工師、会計所が突っ込んであります。ゴーレム−会計所(ゴーレムで捲れた銅貨を会計所で拾う)も結構好きな組み合わせです。会計所と賢者の石が仲悪いのは仕方ないと諦める方向で。
サーチ手段として地下貯蔵庫、地図職人、地下墓所と銅貨を捨てながら目的のカードをサーチ出来ます。
しかし、ゴーレム経由でしかアクションが増えず、構築も結構面倒そうな感じです。
会計所や賢者の石に行かなかったら、どういうプレイングがあるんでしょうね。
・・・地下墓所ステロでいいのではという意見もありますが。

10:救貧院、蝋燭職人、執事、開発、貧民街、城塞、幽霊船、鉱山、議事堂、銀行 (未使用)

「とりあえず開発の為に0〜8コストを揃えよう」というところから話が始まります。
で、城塞を裁けば「議事堂(幽霊船)、貧民街」というセットが入手できます。
銅貨を開発すれば、実は単純に廃棄でなく、代わりに救貧院が手に入ります。
開発ガン無視で「執事×2」とかから救貧院に向かう手も面白そうですが。

11:抑留、中庭、見張り、司教、吟遊詩人、寵臣、破壊工作員、魔女、厩舎、略奪 (未使用)

これもあんまり意図を覚えていないというか、第1弾は思いついたことをやっているけど、第2弾はランダムのままが多いですね。
魔女に司教をぶつけたぐらいしか覚えていません。

12:ブドウ園、錬金術師、礼拝堂、薬草商、願いの井戸、広場、死の荷車、役人、交易場、大市場
初手:「礼拝堂−銀貨」/「銀貨−役人」

「死の荷車買うとアクションが3枚増えるんだ」という単純な感慨から、死の荷車とブドウ園がサプライに投入されています。
ただ、礼拝圧縮で中盤死の荷車を入れて、そのパワーで大市場を買ってとかでもいいような気がします(礼拝−礼拝−圧縮−銀貨−死の荷車−圧縮−圧縮+大市場−圧縮完了+大市場追加、みたいな)。
錬金術師は入れるタイミングが難しいですね。初手「ポーション−願いの井戸」から錬金術師に入り、礼拝堂なり交易場なりを入れて適宜圧縮していく方法もありますが、初手礼拝堂からの圧縮より速いかは途中Hageないか次第で、ちょっと避けたい気もします。

13:念視の泉、従者、隠遁者、詐欺師、望楼、泥棒、囲郭村、交易人、埋蔵金、大衆
初手:「従者−大衆」/「交易人−銀」

アンチ詐欺師サプライその2。
望楼、交易人という分かりやすいアンチ・カードがあり、銅貨を呪いにしても隠遁者で廃棄され(銅貨のままだと隠遁者で廃棄できない)、従者にヒットした日には念視の泉(!)や大衆に早変わりです。
これだけ露骨だと、さすがに詐欺師には行きたくなくなりますね。
いや、詐欺師は私も嫌いではないですが、サプライにあると反射的に取ってしまう人もいるみたいなので、それを戒めるためのこのサプライということで。
それでも、詐欺師がすり抜けて大打撃を与えることがあるのが、運ゲーというべきか。
埋蔵金があるのは、望楼、交易人とセットなわけですが、第1弾の時と同じ組み合わせになっていますね。少し反省。

14:宰相、工房、仮面舞踏会、隊商、引揚水夫、ネズミ、パン屋、バザー、秘術師、冒険者 (未使用)

とりあえず2人戦だと「隊商−工房」はやばいことが多いねということでこの組み合わせです。ただ、パン屋のコイン・トークンを含め、入り方が仮面から途中で工房を入れるのかなど、考えるところはありそうです。
一応、引揚水夫を入れているのでネズミもいけなくはないですが、普通の人には難しすぎるでしょうね。
少なくとも、私には無理です。

15:変成、灯台、移動動物園、村、ゴミあさり、公爵、屑屋、造幣所、予言者、船着場 (属州・避難所場)(未使用)

避難所場なのは移動動物園のためですね。公領・公爵に行くとして、どう行くかという話ですね。
初手は、2周目5コスト(船着場、預言者、屑屋)を確実にするため「ゴミあさり−銀貨」なのか、移動動物園や灯台をからめるのか?
1枚目の5コストに何を取るのか?
あと、公領、公爵の場合、造幣所圧縮はどうなんっでしょうね?
私なら、とりあえず「ゴミあさり−銀貨」から、屑屋、船着場の順番でしょうか。
で、相手が預言者入れてたり、自分が移動動物園が取れているなら2枚目の屑屋で、後は船着場(場合によっては1枚予言者)といった感じでしょうか。

16:薬師、原住民の村、借金、賢者、都市、香具師、ならず者、国境の村、農地、拡張 (未使用)
以前見た、薬師と香具師のいる環境でどうプレイするかという話になります。
薬師に合わせて、原住民の村や借金、賢者などを入れています。

17:岐路、画策、香辛料商人、海賊船、島、シルクロード、金貸し、官吏、肉屋、ハーレム (未使用)
以前プレイした「財宝カードを使わずに、改築だけでプレイするデック」を再現する為に組まれています。改築の変わりに肉屋を入れています。
4コストを庭園でなくシルクロードに変えたため、ただ属州まで行かなくても、シルクロード、島、岐路、屋敷+肉屋、香辛料商人とかで話が済んでしまうかもしれません。

18:秘密の部屋、闇市場、鉄工所、記念碑、航海士、石切場、策士、拷問人、研究所、狩猟団
闇市場デックはサプライ19、20+余り4枚で構成)
初手:「銀貨−石切り場」/「鉄工所−銀貨」

サプライ19、20と余りの4枚の24枚を闇市場デックにあてたため、サプライ18がプレイされるまで、サプライ19、20はプレイできない状態でした。

コンセプトは、闇市場を使った策士ループ(財宝カードを使える策士ループ)になります。
単純な策士ループも出来るように、秘密の部屋+研究所系も入っています。
ただ、+2アクションが策士以外には、闇市場デックにしかないため、闇市場に手を伸ばしたくなるような気がします。

19:村落、青空市場、武器庫、よろずや、義賊、再建、改築、街道、投機、禁制品初手:「青空市場−再建」/「銀−よろずや

再建、もしくはよろずやと青空市場、あと村落とよろずや、街道と武器庫といった組み合わせを考えてサプライが組まれています。
初手は「よろずや−村落」と「再建−青空市場」のどちらが強いんでしょうか?
人によっては武器庫から入るのかもしれませんが。
私の場合は、「再建−青空市場」から2周目の再建時に村落購入、再建がないターンに武器庫を狙って、最後は村落とよろずや辺りでデックを廻す形を目指しそうです。

20:交易路、鉱山の村、橋、庭園、金物商、改良、宿屋、書庫、商人ギルド、辺境伯 (未使用)

特に意図なく、ランダムなサプライになります。
橋はありますが、2人戦だし庭園は微妙でしょうか(終盤に公領の代わりに庭園が買われる展開は多そうですが)。
一応、ビッグブリッジも出来なくはなさそうですが、構築するのとステロとどっちが速いでしょうね。

(余り)は 「伝令官、行進、宝の地図、巾着切り」の4枚になります。

とりあえず以上で。