第3回東大ドミニオン大会に参加してきました

先日(11/24(日))実施された東大ドミニオン大会に参加してきましたので、その結果と感想を簡単に。
まずは、大会を運営していただいた、東大ドミニオンサークルの皆様に感謝を。

その前々日は京都でボード・ゲームを遊び、前日は大阪のミニ・トーナメントに参加した後に京都に戻って軽くボード・ゲームを遊び、当日は6:30頃の京都発の新幹線に飛び乗って東京へ移動という、かなりの強行軍でした。
というより、そのスケジュールでよく当日5時起床できたものだと、我ながら驚いています。
実際、午前中は酷く眠かったですし、体力が持っていなかった面もあったかもしれません。

遠方からの移動の為あまり時間調整が付かず、駒場東大キャンパスに辿り着いたのは実は9時過ぎ頃でした(大会開始は10時半予定)。
30分程ぶらついて会場入りしたところ、まだ東ドミの方が設営しているところだったので、荷物だけ置かせてもらって、再度、駒場キャンパスを放浪してきました。
一二浪、もとい一二郎池とかを見てきましたが、キレイになっていますね。

【1回戦】
サプライ:(避難所・植民地場)
物ごい・画策・庭園・交易人・封土・会計所・大使館・伯爵・建て直し・盗賊

さすがに東ドミ謹製のサプライだけあって、5回戦までの全サプライとも、「複数の方針が見えるけど、どれが良いかわからん」「○○でプレイしようと思うけど、××が邪魔」といった感じで、悩み多きサプライになっています。

1回戦目も、「物乞い系(庭園・会計所)」「封土系(交易人や建て直し)」「伯爵・建て直し」「大使館」と色々なコースが考えられます。
正直、封土系は速度がよくわからんので、「物乞い」と「大使館」のどちらに行くか悩もうかとも思いましたが、実は眠いし、やっぱり大使館でいいやという結論に即座に落ち着きました。
封土系の場合、交易人だと封土と属州のハイブリットになるけど植民地は届きにくそうだし、建て直しは時間がかかるだろうし、「大使館で植民地をバシバシ買っていけばいいんだろう」という脳筋思考で、眠いんだし、許されるよね、としか考えていませんでした。
・・・すいません。眠くなくても、とりあえず大使館で勝てる目がありそうだったら、多分、大使館でプレイしています。

その時は、物乞い系に「会計所から植民地買われると嫌だなぁ」とは思いましたが、画策で会計所を順繰り送りしていくのも迂遠だしなぁ、運ゲーだなぁ、とか考えていました。
ただ良く考えると、画策自身をパスしていってデックの真ん中以降で会計所を引くと、2ターン連続で殖民地が買えますね。
そう考えると物乞い系の方が良かったのかもしれません。
ただしサプライを見た時点で、まずはジャッジの方に銅貨の枚数(60枚限定なのか、無限なのか)を聞いてみたわけですが、60枚限定みたいなので、物乞い系は複数人が行くとキツそうな展開です。

手番順は残念ながら4番手で、1番手から「物乞い−物乞い−銀貨」と順番に来て、私の1ターン目。
大問題発生です。私の1ターン目の手札に「5金」あります。
思考が停止しました。
・・・5金いらないんですけど。

とりあえず「銀貨−銀貨−画策−大使館」という呪文を唱えていればいいのだろうとしか考えていなかったのですが、大幅に考え直す必要が出てきます。
せめて「2−5」なら4番手だし、何の躊躇いもなく大使館に行けたわけですが。

とりあえず物乞いは既に2人いるので、そっち系統はないとして、折角5金出たんだし立て直しも考えましたが「避難所場の初手?」と思ったりと、いろいろ考えてみましたが、面倒になってきました。
とりあえず、私は大使館をすると決めていて、少なくとも1人を除いてプレイ方針が被っていなくて、「物乞い組に今銀貨を渡すのは(影響なくはないけど、通常のプレイに比べて)そこまで影響は大きくない」とか考えて、ブレずに(というより、思考停止して)「大使館」を買いました。
なに、3ターン(金貨)、4ターン(金貨)、5ターン(白金貨)、6ターン(植民地)、7ターン(植民地)とこの大使館を連続でプレイできれば、多分、大使館でも圧勝できるはずです(宰相プレイで4ターン以降属州を買い続けるよりは確率高いはずです)。

で、3ターン目の手札ですが、大使館なしの3金です。
ここで(初手に大使館の時点で)「負けている」という強迫観念があって、画策を買いました。
一応ここで画策を買っても、次の4ターン目に大使館を打った際に(11枚目の底はさすがに想定せず)、銅貨以外の4枚(避難所3枚と画策)を全部引かなければ金貨は買えます。
大使館をプレイして5枚引いた時点で、山札「大使館、銅貨4、避難所1」6枚に加え、「銅貨3、避難所2、画策1」で新しく出来た山札から残りの4枚をは引いた10枚(大使館はプレイ済み)となるわけですが、4枚中に残り3枚(避難所2、画策)を全部引くことはない(逆に言えば、底2枚がどちらも銅貨の確率は低い)だろうと。
ただ、良く考えると、更に次に大使館を撃った際に銀貨が入っていないと「金貨、銅貨×5」だと白金貨に届かないんですよね(1枚銀貨が加わると9金に届く)。
そう考えると、「追いつくためには都合よく考えないといけない」局面だと考えると、画策でなく銀貨だったかもしれません。

ともあれ、4ターン目に大使館を撃って5枚引いた段階で手札を見ると、・・・避難所3枚と画策が揃っています。
おーい。
魂が抜けそうです。

で、ここで一度深呼吸して落ち着けばいいものを、「何とか追いつかねば(更に無理をしないと)」と焦って、5金の手札で2枚目の大使館を購入します。
悪循環といった感じです。
落ち着いて銀貨を買えよといった感じです(白金貨に届くには、どちらにせよ「金貨+銀貨」以上の財宝カードが必要)。
もしくは、目指すは「毎ターン大使館を使う」ことであって、そう考えると大使館本体を買うより画策の方が柔軟性は高かったのではないかと思います。
どちらにせよこの時点でかなり後手を引いている上に、この後は「手札に大使館2枚が揃いつつ、大使館をプレイすると画策を引く」という最悪の展開が2周続けてきます。

最終的には白金貨1枚入れて、植民地2枚、属州1枚で、最後のターンも10金で属州購入と、非常に冴えない感じでした。
言わずもがなの4位。

他の方は、1番手から順番に「物乞い庭園+会計所(但し会計所をプレイされることはなく、植民地に届くことはなく)」「交易人、物乞いから、封土+属州+庭園のハイブリッド」「建て直し+封土+盗賊で封土拾う形から属州直買い(⇒建て直しで植民地)のハイブリッド」となり、「封土を交易人で廃棄(銀貨7枚獲得)」を2回決めた2番手の方の勝利でした。
※番外情報として、実は点数計算間違いがあり、実は3番手の方はトップと同点数だったけど、誤申告していたらしいという情報があります。

1番手の物乞いの方も会計所が1回炸裂していればトップを取れていたし、最終点数はトップが52点だったことを考えると、やっぱり大使館(+画策で使いまわし)含め、どのコースにも勝ち目はあったのではないかと思います。
ステロの場合、ツイてなければこんなもんなのも確かですが、プレイングも冴えない感じで、昨日(大阪)で運を使い果たしたかなという感じのスタートでした。

で、気になって家に帰って20ターンで一人回しをしてみると、大使館はせいぜい植民地5〜6枚くらいなのに、「物乞い−会計所−画策」(序盤は庭園取るより画策とかを取って植民地獲得重視)だと70〜80点とか行くよ。
一人回しなので実戦でもそう上手くいくかはわかりませんが、カウンティング・エンジンが無くても会計所恐るべしということで(物乞いと画策のサポートが大きいわけですが)。
下手すると7ターン目くらいに植民地買ったり、10ターン目くらいから2〜3ターン連続で植民地買いしたりしている回もありました。

【第二回戦】(屋敷・属州場)
サプライ:
中庭・願いの井戸・玉座の間・引き揚げ水夫・再建・香辛料商人・交易場・義賊・厩舎・埋蔵金

私は3番手でしたが、1番手の方が交易場から入って場が「ザワザワ」しながらゲームがスタートします。
そこから購入順番は違いますが、2〜4番手の人は全員「再建−願いの井戸」の初手となります(1番手は「交易場−中庭」)。

3ターン目の1番手は、みんな(2〜4番手)が「中庭、交易場とも4ターン目以降に沈め、ダブル底でもOK」と念を飛ばす中、交易場をプレイ。3ターン目中庭、4ターン目交易場よりマシとはいえ、順調な滑り出しです。
2番手は再建も願いの井戸も引かずに購入のみ、3番手の私は願いの井戸をプレイして「銅貨」宣言であて、4ターン目の手札として「再建、銅貨×2、屋敷×2」を引いてのホクホク顔のところで、4番手の方のターンに激震が。
ここで4番手の方が「義賊」を購入されます。

ちなみに、現状で獲得された銀貨は1番手の交易場プレイによるもののみで、それは捨て札にあり、義賊で銀貨・金貨が獲得されることはありません。
1番手の方は残っていた山札2枚がめくれたわけですが、そこに期待された中庭はなく。
2番手の方は、残り2枚の山札から屋敷2枚がめくれ「再建、願いの井戸、銅貨×3」の手札を持って途方にくれることになります(義賊が飛んでこなければ、願いの井戸から屋敷2枚を引き、その2枚を再建できたはずが・・・。結局、次のターン、シャッフルを避けるために願いの井戸をプレイしないことを選択します)。
私も、再建が入ってない状態でシャッフルが入ります。

2番手の方と3番手の私の違いは、3ターン目に願いの井戸を引いたかどうかだけですが、非常に大きな差になりました。少なくとも、このゲームにおける2番手の方と3番手の私の勝敗は、ここで決まったといっても過言ではないと思います。

このままだと1番手の方の独走になりそうなものですが、1番手の方は義賊を警戒して埋蔵金を2枚買って、何故か香辛料商人を入れなかったため(厩舎を入れるのも遅かった)失速。
私の方は屋敷2枚を銀貨に換えつつ(その時は銀貨入れないと厩舎が買えないのではとか考えていましたが、良く考えなくても、この銀貨は願いの井戸の方が良いですね)中庭を買い、厩舎を加え、金貨を加えて属州購入態勢に。
もう一人義賊が来たらキツそうですが、とりあえず真っ直ぐ進んでみます。
幸いというか、義賊は4番手の方の一枚のみで、運よく私はヒットされることなく、その1枚も1番手の方が埋蔵金を連続購入したのを見てか、直ぐに再建で厩舎に変換されてプレッシャーの無い状態に。
残り山札2枚で願いの井戸をプレイするシチュエーションが3回くらいあった(しかも最後の1枚が金貨みたいな分かりやすいシチュエーションが多く)ことにも助けられて、属州5枚購入して1位でした。

ただ、後の別卓での感想戦で聞いて納得したのですが、初手4-3は「引揚水夫−願いの井戸」の方が良かったかなという気がします。
2周目に願いの井戸をあてて2ターン(3〜4ターン)で山札を引ききった場合、引揚水夫と屋敷が揃っていれば2ターンで9金出るので、これを厩舎と香辛料商人にあてれば、次の3周目はかなり回転力が上がるので再建で2枚ずつ圧縮する必要もなくなりますし、香辛料商人の分で義賊対策に埋蔵金も入れられるし、「+購入」があるので終盤戦いやすくなるし、自分が義賊を入れて獲った金貨を引揚水夫でばらすといったことも可能だし、とかなりいい感じになります。

まぁ、2人戦に慣れると、反射的に「再建−願いの井戸」を選んじゃいそうなところはありますが。

【第三回戦】(屋敷・属州場)
サプライ:
岐路・金貸し・大広間・橋・鉄工所・死の荷車・都市・はみだし者・建て直し・品評会

この3回戦から5回戦にかけて、改めて2人戦と4人戦の違いというのを実感させられました。
あと、「他人って(自分の)思う通りには行動してくれないもんだよね」という当たり前のことを実感させられました。

運よく1番手スタート。
サプライを見て思ったのが、「とりあえず真っ直ぐ進んでみよう」ということで、鉄工所から大広間(弾)を集めた「はみだし者(中身:死の荷車)」ステロ(ドローは岐路任せ)を選択しました。
ただ、じつはこの卓では岐路が見つからずに代理カードに「愚者の黄金」が使われ、「これは岐路、これは岐路」と頭の中で唱える必要があり、そこにメモリーを喰われて、実は結構大変でした。
しかも、結構、この愚者の黄金(中身は岐路)が2〜3枚しかデックにないくせに、被って手札に来ます。しかも、他に3金あるので本当に愚者なら8金出ている手札で。
一見して思わずにやけて、でも大広間のない手札で岐路が被っているという現実を思い起こして落胆するという感じです。
実際、そういう意味でのドローはあんまりよくなく、はみだし者1枚しか買えなかったりしたのですが、1枚購入した本物の死の荷車で得た廃墟2枚が、運よく次の周には別々にはみだし者と死の荷車と揃ってくれたこともあり、早々に属州3枚が買えました。
2番手の方は鉄工所から大広間・岐路は同じでも橋などのハイブリッドで、3番手の方が金貸しから入って橋、都市を集める感じでした。
その局面で岐路が切れて都市が第二段階になったところで私は4枚目の属州までは届いていて、公領もあって大広間がたくさんあるので現状はトップ目ですが、3番手の方のビック・ブリッジが決まると余裕で逆転される状況です。
ここで、2番手の方が3山切れでクロージングしてくれないかと期待して(3番手の方のビック・ブリッジが決まると、互いに一つ順位が落ちる)、大広間を枯らしてみます。3番手の方が都市をある程度ガメているから、2山まで切れたら流石にレッド・ゾーンだろうと。
ただ、そこから2番手の方はトップを目指して品評会にシフトしたためゲームは終了せず、3番手の方のビック・ブリッジが炸裂(属州2、品評会3)して、属州切れで終了となりました。

一応、2番手の方には勝っている状態のまま終わったので2位にはなれましたが、難しいもんですね。

【第四回戦】(屋敷・属州場)
サプライ:
見張り・玉座の間・鍛冶屋・司教・義賊・シルクロード・武器庫・錬金術師・幽霊船・伯爵

またもや1番手で色々考えましたが、「武器庫−見張り」から入りました。
2番手の方も同様で、3番手の方が司教で、4番手の方が5-2で伯爵といったスタートでした。

で、この見張りが仕事しないこと、しないこと。だいたい屋敷と一緒に来て、4〜5回くらいプレイしたと思いますが、屋敷が廃棄できたのは1枚のみで、屋敷に関しては3番手の方の司教からの廃棄の方が多かったりします。
総じてシャッフルが辛くて、ハイライトは山札0枚の状態で武器庫をプレイして、ポーションを載せつつ銀貨を買って、「さすがに今のデックでP+2金はなかろう(P+3は出るだろう)」と思いつつ引くと、「ポーション、見張り、屋敷、銅貨×2」という憤死ハンドで、倒れそうになりました。
そういう状況なので、もう今回は「負けた」ものと思っていました。

構築としては、玉座の間たくさんに錬金術師少々で、鍛冶屋で引くということで、「今、武器庫で玉座をのせて、他に引けるアクションあるの?」「ないけど、しゃぁない」みたいな感じで地道に玉座の間を集めて行きました。錬金術師を2枚獲ったところで見張ったら「玉座、鍛冶屋、ポーション」といった3枚が見えたせいで、錬金術師も2枚で打ち止めとなりました。
ただ、半ば投げつつ玉座の間構築に走ったのが良かったのか玉座の数だけは確保できたので、途中から、「玉座錬金術師」から入って、「玉座玉座鍛冶屋武器庫、錬金術師、鍛冶屋、玉座玉座伯爵司教」みたいな感じで引ききる態勢に。
2番手の方が途中から幽霊船を混ぜてきたんですが、デックを作りすぎていたせいか、全く止まりません。幽霊船で止まらないあたり、実は構築を誤っている(構築に時間をかけ過ぎ)疑惑はありますが。

そこまで時間が出来た原因としては、4番手の方が2周目に伯爵で3金出しつつ2枚目の伯爵を買って伯爵シルクロードに進んだ(属州を買わなくなった)おかげのような気がします。また、伯爵で公領を獲るより伯爵で3金出してシルクロードを買うことを優先していたせいで、思ったより各種勝利点の山切れが「早くなかった」という事もあると思います。あと2番手の方の幽霊船で、私はほとんど止まらなかったけど、3、4番手の方がかなり減速していた面もあると思います。

結局、1、2番手のデックが出来上がったせいで、「途中の武器庫でシルクロードを載せて、直ぐに鍛冶屋で引いて司教で廃棄」されるプレイングでシルクロードがカットされ、4番手の方の1位の目がなくなります。
玉座シルクロードに続き、屋敷が枯れてゲームが終了した時点で「2番手くらいになったかな」と思って点数計算をすると、何故か1位。

3番手、4番手の方があんまり属州に届くプレイングでなかったために時間が出来たせいで、出遅れていたけど玉座の間を一番多く確保していた私に追いつけるチャンスが出来てしまった感じです。
あと、特に考えてプレイしたわけではないですが、錬金術師がタッチ(なしではないけど、錬金術師を買うのに手数をかけたわけでもない)だったのも良かったのかもしれません。

この段階で「4位−1位−2位−1位(15点)」と密かに目標にしていた「平均点(2.5点×5回戦=12.5点)以上」を達成したことになります。

【第五回戦】
サプライ:(避難所・植民地場)
仮面舞踏会・倉庫・画策・銅細工師・行進・ゴーレム・船着場・狂信者・墓暴き・大市場

とりあえず現在総合1位が21点に対して、6点差の総合6位という状態で最終戦に望むことになります。
で、2番テーブルになるわけですが、対戦する3人が凄い状態でとてもこの卓で1位を取る自分を想像できない状態でした。

サプライを見たところ、「船着場で行進して、大市場にした後に墓暴きで拾え」というサインが見えなくもないですが、3〜4人がこのプレイに行った場合、残り枚数を数えながら間違うことなくプレイするのはかなり難しそう、というか私には無理、というか絶対に自分がミスる自信があります。ネズミと同じ臭いがします。
そこで、「何も考えずに船着場ステロで行ってみよう」と決意して望んでみました。
まぁ、「既に当初の目的以上の点数が取れているので、あとは気楽に行こう」という負け犬根性の考えがあったという話もあります。

しかし、持続の船着場が8発分あるのに場には何も残っていない上に(行進行進船着場船着場とプレイすると、後ろの3枚は行進で廃棄された上に、最初の一枚は以前のルール変更の際に場に残らなくなった)、そこで使われて廃棄置き場に置かれた船着場はすぐに墓暴きで拾われていくために仮のマーカーとして使うことすら出来ない、という異常な空間でした。

運よくここでも1番手だったので、1ターン目は3金で仮面舞踏会から入ります。2番手も仮面舞踏会で3番手がパス。4番手も仮面舞踏会からまわってきた2ターン目の4金ですが、私は銀貨を選択しました。
3番手が狂信者から入ってくる可能性が高いことを考えると「仮面×2」になりそうですが、「船着場ステロ」(行進を入れない)の身としては、2枚目の仮面を入れる余裕はないかなという感じです。
3番手の方は船着場を選択で、残りは全員「仮面−銀貨」のスタートになります。
3ターン目は無事に仮面を引いて納屋を回しつつ5金に届いて無事に船着場を購入して、上々のスタートです。
2番手、4番手の方は2周目に仮面はプレイできましたが、5金に届かず、その分、かなり遅れた感じでした。
4ターン目に4金あって、やっぱり行進も頭にはチラつきましたが、初志貫徹で3金を見せて画策購入。画策で毎ターン2枚の船着場を交互に打ちながら、共同墓地と揃ったら仮面舞踏会も撃つという単純なプレイングを進め、2枚目の船着場を購入した後は、購入も財宝カードと画策(多分、勝つ時はここが3山目)を買って行って、運よく9金丁度で白金貨が買えた後は植民地購入に進めました。

残り3人は行進コンボに進みますが、ドローが良くないのか、行進船着場で引いている割には、あんまり大きな動きはありません。
お金入れるタイミングも難しい感じがします。ただ、一度だけ肝が冷えたのが、行進が切れた後に仮面舞踏会の行進先として獲得された銅細工師ですが、これって適切なタイミングで行進されていると、船着場や墓暴きになりつつ、凄い金額のお金が出ていたのではないかという気がします。

私が植民地1枚買って、行進、船着場が山切れで画策の残りが4枚という状態で私のターン。
実は、1回船着場の持続を忘れた回があって(しかも、次の手札を引く為に既にシャッフルして山札に入っていたせいで、ルール上は持続は義務だけど、捲き戻しが出来ないのでそのまま流れた)、その分の+購入分で画策を買っていれば、ここで画策3枚買ってゲームをクローズできたのに(多分、その場合は途中の他の方のプレイングが違うはずですが)、と歯噛みしながら2枚目の植民地と画策を買ってターンを渡します。

案の定、4番手の方が普通にデックが回転して、植民地2枚と属州1枚を買われて逆転された状態でターンが戻ってきます。
サプライは大市場が残り1枚のため、5コストのカードを行進するとゲームが終了する状態で、コンボ側も片手を縛ったような状態のプレイになりますが、大市場複数枚込みのデックで船着場8回分の持続付きとかが場にある状態では、逆転されない未来を想像するのは無理な気がします。
・・・良く考えると、大市場を枯らせていればその時点で4番手の方の勝利でゲームは終わっていたわけですが。そこは、みんなもう疲れていたということで。

とりあえず無事白金貨を引けて、前回画策分で戻した船着場を撃てば画策3枚買ってゲームをクローズすることも出来ますが、「2位で終わらせるのもなんだかな」と思って、3枚目の植民地(+屋敷)を買って、2番手の方にターンをまわします。

そうすると、2番手の方が「行進−墓暴き(アクション2枚廃棄で属州2枚獲得)」とプレイ。直ぐには何が起こったのか分かりませんでした。
つまり、2番手の方が4位から3位になる為にゲームを終わらせたのだと。
実際、良く考えると、少なくとも4番手の方までターンを回せば確実にゲームが終わらされるので、2番手の方には少しでも順位が上がるなら、ゲームを終わらせることに何の躊躇いもないわけです。

今一度、「他人って(自分の:この場合は4番手の方の都合よく)思う通りには行動してくれないもんだよね」という当たり前のことを実感させられました。
こういう流れで1位が転がり込んでくることもあるんだなと。

2人戦でこのサプライで船着場ステロをプレイすれば、絶対にコンボに追いつかれて虐殺されています。
でも、4人戦だとこういう展開で勝ちが転がり込んでくることもあるんだなと。
もちろん、2番手の方が「少しでも可能性があるなら3位で終わりたくない」と考えて、3番手の方にターンをまわした場合、私は2位や、それこそ3位になっていた可能性もあります。
他人の、自分に直接向けられたものでない思惑で、自分の順位が上下することがある。
これが4人戦なんだなと実感しました。
「4人戦より2人戦の方がいい」と言う人は、多分、4人戦のこの辺のことを嫌ってのことなんでしょうね。
あと4人戦で強くなるためには、こういった面も考えてプレイする必要は出てくるんでしょうね。
もちろん、こういったことが必要になるようなクローズド・ゲームにならないように、構築などの腕を磨くのが第一ではあるのでしょうが。

ということで、終わってみると「4位−1位−2位−1位−1位」で総合2位という、実際の実力から考えると望外の結果ですが、未だに何で2位になれたのか、本人自身分かっていません。
振り返ってみると勝因は「ツイていた」「たまたま、そのポジションにいた」としか言いようがなく、この結果はとても「実力です」とはいえない結果でした。
まぁ、「それも4人戦」ということかもしれませんが。

次は上位に残った上で「実力です」と言えるように研鑽を重ねたいところです。
ではでは。