2015年ドミニオン日本選手権・予選レポート

もはや1ヶ月前のこととなってしまいましたが、日本選手権予選(午後)のレポートです。

いや、なんというか日本選手権が終わった後に忙しかったということもあったけど、それ以上に何故かやる気が出なかったところがあって。
何とか気力を出して立ち上げた4人戦ミニ・トーナメントも人が集まりませんでしたし・・・。

もはやうろ覚えのところもあるので、記憶違いがあったらすみません。
予選のフォーマットは「基本+異郷(属州・屋敷場)」の4人戦となります。

【1回戦】
2:礼拝堂
3:木こり、オアシス、坑道
4:改築、庭園、祝宴
5:研究所、不正利得
6:冒険者

1回戦は運よく1番手。
「礼拝堂・研究所・オアシス・坑道・改築」というコースも見えますが、「不正利得で殴りあってからの庭園」でも戦えそうな感じです。
「5−2なら研究所、礼拝堂かな」と考えながら初手を開くと4金(4−3)でした。どうプレイするのが正解かは、同卓の他のプレイヤーがどういうプレイするか次第になりますが、1番手なので情報がありません(あと、今回の卓には見知った方もいらっしゃいませんでした)。
ここは自分の好みに従って庭園に行くことにして、「こっち来んな」の意思表示として初手「木こり×2」でスタートします(ちなみに他の人のレポート見ていると、庭園行くにしても「木こり・オアシス」の人の方が多かったみたいで、確かにそっちの方が「丸そう」に見えます)。
2、3、4番手は「オアシス・礼拝堂」「改築・礼拝堂」「オアシス・坑道」みたいな初手だったと思います(すいません、もはやよく覚えていません)。
4番手の方が、いきなり3ターン目にオアシスと坑道が揃ったりといったこともありましたが、、1番手の私の引きは、それにもまして凄かったです。

3ターン目:木こり、銅貨×4(不正利得・銅貨購入)
4ターン目:木こり、銅貨×3、屋敷(不正利得・銅貨購入)
5ターン目:銅貨×2、屋敷×3(屋敷購入も考えたけど、銅貨購入)
6ターン目:木こり、銅貨×3(庭園・銅貨購入)
7ターン目:木こり、不正利得×2、銅貨×2(庭園×2購入)

そして、シャッフル後の8ターン目に引いた手札が、・・・
8ターン目:木こり、不正利得×2、銅貨×2(庭園×2購入)

と、7ターン目とまったく同じ引きとなります。引きが良すぎです。

これを見て焦ったのか、2番手と4番手(4番手の方も2周目に礼拝堂を加えて圧縮を始めていた)が庭園をカットをし始めましたが、逆に庭園風プレイ(庭園や坑道、屋敷を買い続ける)を始めたせいか属州に届かなくなります。そうなると圧縮して研究所を地道に加え続けてきた3番手の方が怖くなりますが、3番手に逆転されないために、残りの方も協力して3山切れを目指す展開になり、結局、庭園、坑道、屋敷の3山切れで終了となりました。

庭園7枚、デック40+枚で合計40数点で、2位と10点以上差の1位となりました。

【2回戦】
2:岐路
3:工房、神託
4:金貸し、義賊、シルクロード
5:議事堂、市場、街道、地図職人

今度は4番手でした。
サプライを見ると、街道・工房から展開した街道・市場連打コンボが見え、専業シルク(シルクロード)が見え、議事堂ステロが見えます。

2回戦はやらかした回で、まず、『シルクに行くなら「工房×2」スタート、街道コンボに行くなら「金貸し・工房」スタート』と何故か思い込んでしまい、1ターン目が1番手から順番に「銀貨、岐路、銀貨」と買って4番手の自分の手番が来た時点で、何というか「コンボ1人とステロ2人」と思い込んでしまいました。これは「コンボ行けばいいよね」と思いつつ、1ターン目が4金だったので、金貸しを購入します。
そして2ターン目の購入が1番手から順に「工房、街道、工房(金貸しだったかも)」と来た時点で、混乱します。ステロなんて1人もいないのでは!?
冷静に考えると1番手の方などは「1ターン目は様子見の銀貨購入」の可能性もありますし、2ターンの自分の手番の時点で気づきましたが「街道と揃わない限り特に工房で取りたいカードがあるわけでもなく、それよりも2周目に5金出ない方が致命的」と考えると、コンボなら「銀貨・金貸し」スタートは十分あるよね、というより(コンボを最速で目指すなら初手「金貸し・工房」かもしれないけど、安定性考えると)一般的にコンボは初手「金貸し・銀貨(銀貨・金貸し)」を取るよね、と。
とまれ上位手番3名はいずれもコンボか、シルクといった感じで、これ4番手がコンボに行っても街道枚数が足りなくて死ぬのでは、と思いました。

なら、シルクかというと、初手の金貸しがあまり良い手でなくなります(専業シルク・プレイには、どちらかというとマイナス)。
ここで「だったら一人我が道を行けるんだし、ステロでいいのでは?」などと血迷ったことを思いつきます。議事堂ステロする場合もあんまり金貸しは良い初手とは言えませんが(ステロではなく、岐路から議事堂連打する予定の場合は少し話が違いますが)、専業シルクの金貸しよりは悪くないはずです。
そこで、2ターン目は銀貨を購入し、あとはお金と議事堂を買って議事堂ステロに進路を転換します。

ただ、ここで一度立ち止まって考えればわかるのですが(さすがに2回戦終わった時点で気づきましたが)、残り3人がシルクロードとコンボに行くということは、(コンボの人が、コンボが完成する最後のビッグ・ターン以外に)属州を買うのはステロに行った自分のみで属州切れは遠く、シルクはいても1人っぽいので3山切れ(街道、シルク、屋敷とか)も遠そう。
そう考えると、この展開「ゲームが終わるのはコンボが完成した時」となり、つまり「ステロって、どうやっても1位取れないのでは」という結論になります(あって、コンボが自爆して、「4位になるくらなら3位で3山切れ」といった、非常に都合の良い棚ボタ的な展開くらい)。

この展開で勝てるとしたら、3人目と思わしきコンボに自分も突入して構築合戦に勝つか、2人目のシルクに入ってうっかり3山が間に合う(シルク、街道と岐路か屋敷みたいな)展開に賭けるかで、コンボが4番手で3人目(全員共倒れも考えられる)ということを考えると、1ターン目の金貸しをなかったことにしてシルクに行くのがよかったのかなという気がします(少なくともコンボ失敗した人には勝って3番手にはなれそう)。

2回戦は展開を読む能力でもダメでしたし、1ターン目に買った金貸しが惜しくて、というか間違いだったと認めてそれをなかったことにするような強引な方向転換もできずと、ダメダメなプレイでした。
こういう、展開にあわせて1ターン目の買い物を「なかったもの」にするような強引な方針転換って、非常に苦手で、どうにか直したいものです。

結局、1番手の方はシルクで、2、3番手がコンボで、4番手の私が議事堂ステロという展開に。2番手の方は、街道2枚くらいでメインは岐路+議事堂+お金みたいな構築をされていて、更に義賊を買ってきて(ちなみに、コンボにもシルクにも刺さらず、ステロにのみ刺さる)「仮想敵が違うのでは、というよりその暇があったら、コンボ構築に使ってくれ」という叫びも虚しく更に後れを取り(逆に言うと、構築的に2番手の方と自分が最下位争いしていたので、3位を取るためには正しい選択だったと言えます)、3番手の方がかなり時間をかけて悠々ビッグ・コンボを決めてゲーム終了となります。
3番手の方で終わった分(あと、義賊でスピードが落ちた分)、2番手の方にも負けて4位となりました。

【3回戦】
2:地下貯蔵庫、愚者の黄金
3:村、開発
4:鍛冶屋、香辛料商人
5:祝祭、宿屋
6:国境の村、農地

卓につくと、下家に東ドミの偉い方がいらっしゃる。
今回は3番手で上家2人(1、2番手)は愚者に行く模様。
取り敢えず、今回は「ステロに運命を託せる場面はステロに行って、結果は後悔せず」と決めていたので、鍛冶屋ステロに行きます。4番手の方も鍛冶屋スタートでした。

初手「鍛冶屋・銀貨」で始めた3ターン目の手札は「銀貨、銅貨×3、屋敷」の5金でした。「銅貨×2、屋敷×3」なんかに比べたらましですが、鍛冶屋ステロを続けるとすれば、かなり悪い引きと言えます。
残り山札には「鍛冶屋、銅貨×4、屋敷×2」と4金しかありません。4ターン目に鍛冶屋を引くこと前提ですが、鍛冶屋をプレイすると山札を引き切った(4金引いた)上で、シャッフル後にあと1枚を引くことになります。この1枚で銀貨(2金)を引かないと6金に届きません。これから1枚買うのでシャッフル後の山札は6枚になります。現状の銀貨は1枚しかなく、これから購入しても2枚、つまり銀貨を引く確率は1/3(6枚中2枚)と高くありません。銀貨でなく銅貨(1/2)を引けば5金どまり、つまり鍛冶屋ステロとしては、ものすごく効率の悪い引きになります。
3ターン目5金の場合は4ターン目も5金になる確率が高く、5コストに初手の鍛冶屋と併用可能な面白いカードがあるなら、「鍛冶屋ステロを放棄する」(方針転換する)場合も多くなる引きと言えます。
これが3ターン目に引いたのが4金(銅貨×4、屋敷)だと、残り山札に5金あるので、最後に引くのは銅貨でもよく、ここで銀貨を買えば5/6、2枚目の鍛冶屋を買っても2/3で6金に到達します。
あと、3ターン目に鍛冶屋を引かなかった場合(で、4ターン目に鍛冶屋を引くと考えた場合)、3ターン目は2枚目のアクション・カード(2枚目の鍛冶屋など)を買うチャンスとも言えます。4ターン目に鍛冶屋をプレイした場合、新しくシャッフルした山札(6枚)から1枚引くことになりますが、ここで1/6の不幸(2枚目のアクション・カードを引く)がなければ、残った山札5枚にアクション・カード1枚が残ることになります。この状態は、同じ「デックの中にアクション・カード2枚」でも、アクション・カード2枚を含むすべてのカードをシャッフルする場合よりも被りにくくなります。

まぁ、長くなりましたが、鍛冶屋ステロで3ターン目5金は結構、黄色信号と言えます。
そこで、どうしようかなと考えましたが、取り敢えず鍛冶屋ステロは続行することにして(あまり考えてない)、購入は銀貨としました。2枚目の鍛冶屋などを入れるのも考えなくはないですが、最近「鍛冶屋ステロは鍛冶屋を打つのが目的でなく、6金、8金を出すのが目的で、鍛冶屋打たなくても6金、8金出ていればいい」思考で、こういう時はおとなしく銀貨を買うようにしています。
4番手の方は3ターン目に4金で鍛冶屋を買って、互いに開幕(3ターン目)鍛冶屋ブッパはなかった模様。

そして4ターン目の手札を開くと・・・鍛冶屋がいない。力が抜けつつ「鍛冶屋打って5金、5ターン目も5金よりはましかな」と思いつつ銀貨を購入します。
4番手の方も鍛冶屋をプレイせずに5金で、宿屋購入。山札が「宿屋、鍛冶屋×2、屋敷」となり、5ターン目に期待が持てますが、この時点で初手鍛冶屋は2人とも鍛冶屋が2周目底とドヨーンとした雰囲気に。対して1〜2番手の方は楽しそうに愚者を集めています。

5ターン目。手札を開くと素晴らしいことに鍛冶屋がいます。なんと素晴らしい。
鍛冶屋をプレイして引いた金量が8金!・・・引き過ぎです。これ、6ターン目、6金届かないこと確定では。鍛冶屋ステロ(というか、お金プレイ全般)で『良い引き』というのは、概して目標の金量(序盤なら6金、中盤以降は8金や5金)を丁度引くことであり、多すぎるということは(一般的に足りないのよりはいいですが)、次ターン以降に引く金量が少なくなることを意味します。
流石にここで属州購入は自分のデックの現状を考えるとないですし、6ターン目の引きも微妙と考えると、その後都合よく引くことを期待して(引かないと勝てない)「農地購入(屋敷を鍛冶屋に改築)」を選択します(次に6金に届く確率を考えると、特に「農地+5金」が微妙すぎるので、金貨購入の方が丸かったのでしょうが)。

ただ、その後は特に事故ることもなく、愚者を集めた1、2番手も鍛冶屋などを追加投入していましたが、よく覚えていませんが「金量はあるけどバランス悪く、都合よく引かないと微妙な感じ」なデックになっていたのか、たまにしか属州を購入できない感じでした。

最後は、山札の真ん中まで引いても鍛冶屋2枚とも引かないけどお金は引いてるので適当に勝利点は買えて、山の底の方で1枚目の鍛冶屋引いて(その時点で、残り山札4枚に鍛冶屋1枚)、「これ鍛冶屋打っても、2枚目の鍛冶屋引いて属州に届かないなぁ」と思いながら鍛冶屋を打って3枚引いたら、鍛冶屋がいない(最後に残った1枚が鍛冶屋)。そのおかげで、丁度6金+農地を引けて最後の属州を買えて勝を確定できたのですが、3回戦の流れを象徴しているようで印象的でした。

終結果は2位に+10点で1位でしたが、最後に鍛冶屋が被って公領どまりだと、下家の2位の方が8点プレイ(農地購入して、金貨または国境の村廃棄)されていたら、逆転されているところでした(私が農地引かずに6金+鍛冶屋になってたら農地×2で同点1位?)。

【4回戦】
2:堀、公爵夫人
3:
4:民兵、役人、交易人
5:書庫、魔女、厩舎、大使館、値切り屋

大会スコアが現状12点(1位−4位−1位)ですが、予選突破のボーダーは13点当たりではないかといわれていました(実際に13点の上位までが予選突破したかと思います)。そのため、最終の4回戦で2位(3点)以上を取れば余裕で予選突破(2-3位タイの2点でも多分OK)、3位(1点)でギリギリ、4位(0点)で落選という状況でした。
4回戦の手番は3番手。2番手は木ドミでお会いしたことのある方で、決勝卓に残られた方でした。
今まで予選突破が決まっていない4回戦ではかなり緊張していた記憶がありますが、今回は条件が緩い(トップ必須とかでない)こともあって、かなりリラックスした状態でプレイできた気がします。これも、これまで予選で負け続けてきた経験があってということでしょうか。

4回戦のサプライは、書庫と民兵があって、魔女と交易人がいて、とカードの噛み合わせを考える必要のあるサプライでした(ちなみに「民兵と魔女」の時点で私の頭から大使館は消えていましたが、だれも民兵いかななら大使館はありでしたね)。
1ターン目に1番手の方が民兵から入ったので、2周目に5金出すことは諦めて初手交易人(銀貨)から入ります。「2周目に銀貨を貯めて、3周目に書庫買いたいな」という感じです。2番手の方も同じ方針でした。4番手の方が5-2で初手魔女だったので(1ターン目に交易人を買ったタイミングでは、この情報はわかっていませんでしたが)、結果論ですが、交易人スタートは良かったということになります。
2周目(3〜4ターン目)は、3ターン目に銀貨購入、3ターン目の4番手プレイヤーの魔女プレイを交易人でリアクションしつつ、4ターン目は交易人で屋敷を廃棄しつつ銀貨購入と、ほぼ理想に近い流れでした。2周目で合計5枚の銀貨を獲得します(初手で購入した分も含めると、既にデックに銀貨が6枚)。2番手の方も、銀貨の購入が2枚目の交易人に変わった以外は、私と同じ動きをしていました。ちなみに、1番手の方の民兵は底っていたような気がします。
3周目は書庫を購入して、2枚目の書庫と金貨1枚を足した後は、勝利点購入に移ります。
2周目の交易人リアクションのせいか、魔女の購入は4番手の方の初手の1枚のみ、民兵も後から4番手の方が1枚追加しただけで、このサプライの割に余り荒れない感じの進展でした。

終結果で、2番手の方と私で結構差がつきましたが、民兵が飛んでくるタイミングで私は常に手札に書庫があったけど、2番手の方は持ってなかったことが多かった(たしか、書庫は私より1枚多い3枚だったはずですが)からで、手札「書庫、勝利点×2、財宝カード×2」みたいな状態で都合よく民兵を喰らった回が多かった記憶があります。

3周目に1枚目の書庫を買った時点で、かなり「4位はない、2位は固そう」と思って、あとは結構ゆるふわプレイをしてしまい、最後の属州を買った4番手の方が、中盤以降に喰らった魔女の呪いの差もあって、実は1点差まで迫られていたみたいですが、終わってみれば1位で最終戦を終わることができました。

【まとめ】
予選の最終結果は「大会スコア18点(1位−4位−1位−1位)」で、めでたく午後の予選を通過することができました。
こうやってレポートにまとめていると気付きますが、1回戦、4回戦を初めとして、予選を通して「ついていた」と思います。

あと、前々から気付いてましたが、自分に「大会でステロとコンボの二択になる場合、ステロが明確に不利な場合を除いてステロを選ぶ(コンボをやりたがらない)」という傾向があるな、と感じました。
午後の3回戦、私が鍛冶屋ステロやっている隣の卓で阪ドミの方が(周りの方が無言になって見守る中)開発で延々階段状にコンボ組んでいるのを見かけましたが、「自分はできそうにないな」とも感じました。

これは「コンボはミスったら即座に4位(予選としてはかなり不利)←難解でないコンボでも、実戦ではミスりかねない←コンボをプレイすることに自信がない」といったことかなという気がします。
こう感じるのも、厳しい環境(例えば対戦相手3人全員が自分より上手いような環境)で、ギリギリの状態(コンボ・パーツを取り合ったり、ステロが複数人いて終了までのクロックがかかっている、とか)でコンボを構築した経験が少ないせいかなという気がします。
普段は、一人回しとか、ゆるふわな環境でしかコンボをやっていないので、ミスれない環境だと、(慣れて無いコンボより)まだ慣れているステロの方に流れるのかなと。
これは、荒れ場についても同じで、荒れ場が嫌いということはありませんが、ギリギリの環境の荒れ場の経験が少ないので、荒れ場での判断でふわっとしているところがあるかなと感じるところがあります。

ちなみに、未だに午前3回戦(岐路、坑道、開発、改築、泥棒、庭園、遊牧民の野営地、議事堂、地図職人、国境の村)の初手「改築・開発」スタートも上手く回せません。
未だに2周目の屋敷の改築先がよくわかってないし、屋敷の開発先は銀貨でいいのか不安だし、結局、地図職人・坑道を入れるのか、入れるとしてもそのタイミングがわからないしと。
よく考えると、開発・改築のプレイングは苦手意識があって、その辺は一人回しでも結構改善の余地はあるので、そもそも、それ以前の練習量が足りてないという話になりそうなのですが。
・・・地道に「考えながら」一人回しするよりも、とりあえずGoko(実は最近V2版で遊ぶ方が多い)でふわっと対戦していることが多いですが、それだと時間効率はかなり悪そうですよね。
Stefの棋譜を延々読むというのも悪くはないですが、読むだけで「気になった回(例えばネズミ改築の回とか)は自分で回して練習してみる」とかしないと、やっぱりあまり身につく部分が少ないような。

まぁ、この辺は今後の練習方法も含めて、考えていくしかないわけですが。

本選のレポートも、一応、形はでき上がっているので、ぼちぼち推敲したらアップしたいと思います。

2015年ドミニオン日本選手権 使用サプライ

お久しぶりです。
何となく忙しかったり、気力がわかなかったりして更新が滞ってしまいました。

さて、もはやあまり掲載する意味はないかもしれませんが、覚書として先月の日本選手権で使用されたサプライをまとめておきます。
ホビージャパンのHPにも掲載されていますので、そちらでも確認できます(というより、自分で見ていなかった分はHJ掲載分から転載しています)。

■日本選手権2015・予選・午前の部 (基本+異郷:属州・屋敷場)
【1回戦】
2:愚者の黄金
3:工房、画策
4:鍛冶屋、玉座の間、香辛料商人
5:祝祭、書庫、街道
6:農地

【2回戦】
2:礼拝堂
3:村、木こり
4:密偵、金貸し、義賊、シルクロード
5:研究所、辺境伯、大使館

【3回戦】
2:岐路
3:坑道、開発
4:改築、泥棒、庭園、遊牧民の野営地
5:議事堂、地図職人
6:国境の村

【4回戦】
2:地下貯蔵庫
3:神託
4:祝宴、役人、交易人
5:魔女、市場、厩舎、値切り屋、不正利得

■日本選手権2015・予選・午後の部 (基本+異郷:属州・屋敷場)
【1回戦】
2:礼拝堂
3:木こり、オアシス、坑道
4:改築、庭園、祝宴
5:研究所、不正利得
6:冒険者

【2回戦】
2:岐路
3:工房、神託
4:金貸し、義賊、シルクロード
5:議事堂、市場、街道、地図職人

【3回戦】
2:地下貯蔵庫、愚者の黄金
3:村、開発
4:鍛冶屋、香辛料商人
5:祝祭、宿屋
6:国境の村、農地

【4回戦】
2:堀、公爵夫人
3:
4:民兵、役人、交易人
5:書庫、魔女、厩舎、大使館、値切り屋

■日本選手権・本戦
【1回戦】(基本+海辺:属州・屋敷場)
2:真珠採り、灯台
3:木こり、工房
4:玉座の間、巾着切り、引揚水夫
5:魔女、宝物庫
6:冒険者

【2回戦】(陰謀+繁栄:植民地・屋敷場)
2:中庭、
3:執事、交易路、望楼
4:共謀者
5:改良、公爵、保管庫
7:鍛造
8:行商人

【3回戦】錬金術+収穫祭+ギルド:属州・屋敷場)
2:村落、蝋燭職人
4:再建、収税吏、伝令官
5:弟子、豊穣の角笛、肉屋
P+2:大学
P+3:賢者の石

【4回戦】(異郷+暗黒時代:属州・避難所場)
1:救貧院
2:岐路
3:物置
4:ゴミあさり、城塞、武器庫
5:官吏、厩舎、大使館
6:農地

■日本選手権・2015・準決勝 (変則ドラフト)
【A卓】
2:堀
3:大使、物置、医者
4:伝令官
5:造幣所、大使館、建て直し
P:変成
P+2:念視の泉

【B卓】
2:物乞い、蝋燭職人
3:望楼、オアシス
4:よろずや、広場
5:船着場、玉璽、狂信者、熟練工

■日本選手権・2015・決勝 (変則ドラフト)
【1回戦】
3:密輸人、見張り、開発
4:役人、鉱山の村、銅細工師、航海士、襲撃者
5:偽造通貨、狂信者

【2回戦】
2:抑留
3:坑道、医者
4:祝宴、密偵、巾着切り
5:議事堂、研究所、大使館
6:隠し財産

以上です。

『Goko_4人戦ミニ・トーナメント』開催について

参加者が集まりませんでしたので、中止とさせていただきます。

先週末に日本選手権がありましたが、結果はちょっと不完全燃焼な感じで、そのため今「なんかドミニオンがやりたい」熱は高まっているのですが、それを向ける先がすぐには見つからないという状態です。また、他にもそういう感じの方がぽつぽつおられるように感じます。
理想は、誰かこういうトーナメントのような場を建ててくれるのがいいのですが、そう都合よくいかないので、取り敢えず自分で建ててみようと考えた次第です(そのため、自身は参加できないジレンマがありますが)。
・・・もちろん、日本選手権で完全燃焼した方も参加していただいて、結構ですよ?

あと、Gokoがそろそろサービス終了となります(今のところ終了時期は7月から8月に伸びた模様)。
Dominion Onlineとして引き継がれるVersion2は、Gokoのようにオンライン環境のトーナメントを開催できるように環境が整うまでには、結構時間がかかりそうな感じで、こういったオンライン・トーナメントができる機会はしばらくないのかなと感じました。
また、Gokoが終了ということになるのであれば、最後に何かしたいなという気持ちもあります。
そこで、オンラインでは珍しい(2人戦の方が圧倒的に多い)、4人戦のトーナメントをやってみようかと思い立ったわけです。

【日時】 
8/1(土)20時頃開始
※開催日をずらしてほしいという要望があり、日時は8/1(土)、8/2(日)の夜で希望者の多かった日時と変更になりました。
(決勝進出者は最大で深夜2時頃までかかる可能性があります)

【参加資格】
twitterで主催者、参加者と連絡が取れる方
・8/1(土)の夜にGoko(*1)にログインしてプレイできる方

参加希望の方は、twiplaのページに参加表明をお願いします。
※参加表明の際にコメントで、「Gokoのアカウント名」と「Gokoでの所持カード」を記載願います。
 また、開催日時の希望に関するアンケートの記載もお願いします。
※8/1(土)の正午に募集を締め切ります。

【概要】
4人戦のミニ・トーナメントになります(参加人数によっては、一部3人戦卓が入ることがあります)。
4回戦+上位4名による決勝戦を予定しています。

参加人数が確定次第、対戦組み合わせを発表しますので、8/1(土)の20時頃から、その組み合わせに従ってGokoのOutpost2に集まって対戦を行っていただきます。
対戦組み合わせは事前に1回戦から4回戦(参加人数によっては、一部の方が休憩となって5回戦になる場合があります)までを事前に発表します。

卓主に指定された方に卓を建てていただき(*2)、指定された席順(*3)で卓についてゲームを行っていただきます。
対戦が終了しましたら、卓主の方が結果(Log)のURLをtwitter上で主催者に報告願います。

すべての卓の1回戦が終了したら、主催者側からもtwitter上でアナウンスいたしますが、組み合わせに従って2回戦を行っていただきます。
特に2回戦以降の時間を定めず、全卓の対戦が終了次第(*4)、次回戦を始めますのでご注意願います。
以後、4回戦、決勝戦まで順々にプレイしていただきます。

組み合わせが事前に決定していること、Goko(オンライン)でプレイしている事を除いて、大会勝利点などは日本選手権予選に準拠します(1戦ごとに与えられる大会勝利点は、1位:6点、2位:3点、3位:1点、4位:0点となります)。
※まかり間違って参加人数が16名を越えた場合は、スイス・ドロー方式で開催します。

4回戦終了後に、大会得点上位4名を発表しますので、その4名で決勝戦を行います。

【決勝戦について】
・予選(4回戦まで)の大会勝利点上位4名が決勝戦に進みます。
・大会勝利点が同点の場合の順位の決め方は、日本選手権予選の方法に従います。
・時間の問題などで辞退者が出た場合、5位以下から繰り上がりとなります。

・予選の成績が1位の方は、「卓主として卓をたて」「決勝進出者4名の席順」を決定します。
その後は、これまでの対戦と同様に対戦を行います
※予選1位の方は、席の並びを決めるだけで、望む番手でゲームを行えるわけではありません。
※予選1位の方が希望する場合(所持カードが少ない場合など)、他の方を卓主に指定してもかまいません。

・決勝進出者は決勝戦の順位がそのままミニ・トーナメントの順位となります。同順位の場合は、予選の成績上位者が上位となります。決勝に進出しなかった方は、予選の順位がそのままミニ・トーナメントの順位となります。
※優勝した方には、優勝したという栄誉以外、特に賞品などはございません
※結果については、主催者のブログで公表されることがあります。

【注意点】
・参加者が集まらなかった場合、中止になります。
 また、参加人数によっては最後に参加表明をされた方は参加をお断りすることがあります(10人目の参加者が無かった場合の9人目の参加者など)。
・8/1を待たずにGokoがサービス終了となった場合や、サーバー・ダウン、通信障害などでGokoがまともに稼働していない場合、中止になります。

・今回のミニトーナメントでの対戦では、Resign(途中投了)は禁止します(各対戦で順位をつける必要があるため)。
・主催者の対戦開始アナウンス後10分以上たっても指定の対戦卓への参加がない場合、欠場扱いにする場合があります。欠場者が出た場合、主催者判断で、主催者が代理として参加するか(この場合、主催者が獲得した大会得点は誰の得点にもならない)、欠場者を除いた人数で対戦(3人戦などになる)してもらうことになります。
・対戦途中で通信トラブルなどでGokoとの接続が切れたプレイヤーが出た場合、原則としてそのプレイヤーは最下位(通常4位)確定とし、残りのプレイヤーで再度対戦を行ってもらいます(3人戦などになる)。ただし、残りのプレイヤー全員が同意した場合、接続が切れたプレイヤーも含めて再試合を行うものとします。

・取り決めのないトラブルがあり、当事者間の簡単な話し合いで決着がつかなかった場合は、主催者が判定します。
・各自、フェア・プレイ精神に則ってプレイしていただくようお願いします。
(草の根トーナメントなので、特に細かいところまでは取り決めず、各自のフェア・プレイ精神を信頼してトーナメントを運営しますのでご了承願います)

(*1) Goko:Goko Dominion Onlineのこと
(*2)卓の立て方:4人戦のノーレート(unrated)、ランダム・サプライで卓を建てていただきます。卓主のかたはフェア・プレイ精神に則り卓を建てて下さい(自分の満足するサプライが出るまでサプライ作成を繰り返したり、自分で作ったサプライを使用したりはしないで下さい)。
参加者全員が同意すれば、プロ・プレイで卓を建てていただいても結構です。
卓主は、なるべく各プレイヤーに均等にまわすようにしますが、所持カードが少ない方(基本セットのみとか)は卓主から外させてもらいます。
(*3)席の並び:席の並びは主催者で決定いたします。主催者の指定通りに卓主から順番に席について下さい。ただし、1番手に関してはGokoでプレイする際にランダムに選択されることになります(2番手以降は、席順に従った順番になります)。
(*4)対戦時間:1つの対戦が1時間を越えた場合、主催者判断で途中中断させてもらう場合があります。その場合、次の4番手のプレイヤーのターンまでプレイした上で、その時点で中断していただき、その時点の獲得勝利点で順位を決めてもらいます。

皆様の奮ってのご参加をお待ちしています。

ドミニオン日本選手権予選

本日(7/18)行われた、ドミニオン日本選手権予選は午後の部に参加してきました。
直前に行われたミニ・トーナメントとまったく同じ順位の1-4-1-1(午後の部6位)で、予選通過できました。
これも、ミニ・トーナメントのおかげです。入穂さん、retletさん、ありがとうございました。

明日は、とりあえず頑張ります。

・・・本戦は3−2−4−1のサイクル・ヒットで23位でした。
来年は頑張ります。

ドミニオン日本選手権対策直前ミニトーナメント

先週末に開催された「ドミニオン日本選手権対策直前ミニトーナメント」に参加してきましたので、その簡単なレポートを。
予選前にこんな為になる企画を開催してくれた入穂さん、retletさん、ありがとうございます。
特にretletさんがポーカーで不在の中、自身トーナメントに参加しつつトーナメントを恙なく運営された入穂さん、大変お疲れ様でした。

トーナメントは日本選手権予選対策の基本・異郷サプライでの4回戦でした。
※すでにうろ覚えのところがあるので、記憶違いがありましたら申し訳ありません。

【1回戦】

3:オアシス、神託
4:祝宴、金貸し、シルクロード、交易人
5:書庫、不正利得、辺境伯
6:国境の村

運よく1番手で、初手4-3でした。
まずIGG(不正利得)があるけど交易人があり、シルクがあるけどサポートが特になく、+購入が辺境伯のみで、ドローが辺境伯以外に書庫があると。
シルク大好きの私でも、あんまり専業シルク(最初からシルクだけ狙いのプレイ)には行きたくない感じです(IGGで荒れた後に、しょうがなくシルク込みのプレイはありえますが)。
かといって、何人が交易人に行くかわからない状態でIGG一直線も微妙な感じです。2〜3人が交易人に行くと、ブロックできなかった人には勝つけど、交易人2枚くらいで、運よくそれなりにブロックできた1〜2人に勝てずに1位が取れなさそうな気がします。あと、交易人で受けられるとIGGが10枚買われてもサプライから呪いが尽きず、3山が少し遠くなるのも微妙な感じです。
ということで、1番手ながら受けにまわって交易人(2ターン目はオアシス)で入りました。2周目に5金出すことは諦め、デック構築は3周目以降となります。場が荒れなければ書庫ステロが本線でしょうか。
IGGが飛び交った場合は、2枚目の交易人を入れて備えつつ、自分もIGGなどで応戦しつつ、IGGや国境の村を交易人でばらして金量確保する方向性になるでしょうか。

実戦では、2番手が銀・銀(銀・オアシスだったかも)、3番手が金貸し・銀、4番手が交易人・オアシスとなります。
ちなみに別の卓では、初手5-2が複数人いて、この時点でIGGが複数枚叩き込まれる地獄卓もあったみたいです。
2周目は3ターン目に2枚目のオアシスを買いつつ、4ターン目に交易人で屋敷を廃棄しつつ銀貨追加みたいな動きをしました。
3番手の方が3ターン目にIGGを購入しましたが、1番手、4番手ともに交易人ブロック(2人とも、4ターン目に屋敷廃棄)という感じで、1番手、4番手ともに金量的にはかなり充実した感じになります。
ちなみにIGG獲得時の「呪いまき」は、アタックでないので堀ではレスポンスできません(防げません)が、まかれた呪いの「獲得」に対して交易人や望楼でレスポンスすることは可能です。
この後、2番手の方が1回IGGを買いましたが、この卓では、その2回しかIGGは買われませんでした。
1番手、4番手はそのまま書庫ステロに行き、3番手の方は辺境伯を足してシルクに向かいました。
1番手、4番手は、辺境伯打たれた際に、常に書庫で打ち返したりと、どちらも引きは悪くない感じで淡々と属州を購入していき、単純に手番差で私の勝利となりました。

始めて書庫をプレイする頃は簡単に10金+αが出ていて、書庫でなく辺境伯がほしくなる感じでしたが、勝利点入った後の終盤は丁度8金くらいになる感じで、途中で辺境伯を足していると「辺境伯プレイから8金届かず、後続の書庫が勝利点捨てられた分8金に届く」といった展開も考えられ、難しい感じです。

【2回戦】

2:礼拝堂
3:宰相、オアシス
4:よろずや、交易人
5:市場、議事堂、街道、厩舎
6:国境の村

3番手で4-3でした。
自分も含めて3番手までが「よろずや・オアシス」スタートで4番手のみ5-2で「議事堂・パス」スタートでした。
1〜2番手が3ターン目によろずやをプレイして屋敷を廃棄しているのに対して、私はよろずやを引けず(単に銀貨購入で終了)、直後に4番手が議事堂プレイで5金(かなりツラそう)という展開。
その時点でよろずやは手札に引けてるのですが、手札が「よろずや、オアシス、銅×4」で1枚残った山札が屋敷なのがわかっています。
オアシスをプレイしてからよろずやをプレイすると(山札を見るために)シャッフルが入ります。これはあまり嬉しくない。
かと言って、オアシスをプレイせずによろずやをプレイしても、議事堂で1枚増えているのでよろずやでドローできず、屋敷を廃棄することができません。
結局、屋敷廃棄を優先して、シャッフルが入るけどオアシスをプレイして銅貨を捨ててよろずやをプレイしました。
指摘されるまで忘れていましたが、よろずやの処理は「銀貨獲得→山札を見る→手札5枚まで引く→廃棄する」となるので、よろずやで山札を見るためにシャッフルが入る場合、今回獲得した銀貨も新しい山札にシャッフル・インします。
似たようなパターンでは地下貯蔵庫や厩舎のドローでシャッフルが入る場合、地下貯蔵庫や厩舎で捨てたカードもシャッフルされますね。
ここで銀貨を引ければ6金(金貨購入)なので、まだ十分戦えそうですが、残念ながら銅貨で5金となります。
そこで、方針変換して「よろずやスタートでドロー・カードを足すパターン」を実験してみることにしました。つまり、ここで議事堂を足してみました。
初手で買ったオアシスがちょっと余計ですが、よろずやと議事堂1枚ずつは十分許容範囲と思うわけですよ。・・・議事堂打つと、常にオアシスとよろずや引きました。
まぁ、劣勢からハイリスク・ハイリターン手を取って、マイナス側の目が出た場合に悲惨な結果となるのは許容せざるを得ないということで。2回戦は4位でした。
そういえば、その前の日の阪ドミで「ステロで上手くいかない時は我慢(無理にドロー・カードを増やしたりせず、5金でてても銀貨を買うような)が大切」と言いあってたことを思い出したような。
全然、我慢できてないですね。

ちなみに、私が初手5-2の場合はミスらずに高速コンボなんて組めるわけもないので議事堂ステロを取りますが、識者によると十分高速コンボで戦えるそうです。
初手は「市場・礼拝堂」で2周目に交易人を入れるとのこと。目からウロコでした。
コインを買うターン数は交易人で代用し、初手が厩舎ではなく市場なのは、手数を稼ぐため(例えば+購入分で銅貨買って交易人でリアクションして銀貨獲得とか)とのこと。
こういうプレイが自然にできるようになりたいものです。

【3回戦】

2:公爵夫人
3:開発、神託
4:役人、泥棒、庭園、香辛料商人
5:埋蔵金、不正利得、官吏

私の眼には、このサプライ庭園しか見えなかったわけですが。
ただ、他の卓では真っ直ぐ不正利得に行った人が勝ったところもあったみたいで

運よく1番手で初手4-3でした。
庭園に行く場合泥棒が一番面白そうなわけですが、他の人の動向が全く分からない状態で泥棒から入るのは少し怖かったので、初手は日和って役人(・銀)から入ります(役人がいれば、残り3人が不正利得に行っても庭園くらいは買えそう)。
2番手の方は「泥棒・銀」でこちらも庭園プレイで、3番手は「神託・銀」、4番手が「香辛料・開発」とかだったと思います。
3ターン目に幸先よく役人をプレイでき(さらに銀貨購入)、そのおかげで4ターン目は7金とか出てしまいます。もったいないオバケが出そうですが、ここは我慢して泥棒を購入します。
5ターン目に埋蔵金を買って、その後も結構5〜6金がコンスタントに出てデックにカードを買いたしたくなりますが、そこは我慢して、あとは淡々と庭園(勝利点)購入を始めます。
何というか、1枚買った泥棒がかなり有能で、2番手(泥棒2枚の庭園)の泥棒を頻繁に落とすし、2番手の方の埋蔵金や、4番手の方(不正利得・開発)の不正利得を盗んできたりと、やりたい放題でした。
最後は、何故か「埋蔵金埋蔵金・銀で属州購入」といった感じで、属州も結構買えてしまいました。

流石に、これだけついていると1位でした。
なんというか、勝った理由は「うちの泥棒はツイていた」ということで、この場の展開なら初手の役人は泥棒だったなという話になります。
あと、このサプライだと官吏が十分ありえるというのは感じました。

【4回戦】

2:岐路
3:木こり
4:密偵よろずや、義賊、シルクロード
5:市場、大使館、値切り屋
6:農地

さて、最終戦です。ここでも運よく1番手で、初手4-3でした。
実は私、異郷のカードだと大使館とシルクロードが大好きだったりします。
この場は大使館もありますが、義賊がいるので大使館ステロはダメとは言いませんが、微妙な感じです。対してシルクロード(専業シルク)は悪くない感じです。
理想は「値切り屋・岐路」スタートで、2周目から値切り屋プレイの際はシルクロードを買っていく形ですが、今回は初手4-3スタートなので、よろずや(銀貨獲得のみで屋敷廃棄はしない)シルクに向かいます。
1ターン目のよろずやこそ他の人と同じですが、2ターン目は木こりを買って「シルクに行くぜ」宣言をします。・・・ちなみにこの木こりは、よろずやと共に引くか、よろずやで山札を見た際に捨てられるばかりで、屋敷買った方が役に立ったかもしれません。
ともあれ、専業シルクは私一人(他に属州・シルクのハイブリットっぽい方が一人いて、残りの属州の2人にもちょっとカットされた)だったのでシルクを6枚確保でき、都合よく義賊の叩きあいで場がスロー・ダウンしたこともあって勝利点16枚オーバーまでこぎつけ、めでたく1位を取れました。

最終成績としては1位−4位−1位−1位で、総合2位でした。
この結果というか、この引き運を、そのまま予選に持っていけないかな、もったいないと思ったりもしましたが。
今週末もこの調子で頑張っていきたいものです。
予選参加される皆様も頑張って下さい。

「基本+異郷」環境についての覚書

早いもので、今週末は日本選手権ですね。
さて、今年の選手権予選は【基本+異郷】となります。
難しい話は偉い方々にお任せして、まずは基本的事項を詰めていきたいと思います。

※一応、過去に異郷の個別カードについてまとめた記事(その1その2その3その4)を書いたのがありますので、あんまり役に立たないかもしれませんが、ご参考まで。

さて、使用されるカードプールですが、以下の通りとなります。。

全51枚、2〜6コスト(6枚/9枚/16枚/17枚/3枚)
【2コスト】(3+3枚)
(基本)地下貯蔵庫、堀、礼拝堂
(異郷)岐路、愚者の黄金、公爵夫人
【3コスト】(4+5枚)
(基本)木こり、工房、宰相、村
(異郷)オアシス、開発、画策、坑道、神託
【4コスト】(10+6枚)
(基本)改築、鍛冶屋、金貸し、玉座の間、祝宴、庭園、泥棒、密偵民兵、役人
(異郷)義賊、香辛料商人、交易人、シルクロード遊牧民の野営地、よろずや
【5コスト】(7+10枚)
(基本)市場、議事堂、研究所、鉱山、祝祭、書庫、魔女
(異郷)街道、官吏、厩舎、大使館、地図職人、値切り屋、不正利得、辺境伯埋蔵金、宿屋
【6コスト】(1+2枚)
(基本)冒険者
(異郷)国境の村、農地

【村系カード】村、祝祭、宿屋、国境の村、(限定)岐路、玉座の間
【ドロー・カード】堀、神託、鍛冶屋、議事堂、研究所、魔女、厩舎、大使館、辺境伯冒険者(限定)岐路
【n枚までドロー】よろずや、書庫
【カード操作】地下貯蔵庫、オアシス、地図職人、(限定)香辛料商人
【特殊勝利点】坑道、庭園、シルクロード、農地
【特殊財宝カード】愚者の黄金、埋蔵金
【工房系】工房
【廃棄】礼拝堂、金貸し、香辛料商人、交易人、よろずや
【改築系】開発、改築、(限定)鉱山、農地
【+購入】木こり、遊牧民の野営地、市場、議事堂、祝祭、辺境伯(限定)香辛料商人
【坑道関連】(自)地下貯蔵庫、公爵夫人、オアシス、神託、密偵よろずや、大使館、地図職人、宿屋、冒険者、(他)公爵夫人、泥棒、民兵、義賊、辺境伯
【愚者の黄金関連】木こり、工房、改築、香辛料商人、遊牧民の野営地、市場、議事堂、鉱山、祝祭、辺境伯/泥棒
【アタック】神託、泥棒、密偵民兵、役人、義賊、魔女、辺境伯
【呪い】魔女、不正利得
 【対抗策】廃棄、改築系、交易人、(魔女のみ)堀
【手札アタック】民兵辺境伯
 【対抗策】堀、よろずや、書庫、坑道

サプライ予想に関しては偉い人たちにお任せするとして。
予選4戦中に特殊勝利点場(庭園場かシルクロード場か、庭園・シルクロード複合場)が必ず1回は出ると思いますが、2回出るかどうかというあたりが興味深いかもしれません。
いつもなら「とりあえず庭園は必須」となりますが、今回はシルクロード関連も結構面白そうです。

取り敢えず、その他に思いつくカードの組み合わせについてダラダラと話して行ってみたいと思います。

シルクロード(庭園)+岐路
場合によっては、シルクロード、庭園、坑道、岐路に、木こり(遊牧民の野営地)・役人・工房あたりといったフルスペックの特殊勝利点場というのもありえるかもしれません。
その場合、岐路が凄いドローになることも。
あと、農地もあるなら、6金+銅貨から農地購入⇒銅貨廃棄(屋敷獲得)で+購入なしでも緑(勝利点)が2枚増えせます。
また役人(銀貨製造器)の代わりに値切り屋(4コストの勝利点を買いつつ銀貨などを足す)やよろずや(屋敷廃棄能力は封印)を使ったシルクロード(たまに庭園)というのも、悪くはないです。
魔女を不正利得に置き換えたサイズ変形(呪い、庭園、廃棄)もどきとかありそうですが、単純に不正利得打ちながら庭園買うだけの不正庭園になるだけのような。それこそ交易人までいれると、みんな庭園になりそうな(不正利得を交易人でバラして庭園)。

・国境の村+改築、農地
金貨でなくても6コストのカードを改築すれば属州を獲得できます。つまり、国境の村はかなり有望な改築だねとなります。また農地の対象としても有望です。

例えば純粋な大使館ステロで国境の村があるサプライの場合、大使館を買う際に6金出た場合でも、国境の村を買ってオマケで大使館を獲得するか、直接大使館を買うかは悩むところになります。大使館ステロに国境の村が入った場合、大使館と一緒に引くならキャントリップで損はせず、もしかしたら1回目の大使館で8金に届かなかった場合に2回目の大使館を連続でプレイできる可能性がでてきますが、逆に大使館で引いたら呪いと同じになります。
基本的に私は大使館ステロで国境の村は買わない派ですが、農地もサプライにあったら国境の村を入れる派になります(大使館で引いても、農地を買って属州改築のたねになるので)。
あと交易人の対象としても悪くない感じです。特に魔女場とか(銀貨6枚入れれば、呪い喰らってもごまかせるだろう)。
あと国境の村関連で言うと、値切り屋込みの8金から「属州購入・国境の村獲得・国境の村で公領獲得」の9点プレイも忘れてはいけないところでしょうか。

・大使館
みんな大好き大使館。最強ステロです。
流石に、「銀貨−銀貨−大使館−坑道」、後は「大使館打って坑道捨てるだけ」みたいな単純なプレイで勝てるサプライはないでしょう。多分、対抗馬に魔女や不正利得がいたり、坑道がなければ民兵系(辺境伯)があったりするのでしょうが。

実は私は「銀貨−銀貨−大使館−画策」というのも、結構好きです。もちろん、大使館で画策を引くと呪いと一緒ですが、3周目に大使館が底の方にいた際に、画策分で補填が効くあたりが安心でしょうか。大使館が山札の底の方にいる場合、画策を同時か、先に引いているだろうから、画策分で2連続で大使館を打てることになります。逆に大使館で画策捨てる場合って、5ターン目に無事大使館を引いている場合が多いので、まぁ、何とかなるだろうという感じです。

大使館ステロ同士で競争する場合、手番差より「山の上の方で大使館を引けるかどうか」の方が重要となります。あるカードを1回使うと、(宝物庫や画策サポートなどの例外を除けば)次に使えるのは次のシャッフルが入って新しい山札が出きるのを待つ必要があります。大使館の場合、5枚というドロー枚数が多すぎて、序盤(2〜4周目くらい)だと、位置に関係なく(デックの上の方だろうが、底だろうが)一発で山札が無くなり、打った際、もしくはターン終了時に次のターンの手札を引く時にシャッフルが入ります。
例えば初手5-2(大使館・パス)で入った場合、3ターン目に大使館を引けば(5/11の確率)、4ターン目に同じ大使館を引く確率が4/11あり、そこで4ターン目も大使館をプレイできた場合、5ターン目にさらに同じ大使館を引く確率が3/11あります。対して3ターン目に大使館を引けずに4ターン目に引いてプレイした場合、続く5ターン目にその大使館を引いてくる確率は3/11、つまり、3、4ターンに連続して大使館をプレイした場合と同じになります。
まるまる大使館1回プレイの差となると、結構な差になります。
※他のプレイヤーも大使館を買う(銀貨がまかれる)などしてデックの厚みが変わると、少し確率が変わります。

あと、初手銀・銀で入って3ターン目に5金で大使館を買って一安心したところ、4ターン目の手札も5金で、おたついてしまうこともあるかもしれません。基本的には2枚目の大使館を買うより、落ち着いて銀貨(坑道、画策など)を買いましょう。ただ、みんな大使館に行って、十分量の銀貨が獲得出来ているなら、2枚目の大使館はありとなります。
その場合、きれいに大使館が分かれて引ければ、それだけで勝てることがあります。
複数人が大使館に向かった場合、デックに金貨が入ってなくても、大使館プレイ後に容易に「銀・銀・銅×4」の6枚での8金(属州購入)に届くのが特徴で、思ったより早めに属州を買い始めても何とかなることが多いような気がします。

埋蔵金
一応、交易人と埋蔵金があるサプライだと、「5金+交易人」で「3金のコイン+銀貨2枚」を獲得できます(埋蔵金で獲得する銅貨を銀貨にできる)。
あと、埋蔵金は義賊に取られません。香辛料商人、義賊、埋蔵金があるサプライなら、香辛料商人を複数枚入れて義賊対策に埋蔵金というプランは無くはないです。

・坑道
積極的に自分で捨てる方法が用意されているパターンも考えられますが、民兵系などの他プレイヤーの動向で発動するパターンも考えられます。特に坑道があるけど、ドロー・カードが辺境伯しかないみたいなパターンが嫌らしい感じです。
あと坑道を買っている人がいる場で役人をプレイすると、オアシスはともかく、よろずやや公爵夫人で坑道リアクションされる屈辱を受けるかもしれません。というより、よろずやに対して役人って、徹底的に弱いですね。
あと、公爵夫人は自分のだけでなく、他人の坑道をリアクションさせてしまう可能性がありますね。確率は低いでしょうが、そのラッキー・パンチが勝敗を分けることもあるでしょう。
あと冒険者+坑道というコンボも一応ありますし、宿屋・坑道・書庫とかは夢がありますね。
サプライに改築、農地があると、金貨はインスタントに属州に変わりますね。

・街道+工房
異郷に工房系のカード(鉄工所とか武器庫とか)ないので、街道と組合わせて楽しそうなカードは工房くらいになるでしょうか。
街道・工房で新たな街道が獲得でき、街道・街道・街道・街道・工房で属州が獲得できます。
橋と違って玉座の間・街道は2コスト下がらないので注意が必要です。
あと、コスト変化の影響を喰らうカードとの組み合わせは要注意です。
街道後に交易人をプレイすると獲得する銀貨の枚数が減りますし、街道を1回プレイした後に屋敷を開発すると、銅貨(または呪い)を獲得することになります。
街道6発プレイ後に農地を購入すると、手札の属州以外の好きなカードを廃棄して属州が獲得できます。
あと、一瞬のきらめきですが、街道・街道・街道・玉座の間・祝宴で属州が2枚獲得できますね。

取りあえず、だらだらと今回はこんな感じで。
日本選手権予選に参加する方は頑張って下さい。
私も参加予定ですが、0回戦(台風で東京まで移動できず)がちょっと怖い今日この頃です。

Dominion Online Version2 (V2版) について

お久しぶりです。
忙しくてモノを書く暇(というか気力)がなく、なんとなく空いてしまいました。
さて、ドミニオン関連の最近の大きな話題としては、新拡張(Adventures)の発売日本選手権の開催決定と並んで、Goko's Dominion Online(オフィシャルなドミニオンのオンライン版)のVersion2(以下V2)のリリース(オープンβ公開)が挙げられるかと思います。
ドミニオン界隈一般の日本選手権予選受付開始の話題に逆行しつつ、今回はこのVersion2(V2)についてお話ししたいと思います。
※運営の英文のアナウンスの斜め読みや、TwitterのTLから得た風の噂を元にしているため、正しいかどうか自信のない部分もあります。話半分に読んでもらえたらと思います。あと、日本時間の6/29現在で確認できた話になります。
日本選手権予選の受付が本日(6/29)始まりました。まだの方はお忘れなく。

以下、ごちゃごちゃ書いてありますが、要点を一言でまとめると、
「7月のどこかで正式にV2版に移行となり、その時点で現行のGoko版はサービス終了となる」ということでしょうか。
まぁ、日本選手権終わるまではGokoは触らないという方も多そうなので、ちょうど良いタイミングなのかもしれません。

今回お話しするVersion2(V2)は、既に6/11にオープンβ版が公開されており、現在、試遊することができます(MacOSX, Windows, Linux用の3種類が用意され、ダウンロードできます)。
(正しいかどうかわかりませんが)どうもGokoがDominion専用ではない複数のゲームの開発を考えたプラットフォームだったので、Dominion専用のものを作り直したということみたいです。そのため、Version2の名称からはGokoがとれて「Dominion Online」という名称になりそうです。・・・日本にはDominion_Online(ネドミ)という通信対戦用のソフトがあったり、DOMINION Onlineというサイト(日本語版の基本と陰謀が遊べる)が既にあって、区別が面倒になりそうですね。
※以下、今回の話では、新版の名称はV2(Version2)で進めていきたいと思います(現行版の名称はGokoで)。

ドミニオン専用のプラットフォーム(back end)を開発して切り替えたので、パフォーマンス・安定性・メンテナンスの簡便性が良くなるらしいです(運営サイドの個人的見解を含むものと思われます)
あとUnity3Dを使っているので、タブレットへの対応も可能になるはずとのことです。

対戦相手を探す方法が、現状のRoom of Tables(現状はCouncil RoomとかCountinghauseなどと名付けられた会議室に入って自分で卓を建てている)からautomatch(対戦相手の条件を入れたら、該当する対戦相手がいないか自動で探してくる)メインに変り、画面も12種類のサプライを並べられるレイアウトに変更するみたいです。
また、キャンペーン(AIと対戦し続けるモードでGokoでいうAdventureモード)にギルド・ステージが追加され(Gokoでは暗黒時代までだった)、今後、ドナルドがデザインしたバリアント・モードを追加するとのこと。

V2については、既に以下の機能は実装済みです。

・VPカウンター
・色分けされたゲームLog
・同一種類のカードを常に重ねるかどうかのオプション
・アニメーションの速度や音量の調整
・automatching

今後は週単位でアップデートしながら(実際、6/11のオープンβ版公開以降、2回のアップデートがされています)、以下の機能を追加していくようです。

・kingdom generator(自分でサプライを作って準備する機能)
・特定のプレイヤーと特定のサプライでの対戦
・blacklist
sidebar
・ブラウザ・バージョン(現状はダウンロードしたソフトを立ち上げ、そこから通信しているが、将来的には今のGokoのようにweb上からアクセスする版も用意するらしい)

V2のオープンβ版の公開に伴い、現行のGokoのStore(カードなどの販売)は終了となっています。もう既にGokoで持ってなかったカードを買い足すということはできなくなっています。
Gokoで購入した拡張セットやカードについては、オープンβの公開時点でV2にも引き継がれており、V2でも利用できます。また、V2のStoreでは既に拡張セットなどの販売は始まっているようです(私自身はV2でまだモノを購入したことがないので、詳細はわかりませんが)。
Store(購入)以外はのGokoのサービス(対戦など)については、しばらくはこのまま使用できるとのことです。

ただし、V2の準備が十分できた時点でV2正式版を公開し、現行版(Goko)については、サービスを終了するようです(FAQによると7月の予定のようです)。
現状はDL版だけですが、V2の正式版の公開あたりでiOSAndroid向けのタブレット版も公開され(7〜8月予定)、その数週間後にブラウザ(web)版が公開され、晩夏〜秋頃にmobile phone版(スマホ版?)が公開される予定みたいです。将来的にはApple TV、Amazone Fire TV、Google Cast, PS4, PS-Vita, Xbox Oneにも対応するらしいです。
GokoやV2などで既に購入したカードについては、他のプラットフォームでも使えるとのこと。
また、新拡張(Adventures)への対応は困難を伴い、現状では「2015年の秋から冬の予定としか言えない」という状況らしいです。
また、各言語への翻訳もすすめられているとのことです。

※この辺の話はVersion 2 Comingという運営のアナウンスや、FAQあたりに書かれています。

以下、しばらく私の感想ですが、数年前にGokoがリリースされた直後を思い出しますね。
オフィシャル版(公認版)であるGokoの開始に伴い、それまでメジャーだったIso(Isotropic)が終了するあたりも似ています。
そして、新版に対する不満が噴出している点でも、似ているといえます。

新しく制作されたものなので不具合が出るのは仕方ないですが、前回(Gokoの公開時)同様、いろいろと不具合が噴出している(いた)ようです。
User名、購入セットなどのプレイヤー情報はGokoからV2に引き継がれるはずでしたが、オープンβ公開直後はtwitterなどのSNSで登録している方は認識されなかったみたいで「該当するユーザーなし」となってログインできなかったみたいです(まぁ、これはGokoの時代でも、たまにメンテナンス明けに同様の症状が起きることがありましたが)。
私はメール・アドレスでの登録だったせいか問題なく起動できましたがが。この辺の問題が、公開後2週間以上たった現状でどうなっているのかは、私にはよくわかりません。

動作不安定やバグが現状でも随所に見られます(ました)。
2回のアップデートを経て、最近は結構落ち着いてきましたが、公開当初はいろいろとありました。アップデートごとの修正個所一覧を見ているだけでも、状況が目に浮かぶようです。
例えば、以下のようなバグが改善された(つまり、当初はあった)みたいです。

【06.23】Release Notes v.2.0.31
※落ちて、再接続して新規ゲームを始める際に、前の王国カードがでてくる(また、よくフリーズするせいで、よく落ちていました)。
※宮廷などの幾つかのカードの組み合わせでプレイすると、毎回フリーズが起こっていた。
※一部の解像度での表示をした場合、ボタンの位置とクリック箇所にズレがあって誤動作が生じていた。
※キャンペーンをプレイしていたら、いつの間にか別のステージの面に行ってしまう。
※略奪金1枚から6金出ていた。
※新規登録の際に、既に登録されたユーザー名で登録しようと試みると誤動作が生じていた。

【06.18】Release Notes v.2.0.30
※前のゲームのLogが表示される。
※Serf Botとしか対戦できない。
※プレイヤー・トレイや、橋などのコスト変動時の処理、特定のカード(行進、へそくり、不正利得)などに大きなバグがみられた。
などなど

私は公開当初から遊んでいますが、確かに当初は本当に酷いもので、1回遊べば2〜3のおかしな点が見つかり、2〜3戦すると何かの不具合でフリーズして(もしくは対戦相手がフリーズする)、やり直しになるような感じでした。
上記の不正利得のバグは私も喰らった覚えがありますし(不正利得と相手の魔女で、既にあわせて呪い10枚をまき終わってるはずなのに、更に相手の魔女で呪いがまかれて、8-2だったはずの呪いの配分がゲーム終了時には5-5になっていた)、キャンペーンのギルド・ステージを遊んでいると、ひとつの面をクリアすると何故か毎回、暗黒時代にワープして、イライラするといったこともありました。
ただ、今(2回のアップデート後)はそれなりに改善している感じがします。ただ、多分、「私が馴れてしまった」面もあると思うので、今からV2を初めて触る人は、やっぱり不満を持つのではないかと思います。

現状でも残っている最大のバグは、山札の残り枚数の表示のバグでしょうか。
これ、結構大きなバクで、あと直すの簡単そうなのに、2回のアップデートを経た現在でも、何故か直っていません。
初手(1〜2ターン)は問題ありませんが、2周目(3ターン目以降)あたりから表示があやしくなることがあります。3ターン目開始時の残り山札が19枚みたいな表示がよく起こります(正解は7枚)。
実際プレイしてみると、枚数が水増しされていたりするわけではないですが(表示がおかしいだけ)、シャッフルを入れたくないプレイングをしている際に、「(表示枚数は10枚以上あるけど)そろそろ山札の底が近いはずだけど、この研究所打っても大丈夫だっけ?」といった感じで悩むことになります。
このバグは引き切った際もぶれなくて、引き切って残り0枚のはずなのに「残り17枚」とか表示されることがあります。
たまに正しく表示されていることもあり、どの辺で間違いが引き起こされているのかは、よくわかりません。

レイアウトはサプライ12種類表示用(廃墟、災いカードなどで追加のカードがある時のため)に広く取ってありますが、現状は10種類表示にしか対応せず(廃墟などで10種類を越えた部分は、Goko版同様に矢印での画面切り替えで対応)、レイアウト変更は活かされていない状態です。(今後のアップデートで対応する予定らしいです)

あと、今後改善するとアナウンスされていますが、現状、Automatchでしか対戦相手を選べません
現行のGoko版でやってるような、「知り合いとV2上で落ち合って対戦する」、「オンライン上で大会を開く」ようなことは、現在のV2版ではできません。
一応、選んでくる対戦相手の条件を指定できますが、現状で指定できる条件は「レート関係なし(条件なし)」「近いレートの人優先」「レートの差が1000以内」の3つからしか選べません。
その他、対戦相手にBotを含めるかどうかとか、人数(2、3、4人で許容できる人数を選択)を選ぶと対戦相手を探してくれます。
現状のGoko版でもSalvager(有志が作った拡張?)を入れれば、(卓を通して対戦相手を探す以外に)Automatchもでき、しかも、現状のV2より細かい条件設定ができ、V2は対戦相手を見つけてくると勝手に対戦が始まるのに対して対戦相手のユーザー名やレートなどを確認してから対戦するかどうか決められる、さらに言えばV2版が現状ではIsoレベルの表示に対応していないことなどを考えると、現状のV2の対戦相手の探し方(matching)は、Goko版に比べると、かなり改悪っぽく感じます。
現在、Goko版はえらく人が多くて賑わっているのに対して、V2版はAutomatchで対戦相手を探してくるのに時間がかかる点を考えると、あまり人が来ていないのかなと思います。
まぁ、対戦相手の探し方(matching)の問題や、人が少ないといった点は、今後のアップデートや、Goko版の終了に伴い、今よりは改善するとは思いますが。

一応、FAQを読んでいると、
・V2のレーティングはGokoとは別物(現在、Gokoでプレイして勝ったり負けたりしても、V2のレーティングには影響しない)らしい。
・Pro RatingはV2でもあるらしい

と書いてありますが、詳細は不明です。
現状、V2だとレートは1種類しかありませんが、これが、いわゆるGokoでのカジュアル・レートになるのか、Proレートになるのか不明ですし、Proレートが別物なら、Gokoからどう引き継がれるのか(いつの時点のレートなのか)、計算方法は現在と同じなのかなど、詳細は不明です(少なくともV2のオープンβ版公開当初はレート0になっていたので、その時点ではレートの引継ぎはされていなかったはずです)。

あとGokoの開始時にも同じ感想を持ちましたが、V2も「いらないアニメーションが多い」と感じます。
Automatchingの際のアニメーションは、まぁ、待ち時間の暇な時間なのでそれほど気になりませんが(水晶玉にドミニオンのカードに書かれた人物などの顔が浮かび上がるアニメーションが流れます。ほとんどのカードはわかりますが、毎回、「カエルの絵は、どのカードから来てるんだ?」と思います)、対戦中にカードを廃棄したりする際のアニメーション(カードが燃えて無くなる)とかは、時間の無駄に感じます。
・・・やっぱ、新しい人向けには、こういう演出もいるんですかねぇ?なんか方向違いん感じがしますが。まぁ、アニメーションの速度を最高速にすれば、ほとんど影響はありませんが。

V2にログインした場合、対戦以外にキャンペーン(GokoでいうAdventureモード)と、Storeが利用できます。ちなみにGokoではAdventureモードという名前だったのがキャンペーンに変わったのは、新拡張のAdventuresと名前が被るかららしいです。

Storeの説明の前に簡単にV2でのコインの話をしておきます。
Goko内で使われていた課金コインGokoinは廃止となり、課金コインはDucats(ヨーロッパで過去使われた金貨の名前ですね)という名前のコインに変わります。V2のオープンβ開始時にGokoで持っていたGokoinについては、1Gokoinあたり1.4倍のDucats変換してV2に引き継がれています。(例:10Gokoin持っていたら14Ducatsに変換)。

通常のコイン(対戦後などに受け取っていた無課金のコイン)はFavors(贈り物?)という単位に変更になるみたいです。
FavorはGokoのアドベンチャー・モード(V2ではキャンペン)でのZapにあたるものみたいです。ZapはGokoのアドベンチャー・モードで消費することができ、対戦相手や自身の初期配布のカード内容をいじる(初期配布の銅貨を銀貨にするとか)のに対して、Favorはキャンペン・モードでゲーム開始時に消費することができ、開始前に1ターンの追加ターンを得ることができるみたいです(Zapみたいに1ゲームに複数個使えるかは不明)。
Gokoで得たコイン(Gokoinでない方のコイン)、及びZapの数を元に、V2の開始時にFavorを得るみたいです。
現状の[(Gokoのコイン数+7×Zap数)/25]個(端数切捨て)のFavorを得るようですが、ただ最大数は10個でそれ以上は切り捨てらしく、多分、ほとんどの人(普通に遊んでいれば、余裕でコインは250個を越えているはず)は、かなりの部分が切り捨てになりそうです。
Favorは現状のV2では対応していませんが、今後のアップデートで実装されるみたいです。
V2で、どうやってFavorを得るのか(Gokoの無課金コインみたいに対戦していれば手に入るのか、課金コインであるDucatで買うのか)は、現状不明です。

Gokoでプロモ・カードの獲得にしか使えていなかったVictoryトークン(Adventureモードで勝ったら貰えていた)は、100枚ごとに自動的に「持っていないプロモ・カード(Prince, 闇市場, 総督, へそくり, 公使, 囲郭村の順らしい)」に変換されるみたいです。ちなみに、100枚に満たない部分は、50枚持っていると切り上げ、49枚以下は切り捨てらしいです。
既に全プロモを持っている人は、単に切り捨てになるみたいですね。
なんか、V2記念のプロモがあっても良さそうな気もするんですが(ドナルドも、以前「(処理が面倒なので)オンライン専用(にせざるを得ない)プロモ」を考えていたみたいですし。このアイデアが、新拡張のレベル・アップ・カード(旅人カード)につながったみたいですが)。
V2では、このVictoryトークンにあたるものは、ないみたいです。

Storeに関してですが、現状、私はGoko時代に全セット、全カードを購入しているので、Storeで購入できるものが無い状態です(あと、多分、新拡張が出たら、それを買えるくらいのDucatが余っている)。
一応、課金して購入するV2内のコイン(Ducat)は購入できますが、現状の買う物がない状態で実験がてら(トラブルなく、ちゃんと購入できるか)買ってみる気にはちょっとなれないので、誰か試してみてくれないかなと思わなくもないです。
Storeでの支払い方法ですが、システムが変わったみたいですが、PayPalやクレジット・カードで払えるみたいです。

キャンペーンとGokoのAdventureモードとの違いは、現状はギルド・ステージが増えているくらいですが、今後は、ドナルド考案のバリアント・ルール面が増えるらしいです。
あと、Gokoでクリアした記録はリセットになっているみたいで、Gokoで私は全ステージともクリア済みでしたが、V2での各ステージ(20面で構成)の攻略状況は、すべて(0/20)になっています。
とりあえず、追加されたギルド・ステージと基本の第1ステージをプレイしてみましたが、Zapが無くなったせいか、対戦相手(AI)も自分も、常に「銅貨×7、屋敷×3」の初手でスタートしているようです(多分ですが)。
※一部の人には何を言っているかわからないと思いますが、GokoのAdventureモードでは、初期配布の10枚について、対戦相手は銅貨の一部が銀貨に置き換わったり、自分の屋敷が呪いになってスタートしたりしていて、また、Zapを使えばそれらの状況を修正してからスタートできるようになっていました。20面あるうちの最後の方の面には、Zapによる修正なしではまずクリア不可能な面(たとえば、AIは銀貨7枚属州3枚、自分は銅貨7枚呪い3枚でスタートする、しかもステロ場)も存在していました(ただし、この辺はGokoでも後の方になってかなり改善されたと聞いています)。

そのせいか、現在はまだFavorという強化アイテムが実装されていませんが、普通にプレイして攻略できています。ステロ場で単に引きが悪かったり、下手に構築に手をかけた挙句、AIのステロに負けたりすることはありますが、まぁ、何回かプレイすればまず勝てるレベルです(Gokoの頃の、「No Zapだとクリアに100回はかかりそう」といった面には、今のところ遭遇していません)。
また、基本セットのステージを遊んでみましたが、一部を除いてサプライの内容が変更されていて、基本セットのカードがメインだけど、他の拡張のカードが入ったりもしています。この辺もZapがなくなった影響かもしれません。
キャンペーンでは、GokoのAdventureモード同様、ギルドなどの小拡張は1ステージ、基本セットなどの大拡張は3ステージ(暗黒時代は4ステージ)あります。
GokoのAdventureモードでは、あるセットのステージを遊ぶ条件は「その拡張のカードを購入」することで、さらに3ステージあるセットの場合、第2ステージ、第3ステージをプレイするには、「前のステージの攻略」+「コイン(無課金の方)を使って、そのステージを解放」することが必要でした。
もしかしたら、Gokoの時に私が全ステージ・クリアしていたデータが引き継がれているだけかもしれませんが、現状、コインなどによる解放の必要なく、各セットの第2ステージ以降もあそべています。
キャンペーン(GokoのAdventureモード)については、以前より良くなっているように感じます。

とりあえず、今回は以上で。