ご利用は計画的に

大変ご無沙汰しておりました。お久しぶりです。
実はこれが今年初めての投稿になります。
今更ですが、今年もよろしくお願いします。

さて、先日久しぶりにリアルでドミニオンをプレイしたのですが、その際にあったサプライについて思うところがあったので、そのお話を。

【サプライ】
薬草商、堀、村落、薬師、大広間、願いの井戸、司教、埋蔵金、大市場、鍛造 (属州・屋敷場)

状況: 3人戦の1番手/1ターン目/手札に3コイン
皆さんならどうしますか?




(余白)




私は「薬師−願いの井戸」のコンボにばかり目に行って、ほとんど反射的に願いの井戸を買ってしまいました。
1ターン目から4ターン目までの購入は「願いの井戸−ポーション−(願いの井戸プレイ)司教−薬師」となります。
この時は順調なスタートだと思っていました。

2番手のプレイヤーは初手に2-5を引いてしまったため、一発に賭けて「薬草商−ポーション」のスタートでした。
この後の展開ですが、2周目(3〜4ターン)にポーションと薬草商が揃ったわけでもないのに(3〜4ターンに2連続で薬師を買われたわけでもないのに)、中盤、初手に薬草商を入れた2番手プレイヤーに形勢が傾きます。

1ターン目に「願いの井戸」を買う時は「いつか買うカードだし」「2周目にポーションが底に沈むのを防ぐ」「そこまで序盤にお金がいるサプライでもない」といったことを考えていましたが、「+購入が必要な場でないか?」「(その場合)どこで+購入を入れるのか?」という視点が欠けていました。

サプライを見る限り5金、6金を急ぐサプライではない上に、低コスト(P+2の薬師含む)に使えるカードがあるので、序盤でも+購入が活きるサプライでした。
また、特に3周目(5〜7ターン)に初めて薬師をプレイする際は、銅貨比率も高いこともあって「P+5金」みたいなコイン量が発生しやすく、もったいないと思いつつ薬師を買うところを、+購入があれば「薬師+願いの井戸」といった買い物が出来ます。

以前に「拷問人と村でロック・デックを目指すサプライで、1〜2ターン目に銀貨×2を買った後に3ターン目に3金を引いたら“銀貨でなく村を買う”」という話をしましたが、それと同じで、今回も先を見すえてプレイする必要があったかなと思います。

そう考えると3周目に入る前(4ターンまで)に+購入のあるカードをデックに入れる必要があったかなと思います。
ポーションを買うターンと薬師を買うターンは除かれるので、それらのターンを除いた2つのターンのどちらか(今回でいうと、1ターン目か3ターン目)しか+購入のカードを買うチャンスはありません。

そうなると3ターン目に司教を買った際に村落や薬草商を買うといったプレイングもあったかなと思いますが、それよりも「初手の3金の際に村落を買う」が正解だったかなと思います(対戦相手が格上で、勝つのに運が必要というなら、村落でなく薬草商もあり)。

初手に+購入のカード(村落)を買った場合、2周目(3〜4ターン)に必要なコイン量はP+2(薬師)や3〜4金(願いの井戸や司教)となり、「ポーション、村落/薬師、司教(願いの井戸)」といった構成が見込めます。場合によっては「ポーション、村落/薬師・村落(薬草商)、堀(底が屋敷で3コイン出れば願いの井戸)」といった形もありえます。
ポーション−願いの井戸スタートの場合は「ポーション、願いの井戸/薬師、村落」といった構成が見込めます。
(願いの井戸を差し置いてまで)そこまで司教を急ぐ必要があるのかといった議論はありますが(特に他のプレイヤーが司教を入れた場合)、どちらかというと前者の方が4ターン終了時のデックとしてはバランスがいいような気がします。ただ願いの井戸と村落のドロー能力の差を考えて、(対戦相手や、その動きによっては)2周目の展開は諦めても安定志向で後者(初手に願い井戸)という考えもありのような気がします。

結局、初手が4-3(3-4)でも、5-2(2-5)でも、序盤に取るべきプレイングは余り変わらなかったと言えます(初手5-2はさして不運ではないし、プレイングを間違えにくくなる分、逆に運が良かったといえるかもしれません)。

ちなみに、このゲームの落ちとしては、2番手は「+購入で有利な地歩を築きながら、鍛造をいれて銅貨や屋敷を圧縮して早々に大市場獲得」したのはいいのですが、圧縮しすぎでデックの総コイン量が13金で勝利点購入競争に突入してしまい(後の反省でもあがっていましたが、途中からでも埋蔵金なり金貨なりを追加すれば良かったのでしょうが)、「鍛造は入れずにちまちま司教で圧縮して、途中で金貨、埋蔵金をいれて村落+堀とかも入っていたおかげで、大市場の枚数は負けていたけど、勝利点購入が始まってもより長く引ききれた上でデックの総金量が16金を越えていた(途中で司教で金貨を勝利点に変えても、大市場の追加購入分で銅貨を追加すればデックの総金量16金を保てた)」1番手に逆転されたという話になります。

序盤の購入にしろ、中盤の圧縮にしろ、ドミニオンを上手くプレイするには「先を見すえて計画的に行なう」必要がありますね。
ではでは。