オンラインでの大会形式イベントの可能性について

Dominion Strategyフォーラムで見かけたのですが、国別対抗大会(International Dominion Team World Cup)を企画している人がいるみたいです。

非公式らしいとの記述をみて「プレイヤー達が1箇所に集まるのが大変そう」「公式でないなら、各国代表の選出方法をどうするんだろう?」と思っていたのですが、どうやらプレイ自体はオンライン(Goko)で行なうみたいです。
その記述(オンライン戦)を見た時にまず思ったのが、それなら「国別」とか銘打たずに、「単に”オンラインでのチーム戦”とすればいいのに」と思ったわけですが。
※ちなみに主催者によると「日本からも参加希望があった」とありますが、誰が申込みしたんでしょう?

ただ、前項で、地方でリアルの大会を開く条件が厳しいという話を書きましたが、オンライン上で開催すれば、そういった立地環境による困難は、かなり無視できます。
実際、Isotropicでも、オンラインの大会が行なわれていた記憶があります。

ということで、オンライン・ツールを使った大会形式(もしくはリーグ戦)の開催について少し考え見てみました。
※オンライン・ツールとしてはOnline Dominion(Goko)を念頭に考えてみました。

Gokoなどのサイト運営母体が主催する場合は、いろいろと大会用のフォーマットを準備してということも可能かもしれませんが、オンライン・ツールを間借りでプレイする場合、現状あるシステムを上手く利用する必要があります。

例えば今は亡きIsotropicを使う場合を考えると、「後攻問題(直前のゲームで勝ったプレイヤーは、次のゲームで後攻になる)」をどうするかといったところも考える必要が出てきます。
※Gokoの場合、とりあえず後攻問題はないみたいです(同じプレイヤーと連戦した場合でも手番順はランダムっぽくて、前ゲームの敗者が必ず先攻になっているわけではない)。

Gokoでプレイする場合、公正性(サプライはランダム選択で、ゲーム開始時まで分からない)でいうとプロフェッショナル・モードでプレイするのが良いのですが、幾つか問題点があります。

・カード・プールの統一性:参加条件に「全セット保持」を入れておけばまず問題なさそうに思いますが、「プロモ・カード」の部分で持っている人ともっていない人に分かれてしまう(あのアドベンチャー・モードをプレイして、プロモ全種類揃えて来いというのは酷でしょう)。
・レーティングの問題:高レートの人は普段「5000+」といった感じで対戦相手を募集して、低レーティングの人との対戦を避けていることが多く、大会だけに参加するGuestの人との対戦が嫌で参加を避ける懸念があります。

と考えると、「プロモ有無の違いは目をつぶり、レートの件も納得して参加してもらう人を集めてプロ・モード」でやるか、「公正性の面で微妙だけど、参加者の善性(悪用する人はいない)を期待してノン・レート・モード」でやるかという話になりそうです。。

・・・とここまで書いたところで、思い立って調べてみると、やはりGokoでもオンライン・トーナメントを開催している人はいるみたいですね。

一番大きそうなところはGokoDom(IsoDom)というところでしょうか。
現在、第2回戦が開催中で、次回は2013年11月開始予定みたいですね。次回は私も参加してみましょうか。

ルール(必要な部分のみ抄訳)  ※本文は以下
・2人戦の大会で、スイス・ラウンドの予選の後に、トップ8で敗者復活なしのトーナメント
・予選の回数は参加人数次第(64人以下、つまり2の6乗以内なら6回戦とか)
・1つの試合は、定められた1週間の期間の間にプレイされること

プレイ方法
・拡張セットを多く持っているほうがホストになる(卓を立てる)
・1戦目の先攻・後攻はGokoの示すとおりに行なう(つまりランダム)
・2戦目は先攻・後攻を入れ換えて行う。Gokoには先攻・後攻を手動で決める方法がないので、逆の順番になった場合、ゲームをやり直す(その場でリセットできるよう、ノン・レートのランダムでプレイすることが推奨される)。
・その後は、2戦ごとに先攻・後攻を入れ換える。AとBの2人が戦う場合で、1戦目がA先攻の場合、6戦目まで戦った場合、先攻はA−B−B−A−A−Bとなる。
・ゲームに勝った場合は1点、引き分けの場合は双方に0.5点が与えられる。
・3〜4ゲーム終了時点でどちらかが3点以上得ている場合、5〜6ゲーム終了時にどちらかが3.5点以上を得ている場合、そのプレイヤーが勝者となる。6ゲーム終了時に双方3点の場合は引き分けとする。
・予選の場合、勝者には2点の大会点、引き分けの場合、双方に1点の大会点が与えられる。

初期はプロ・モードが推奨されていましたが、現在は手番問題のせいでノン・レートが推奨されている?みたいです。
結果はDominion Strategy Forumにポストして報告する形式になっているみたいです。
しかし、「セット(カード)を多く持っているほうがホストになる」というのも、ザックリとした方法ですね。

スイスラウンドの順位は大会点の多い順になりますが、同点の場合、
「大会点/これまで対戦した対戦相手の大会点合計/各予選回戦終了時の自分の大会点の累積合計/ランダム」
の順番で順位判定がされるみたいです。

ちなみに、第1回のベスト8は以下の通りで、Mic Qsenochさんが優勝したみたいです。

1 Mic Qsenoch
2 DG
3 Rabid
4 Polk5440
5 SheCantSayNo
6 kn1tt3r
7 Watno
8 RTT

まぁ、実際自分で主催するとしたら、1回目はこんな感じにするでしょうか。
・所定の掲示板やコメント欄などで参加希望者を募る
 8人揃ったところで打ち切り
・参加資格は、
 1週間に数回の頻度でGokoを遊べること
 「基本〜ギルド」全セットを持っていることを要求する
  (プロモ・カードの所持の有無は問わない)
 連絡先(Twitterアカウントか、メール・アドレス)を公開でき、適宜連絡が取れること
 大会に使用するGokoのUser名を公開でき、対戦ログが公開されることを了承すること
 大会中は定められた対戦相手とプロフェッショナル・モードで対戦することを了承すること

・大会運営
 2人戦、敗者復活1回ありのトーナメント
 1回の対戦は、2ゲーム先取(引き分けは数えない)
 決勝(全勝者と、敗者復活戦の勝者)のみ3ゲーム先取で、全勝者には開始時に1勝分のアドバンテージ

・プレイ方法
 マッチングは運営が定め、しかるべき方法(掲示板などに掲示)で連絡する。
 参加者は対戦相手と連絡を取り合い、示された1週間以内に対戦相手と対戦を行なうこと。
 大会開始時に、参加者には1〜8のランダムな数値を割り振るものとする
 対戦の際に、数値が小さいほうのプレイヤーが1ゲーム目のホストとしてプロフェッショナル・モードでゲームを立ち上げる。
 (ホストによって、プロモの扱いが変わることになるが、そこは気にしないものとする)(禁止カードなし)
 ポイント・トラッカーは使用不可
 先攻後攻はGokoのランダム割り振りに従う。
 2ゲーム目以降はホストを入れ換えて行なう。
 いずれかが2勝した時点で、対戦を終了する。
 勝者は結果、及び、対戦logのURLを掲示板に投稿する。
 敗者は、勝者の投稿した結果を確認し、結果を承認した旨を掲示板に投稿する。

・問題点などがあった場合、まずは対戦者同士で解決を図り、出来ない場合は、運営預かりとする

対戦方法としては、ノン・レートで、「プロモなしの全カード(All/Promos)ランダム」という設定で行なう場合も考えたのですが、その場合、1戦目のホストは「サプライ決定した状態で卓を立てずに保持して、戦略とか考えた上で規定の時間になったら卓を立てる」とか、それこそ「好みのサプライになるまでやり直してから、その状態で卓を立てずに保持して、規定の時間になったら卓を立てる」といったことが出来るので、ちょっと微妙かなという気がします。

ただ、そこまで気にしても仕方ないですし、低レートのプレイヤーと対戦する可能性を避けたい人が多い場合は、ノン・レートでのプレイにすることになるでしょうか。
あと、「ホスト権を常に放棄する」条件であれば、1名は全カードもっていない人の参加を容認する方法もありますね。

まぁ、1回募集して実際にやってみてもいいかもしれません。