【香辛料商人】の見る風景

先日、Isotropicで

・5コストに「船着場」があり
・4コストに「香辛料商人」、「金貸し」、「鉱山の村」  があるサプライで
・初手4-3

という状況で、対戦相手は初手「金貸し−銀貨」で、私は「香辛料商人−銀貨」ではじめ、その結果2周目(3〜4ターン目)に相手は船着場を買えたけど、私は買えなくて負けたという対戦がありました。

そこで、少し気になったので、初手「香辛料商人−銀貨」の際の2周目(3〜4ターン目)について、検討してみました。

結果は以下の通りです。

初手              5コイン以上  6コイン以上 手札の平均コイン量
「銀貨×2」             91%      42%     4.6金
「香辛料商人−銀貨」(1)    65%      13%     4.0金
「香辛料商人−銀貨」(2)    72%      19%     4.1金

「香辛料商人−銀貨」(1)は、香辛料商人を常に「+2カード、+1アクション」でプレイする場合で、「香辛料商人−銀貨」(2)は「+2コイン、+1購入」を選択すれば5コインや6コインが確実に出る(「+2カード、+1アクション」だと出ない可能性がある)場合に「+2コイン、+1購入」を選択するプレイングの場合です。

底に沈まなければ(1)の場合(常にドローしてデック回転率をあげる)、「3〜4ターンの2ターンに8金(銀貨1枚、銅貨6枚)を分割して引く」ことになります。
当たり前ですが、(2)の方が少し5コイン以上を引く確率は良くなりますが(その分、デックの回転率が犠牲になっていますが)、それでも「銀貨×2(金貸し−銀貨なども含む)」に比べると、5コイン到達率などは低くなります。

以前にも書いた覚えがありますが、香辛料商人は「銅貨+香辛料商人」を「別の2枚」もしくは「2コイン(+buy)」に置き換えると考えると、2周目時点での働きは、短期的には銅貨程度という話になります(長期的には銅貨圧縮分のプラスがありますが)。
そう考えると、銀貨相当のカード(金貸しなど)に比べると、2周目(3〜4ターン目)に5コインや6コインに達する確率が低くなるのは当たり前と言えます。

香辛料商人はテンポを失わずに銅貨を圧縮できるため、ついつい何も考えずに初手に買ってしまいがちですが、香辛料商人による圧縮・回転率アップと、2周目の5コスト以上のカードの購入の展開を天秤にかけて、初手に買うかどうかを考える必要があるという話になります。

しかし、「銀貨×2」で(2周目に5金に達する確率が)9割以上に対して、「香辛料商人−銀貨」だと頑張っても7割と考えると、結構な差のような気もするし、「7割あれば大丈夫」という気もするし、微妙なラインのような気がします。