納屋(Hovel)と大広間_問題について

11月末から、出張と休日出勤が重なり、体力ダウンのところに酷い風邪を引いて気力(やる気)ダウンしたせいで、気付けば1か月くらい何も書いてないですね。
ということで、書きたいことが溜まってきたのでボチボチと書いていこうかなと。
まぁ、今週末も土曜日は働いているし、その後は年末も近いので、またダウンするかもしれませんが。

さて、他所で議論されていてちょっと興味を引いた話ですが、「初手に大広間を購入して納屋(Hovel:避難所(Shelter)の1種)を廃棄する」効果というのがどれくらいだろうという話です。

直感的には、初手に大広間を買う(例えば大広間−銀貨)より、まずは銀貨を買って(先の例なら銀貨×2)、2周目(3〜4ターン)に大広間を買った方が良さそうな気がします。
ただ、直感というのは往々にしてあてにならないので、ちょっと計算してみました。

初手に「銀貨×2」または「大広間(納屋廃棄)−銀貨」で始めた場合の2ターン終了時のシャッフル直後で考えると、

・単純に1枚当たりのコイン量を計算すると、

 銀貨×2     12枚で11金なので、1枚当たり0.92コイン
 大広間−銀貨  10枚で9金なので、1枚当たり0.90コイン
           (大広間はキャントリップなので枚数としてカウントしていません)

となり、流石に銀貨×2枚の方が若干高くなります。
ただ、デックの枚数が12枚と10枚(+キャントリップ)となり、デックの回転率には結構な差になります。

・実際の3、4ターンに引くコインの量を計算してみました。
(参考までに、同じキャントリップで1枚デックが多くなる「村−銀貨」の場合も計算してみました)

「大広間−銀貨」スタートの場合の大きな特徴として、3、4ターンに引くコインの量の組み合わせが「6金/3金」(28%)または「5金/4金」(72%)の2つの組み合わせしかないことがあげられます。キャントリップ分を除くと実質10枚なので、「底に沈む」分がないため、このような、すんなりした結果になるのでしょう。

 6金以上が出る確率 「銀貨×2」42%/「大広間−銀貨」28%/「村−銀貨」15%
 5金以上が出る確率 「銀貨×2」91%/「大広間−銀貨」100%/「村−銀貨」70%
 2金が出る確率    「銀貨×2」5%/「大広間−銀貨」0%/「村−銀貨」9%
 (ただし、「銀貨×2」の場合、2金が出た逆のターンはほぼ6金以上となる)

詳細は別紙のとおり


こうやって見ると、「村−銀貨」の場合の確率の悪さが目立ちますね。
で、「銀貨×2」と「大広間(納屋廃棄)−銀貨」だと、2枚のデックの厚さの差も含めて考えると、サプライ次第で微妙な気がします。
実際は、銀貨の部分は3〜4コストのアクション・カードを当てることもできるので、その辺も考慮する必要があるでしょう。

お金プレイ系のステロイドだと、やっぱり金貨がほしいので「銀貨×2」とかになりそうですが、5金に手早く購入して使いまわしたいカード(魔女とか)があるなら、デック回転率まで考えて「大広間−銀貨」を選択すべきになりそうです。