2012年日本選手権予選のサプライについて

それはそれとして、とりあえず2012年の日本選手権に使われたカードの分布をまとめてみました。

2012年日本選手権予選サプライのカード分布

午前、午後を通して最多の3回登場したのが、

木こり、泥棒、役人、書庫、市場、願いの井戸、執事、改良、ハーレム

の9種類となります。

市場はともかく(そう思うのは、isotropicに毒されているのかもしれませんが)、役人、願いの井戸などは上手く使えるサプライかどうかの判断が必要で、書庫や改良はそれなりに、執事はそこそこ使用に技術が必要で、泥棒はさらにシチュエーション的な使用の判断が必要で、ハーレムも購入のタイミングの判断が必要と、その辺が出題者の好みにあったカードだったのかもしれません。
昨年(2011年)の頻出カード「市場(6回)、工房(5回)、改築(5回)、宰相(4回)、泥棒(4回)、役人(4回)、祝宴(4回)、書庫(4回)」を合わせてみると、「書庫、泥棒、役人」あたりは、来年(の予選があるとして)も押さえておくべきカードのような気がします(市場は出場機会は多い割に、どちらかというと穴埋め的に出てきている場合が多いような)。
・・・ただ、「役人とか出てきたなら、”それを使え”というサプライだろう」とかいう読みはやめましょうね。

逆に、今回の登場0回は、

礼拝堂、密偵、祝祭、詐欺師、仮面舞踏会、破壊工作員、交易場

の7種類となります。

他はともかく、詐欺師、仮面舞踏会は出題者の「出さない」という意図を感じますね。
来年の予選が「基本〜海辺」の場合、詐欺師、仮面舞踏会、大使は予選レベルでは考慮から外していいような気がします。
密偵に関しては、意図してのモノかは微妙な気がします。コンビ打ちという観点でいうと、詐欺師以上に問題のあるカードなのも確かですが。

礼拝堂に関しては、泥棒系の入った、使うべきか悩まされるようなサプライなら、復権はあるような気がします(もちろん、単純な寵臣−礼拝堂とか、宝の地図−礼拝堂みたいなサプライはありえないでしょうが)。
祝祭、破壊工作員、交易場に関しては、出ていないのは「たまたま」のような気がします。
魔女系+交易場とかは、面白いサプライが出来そうな気がしますが。
まぁ、確かに5-2で交易場スタートした人と、4-3スタートの人が互角に戦えるサプライとかは、考えだすと結構悩ましいような気もしますが(2コストのカードを無しとかにすれば、簡単かもしれませんが)。

で、キーになりそうなカード「庭園、公爵、魔女、鍛冶屋」は午前、午後の部で1回ずつでした。
うーん、午前、午後で庭園1回、公爵1回という予想は大外れで、午後に至っては「頭が痛いからパス」とした(そのレベルは出ないだろうと予想した)「庭園+公爵」も出ています。
来年(があるとして)も、特殊勝利点場は必ず出ると思われるので、十分な練習は必要でしょう。といっても、海辺で増える特殊勝利点は「島」で、「庭園」「公爵」に比べると戦局全体に影響するカードではないので、来年も「庭園」「公爵」がメインでしょうか。
今年のような「庭園」+「公爵」に加えて、「船着き場」「密輸人」あたりを絡めた庭園とかも面白い問題になりそうな気がします。あと、「抑留」を絡めると、一気に話がややこしくなります。

で、来年が「基本〜海辺」で組まれるとして、午前・午後4回戦とすると、76種類から、10種類×8回を選ぶことになり、キーになるカード以外は、午前、午後を通して予選で1回の登場になることが多いでしょうし、1回も出ないカードも結構出てくるでしょう。

で、海辺でキーになりそうなのは、

(使わないか、限定使用系)
「抑留」:私ならサプライに採用しないけど、廃棄系(見張りとか)が一緒ならありか?
「大使」:使われない
「巾着切り」:今年の本戦で不平の声が大きかったし、さすがに来年は使われないか?
「宝の地図」:使えるサプライでも、使えないサプライでも問題ありそうだから、避ける?
「海賊船」:使うとしたら、祝祭とかの優秀な仮想コインと一緒にして、海賊船が他プレイヤーの銅貨を圧縮するのもマズいサプライにする?
「幽霊船」:書庫とか、願いの井戸と併用?

(好んで使われそうな系)
引揚水夫、停泊所、航海士、探検家、前衛地

まぁ、流石に今から予想しても、しょうがないですが、たまに、「基本〜海辺」で面白いサプライを考えたり、練習するのはありかもしれません。
前回のサプライ集に載っている中野 UTGドミニオン・イベント(第1回〜第5回)のサプライなんかは、錬金術入りのサプライを除けば、「基本〜海辺」の頃にフジケンさんが作ったサプライなので、練習には丁度いいような気がします。