「役人」「占い師」「大衆」比較

アタック・カードとして結構似たような3種(役人、占い師、大衆)を比較してみようと思って、いろいろと計算してみました。

・・・結果、適当な指標を作り出せないという結果に。
全て「ドミニオンにシャッフル(再利用)があるのが、悪いんやー」ということで。

計算してみてすぐ気付きましたが、この3種のなかで「役人」は、明らかに他の2枚と違う処理になります。
「役人」はまず「手札」をチェックして、手札の勝利点を山札に移して次のドローを悪くします。
それに対して、「占い師」「大衆」は、最初から山札をチェックし、手札は相手にしません。
(まぁ、全カードの構成が同じ場合、手札に何枚勝利点を引いているかで、結果に大きな違いが生じますが)

で、占い師は「勝利点が出るまでめくる(途中でめくれたその他のカードは捨て札に)」、大衆は「3枚めくって勝利点だけ戻す(その他のカードは捨て札に)」と、どちらも山札の中の勝利点濃度を濃くするアタックなわけですが、処理方法が違うわけです。

で、ドミニオンにシャッフルがなければ「処理中に削れた勝利点以外のカードの枚数」の多い方が効果的なアタックと考えてよさそうですが、実際はシャッフルによる再利用があるので、話がややこしくなります。
山札から削られることは、「その山札における使用機会の剥奪」になります。
ただ、すぐに次のシャッフルが入って、次の山札が出来てしまうと、「次の山札における使用機会」が近づいたことになり、前の山札の使用機会の剥奪によるマイナスを、ある程度埋め合わせてしまいます。

ちなみに、削る枚数だけで「占い師」「大衆」の効果を比較した場合は、下記の表のとおりです。

「占い師」「大衆」で削れる枚数

基本的に勝利点比率が低ければ「占い師」の方が削る枚数が多くなり、勝利点比率が高くなれば「大衆」の方が多くなります。
で、どちらも、勝利点比率が高くなると削れる枚数が少なくなります。

「占い師」の場合、アタック前後で山札の状況が変わらないのは「山札の一番上が勝利点」の場合で、大衆の場合は「めくった3枚が全て勝利点」の場合で、勝利点比率が高くなるにつれ、状況が変わらなくなる可能性が高くなります。

で、ここから話がややこしくなるのがシャッフルの問題です。
特に山札の勝利点0枚の場合の占い師を考えれば明らかです。
削った枚数が多ければ効果が高いのであれば、勝利点0枚の時の占い師は「最も効果が高い」といえそうですが、実際起こることというと、全て捨て札になって、(次のドローで)シャッフルが起こって山札の状況がリセットされます。
それこそ、捨札0枚の状況だと、「状況に変化なし」ということになります。

そこで、「次のターンに引く勝利点の枚数」「山札の勝利点比率」といったところを導入して、「役人」「占い師」「大衆」を比較してみたのが、下記の表のとおり。

「役人」「占い師」「大衆」の比較

とりあえず、「初手から(非勝利点を)2枚購入後」「4枚購入後」「圧縮(勝利点2枚廃棄)+1枚購入後」「(非勝利点カード)4枚+勝利点2枚購入後」の4パターンについて検討しています。

どんどん、わからなくなってきましたね。

「次のターンに引く勝利点の枚数」の場合、例えば大衆で勝利点3枚がめくれた場合で考えてもらうと、「山札の勝利点比率はかわらない」「たまたま山札の上部に勝利点が固まっていることが確認された」だけなのに、「次のターンに引く勝利点の(期待)枚数」は明らかにアップしてしまいます。
逆に、山札の勝利点比率で考えると、「占い師」でほとんど山札を削ってシャッフルが入る場合に明らかにおかしくなっています(山札に勝利点1枚で、最後の1枚が勝利点の場合、「100%」となるけど、それはどうなんだろう)。

なんというか、数値計算しているだけで、迷走していますね。
どこかに上手い指標はないものでしょうかねぇ。

まぁ、何となくの印象は(これだけ計算しといて、最後が印象というあたりが、情けないところですが)、勝利点比率が低いほど「占い師」のアタック効果力は上がるけど、勝利点が少なくなりすぎると、削りすぎて次のシャッフルが近づいて、実質の効果は下がる。
多分、普通のデックだと、勝利点1、2枚くらいが極大点になるのではないかという気がします。
ちなみに、この効果自体も、デックの回転率(それこそ毎ターン引ききるようなデック相手だと、1枚目が勝利点に固定以外の効果はないような)にも影響されそうですね。

ということで、結論を出せずに今回は終了で。