シルクロードを旅する旅費

シルクロード(Silk Road)はIGG(不正利得:Ill-Gotten Gains)と並んで、異郷公開直後から注目していたカードで、サプライにあれば真っ先に使えるかどうか検討するようにしています。
特に、木こり、工房系や、銀貨獲得系(よろずや:Jack of all Tradesとか)、値切り屋(Haggler)などが一緒にあったり、島や大広間みたいな使える低コストの勝利点があったり、そうでなくても4人戦なら売り切れ必至のカード(漁村とか)があると、かなり戦えます(3山切れが期待できるので)。

で、そういうカードがない場合、流石に微妙になってきます。「シルクロード」「屋敷」が切れても2山切れで、3山切れには公領まで枯らす必要がありますし、そもそも+Buyとかがないと、屋敷を枯らすのにも時間がかかるので、「シルクロード」をプレイする人間が数人出てこないと、少なくとも自分一人単独だと「属州」プレイに押し切られます。

それでも、たまに「シルクロード」「公領」「屋敷」の3山を目指して、無謀な「シルクロード」踏破を試みてみますが、この場合、どこまで事前に準備するのかというところが悩ましくなってきます。
準備しすぎると、素で8金とか出て、「属州買わずにシルクロードなの?」的な展開になりますし(まぁ、単に偏ったドローをしただけの場合が、往々にしてありますが)、足りないと終盤に、4金、5金に届かず、シルクロードや公領が買えずに足踏みして討死することになります。
この辺の感覚は公領・公爵と似たところがあります。

そこで、サプライに銀貨と勝利点しかないとして、初手の手札に「勝利点○枚」「銀貨×枚」を加えた状態で、5枚の手札で2〜6金以上になる確率を計算してみました。

・・・ひどくわかりにくい表で申し訳ないですが。
例えば、シルクロード4枚獲得した段階で(元の屋敷3枚と合わせて考えると、後1枚勝利点を買うとシルクロードが1枚2点になる)、4金を80%以上の確率で確保しようとすると銀貨7枚が必要になります。
結構必要ですね。
購入した勝利点が8枚の場合(後1枚でシルクロードが1枚3点)、銀貨8枚加えても4金に届く確率は70%と約2/3となります。
購入した勝利点が12枚(後1枚でシルクロードが1枚4点)だと、銀貨7枚でも約50%になります。

で、上記の場合、準備に7ターン、勝利点購入に12ターンの時点で、19ターンになります。
・・・結論として、サポート・カード(木こり・工房系とか銀貨獲得系など)のないシルクロード・プレイはかなり難しそうですね。

あと、一応、この表は、公領・公爵プレイの準備期間の目安とか、勝利点を呪いに変えれば「呪い○枚食らった際のデックのパフォーマンス」なんかを見るのにも使えますね。
・・・かなり、わかりにくいですが。

オンラインのドミニオンでも、結構「シルクロード」プレイは勝率を稼いでくれていますが、まぁ、「シルクロード」プレイの最大の問題点は、プレイがつまらないところかもしれません。
他の人が終盤、育てたデックでアクション連鎖を楽しんでいる隣で、自分のターンは10秒で終わってしまうことが多いです。
しかも「銅貨2枚で、屋敷買ってエンド」みたいな地味というか、しょぼいプレイで終わってしまいます。
たまに派手な場合というと、「木こりをプレイして、銅貨2枚だして、屋敷2枚買ってエンド」程度です。
他のプレイヤーのターンを待っている時間が長いこともあって、これは結構、ストレスがたまります。

まぁ、逆に2人戦でシルクロード8枚買い占めた際に、16枚目の勝利点である屋敷を買うと総勝利点が9点増えたりするタイミングが醍醐味かもしれませんが。
あと、リアルの場合は、最後の方は一生懸命プレイして勝ちを確信していたプレイヤーが、得点計算したら実は結構の差で負けていることを知って愕然とする表情を見ることとかでしょうか。
・・・性格が悪い楽しみ方ですが。