大使館への駆け込み方 (あと、初手の村、坑道購入について)

今日も今日とてisotropi(オンライン・ドミニオン)で遊んでいたのですが、大使館(Embassy)がサプライにある回が、3回程ありました。
1回目は相方に坑道(Tunnel)が、2回目は画策(Scheme)が、3回目は特に相方に適当そうなカードはないという感じでした。

で、いずれも4-3(または3-4)スタートだったので、他プレイヤーが楽しそうに「橋」とか「金貸し」とかを買っているのを横目に、3回とも初手「銀貨×2」でスタートしました。
で、3回とも3ターン目が4金だったので、自信を持って、それぞれ「坑道/画策/銀貨」を購入した4ターン目。
・・・4ターン目も4金でした。3回とも。
1回目は「そんなこともあるか」くらいでしたが、2回目は「マジですか?」、3回目は「ありえない」という感じでした。
しかも、3回目は5ターン目も4金だったせいで、1ターン目から5ターン目までずっと銀貨購入。
とりあえず、キーボードをひっくり返したくなりました。

ということで、いろいろ信じられなくなったので、とりあえず確率計算をしてみることにしました。

初手「銀貨×2」の際の大使館(Embassy)購入確率

取りあえず、「銀貨×2」スタートの際に、2回り目(3,4ターン)に5コストのカードの買えない確率は9%と低い確率になります。

で、3ターン目に4金の場合、4ターン目に5金に届かない確率は17%(逆に、届く確率は83%)となります。そう考えると、4ターン目に大使館(Embassy)が買えることを期待して、3ターン目に4金の際に、坑道(Tunnel)や画策(Scheme)を買うのは、それ程悪くないと言えます。

ちなみに、初手「銀貨×2」で3,4ターン目が「4金−4金」となる確率は8%で、その状態で5ターン目も4金以下となる確率は、そこからさらに9%と、かなりレアなケースといえます。

また、初手「銀貨、坑道」スタートの場合の確率も併記していますが、この場合、3,4ターン目に5コストに達しない可能性が51%もあります。

どうせ、「大使館(Embassy)−坑道(Tunnel)コンボ(大使館で大量にカードを引きつつ、坑道をすてる)」が回り始めるのは3回り目(5ターン目)以降なことを考えると、初手「銀貨×2」から始めて、3,4ターン目に大使館と坑道を買う方が、分はよくなります。

同様の計算ですが、初手に「銀貨×2」「銀貨、キャントリップ」「銀貨、坑道(Tunnel)」を買った場合の2回り目(3,4ターン)のコイン量の確率分布を並べたものを作成してみました。

「銀貨×2」「銀貨、キャントリップ」「銀貨、坑道」の確率計算

今回、キャントリップの部分は画策(Scheme)を念頭に置いて作成しましたが、村などのその他のキャントリップを初手に買うかどうかを考える際にも使えます。
例えば、初手「民兵−村」と「民兵−銀貨」の場合、3,4ターン目に金貨を買える(6金到達)確率は、15%と42%とそれなりの差になります。
その辺を踏まえると、初手に村を買う危険性(より正確に言うと、銀貨の代わりに村を買う危険性)は理解できると思えます。

では、良いお年を。