4人戦の庭園場を2人戦でプレイしてみたら

ゴコスト第2期第1戦(hirokiさん対シンジさん)(基本セット対決)の3回戦のサプライは以下の通りですが、ちょっと気になったので検討してみました。

礼拝堂、堀、木こり、庭園、改築、鍛冶屋、玉座の間、書庫、鉱山、魔女(属州・屋敷場)Log

このサプライでもし4人戦だったとして、4人中3番手までが木こり庭園に行くと、4番手としては鍛冶屋ステロ(魔女に行ってはいけない)などで対抗になると思いますが、結構つらい対戦になるように思います。
では、このサプライが2人戦だとどうなるかというと、実は庭園にまっすぐ行くと、まず負けます。

何故かというと、鍛冶屋ステロなら20数ターン(平均値は25ターンくらい?)あれば属州8枚を買い切れるからです(勝利点51点)。
庭園側は頑張っても50枚で、その場合、庭園8枚、屋敷8枚を買い占めたとして同じ51点で勝敗は公領の枚数となりますが庭園側には勝ち目は薄いでしょうし、それ以前に鍛冶屋ステロ側は公領購入の代わりに庭園を1〜2枚カットすれば、まず負けることはないでしょうし、早めに属州8枚買い切れて庭園側が50枚に届かなければ庭園側の圧敗となります。

4人戦(3人庭園、1人属州)であれば、属州がなくなるより庭園、屋敷、木こり(または公領)の3山切れの方が早く、そこが律速になりますが、2人戦(庭園と属州が1人)だと、3山切れになる前に属州が切れる状況が出てきます。
その辺の環境速度の違いを注意する必要が出てきます。

これが特殊勝利点が庭園でなくブドウ園とかだと、ブドウ園1枚が属州以上(6点以上)になり得るので話が難しくなることがあります。
ただ、その場合でも属州側は「カットに入る」ことは可能で、もちろんその分(カットに使った労力分)だけ属州8枚買いきるまでの時間が長くかかるようになりますが、それでも特殊勝利点側が属州8枚分の点数に届かなくなることは往々にしてあります。

パッと見て、上記のサプライだと「鍛冶屋ステロ」「礼拝堂」「木こり庭園」「魔女」といったプレイングが思いつきます。
2人とも自分のプレイングを固定して途中で変えないものとすると、

・鍛冶屋ステロvs礼拝堂: 鍛冶屋ステロ優勢
・鍛冶屋ステロvs庭園 : 鍛冶屋ステロがかなり優勢
・鍛冶屋ステロvs魔女 : 魔女優勢
・礼拝堂vs庭園    : 礼拝堂優勢
・礼拝堂vs魔女    : 礼拝堂優勢
・庭園vs魔女     : 庭園優勢

といった感じになりそうです。
ただ、実戦では途中で対戦相手のプレイングを見て方針を変えることも可能です(礼拝堂から庭園みたいに、途中で方針転換がほぼ不可能なものもありますが)。
上記の対戦では、双方とも鍛冶屋ステロから入って、2枚目のアクションとして魔女を加えています。多分、対戦相手が木こり庭園とか始めていたら、2枚目のアクションは魔女ではなくて書庫(または鍛冶屋)を加えて純粋なステロを続行したのではないかと思います。

そういった方針転換という意味でLogをみて感心したのがゴコスト第2期第4戦(hirokiさん対ODAさん)(基本セット対決)の2回戦になります。

庭園, 金貸し, 鍛冶屋, 泥棒, 玉座の間, 議事堂, 祝祭, 市場, 鉱山, 魔女(属州・屋敷場)
Log

互いに「鍛冶屋−銀貨」からスタートして、ODAさんは魔女、祝祭とアクションを足していきます。
これが魔女のないステロ環境であれば、祝祭を加えるのは敗着になり得る行為になると思います。
この対戦では、「双方とも鍛冶屋ステロでスタート→次に双方が加えるのは魔女→呪いで低速化、デックが厚くなる環境だと庭園の目が出てくる」と展開していき、祝祭が活きてきます。
実際、ODAさんは庭園メインにシフトして勝利を収めています。

私は基本セット(のみ)環境というのは苦手で、特に2人戦はほとんどやったことがありませんが、基本セットのみであっても奥が深いもんだなぁと感じました。
ではでは。