金貸し

「基本−ギルド」環境で練習していた際に改めて思ったことなのですが、『金貸し(Moneylender)』というカードはコンボ・カードなのだなと。

書いてあるテキストを読むだけだと、アクションが増えるわけでも、カードが余分に引けるわけでもなく、銅貨を廃棄してお金を出すだけのカードなわけで、コンボ要素は全くなさそうなわけですが。
その銅貨圧縮の効果を一番必要としているのがコンボなのかなと。

実際、久しぶりに「Geronimoo's Dominion Simulator」を引っ張り出して、属州屋敷場2人戦で「Big Money Ultimate」(BM:お金プレイ)と「Moneylender」(BMに金貸し1枚を加えたもの)を対戦させると、勝率は42% vs 49% (引分8%)とかなりいい勝負で、実際に対戦した場合にどちらが勝ってもおかしくない戦績でした。
これが「BM」vs「Smithy」(鍛冶屋ステロ)だと、勝率 22% vs 71% (引分6%)と、鍛冶屋ステロの圧勝になります(どちらかというと、お金プレイに2割も勝率があることに驚きましたが)。
つまり漫然としたお金プレイでは金貸しの銅貨圧縮効果はたいした効果ではなく、2周目(3〜4ターン)に金貨を買えるかどうかといったことの方がゲームの勝敗を左右することになると思います。

金貸しの特性としては、銅貨を圧縮しつつ金貸しから銀貨相当のお金が出るため「銅貨圧縮をしつつお金も出る」ところにあります。屑屋や交易場などに近いけれども、4コストなので初手から買えるという利点があります。
金貸しから出たお金でコンボのパーツを買いつつ、圧縮した分コンボが発動する率が上がり、コンボで引ければ金貸しで圧縮できる頻度が上がり、そのおかげで更にコンボの発動する率が上がります。
コンボ・パーツをある程度揃えた際に、銅貨7枚が金貸し1枚(+コンボ・パーツにお金の出るアクションがなければ金貨数枚)になっていれば、デックの質は劇的に変化するでしょう。
一度圧縮込みのコンボを組んだ際に、デックが完成したと思ったところで銅貨7枚を追加してみてその動きを見てみれば、その差が実感できるように思います。

もちろん銅貨がなくなって金貸しの役割が終わった際に金貸しを廃棄する(改築のように利用する)方法があった方が気分が良いでしょうが、金貸しを使うかどうかの判断のポイントとしては、そこまで大きくないような気がします。
まぁ「基本−ギルド」環境だと、引き切った上で商人ギルドのために取った銅貨を玉座の間から毎ターン2枚廃棄するようなループも結構見かけましたが。

フッと思った取り留めのない話ですが。ではでは。