第5回北九州ドミニオン集会(ミニ・トーナメント)使用サプライについて(その1)

今回の第5回北九州ドミニオン集会ミニ・トーナメントで使用したサプライですが、ドミニオン全王国カードのランダマイザー205枚から、最初に「これは組んでおきたい」という組み合わせを幾つか抜き出した後に、残りはランダムに配分していって20組の王国カードに分けて作成しました。
その後、もったいないサプライ(「ある一枚のせいで全てぶち壊し」とか「ある1枚を加えたら変な組みあわせが出来そう」とか)についてカードを入れ替えて調整して出来上がっています。
サプライ20組では足りなくなることが予想されたので、それを2回やって40組を準備しました。
それでも足りなければ途中ランダム・サプライを挟む予定でしたが、対戦方式を変更したせいもあって、準備したサプライだけで間に合いました。

これまでの大会だと、サプライがランダムの回が多かったり、事前に準備した場合も含めて各テーブルのプレイングを見に行く暇があったので、偉そうに「プレイングの講評」みたいなのを書いていきましたが、今回は処理に追われて見に行く暇もありませんでしたし、大量のサプライを準備したということで、その意図の部分をダラダラと書いていいく「デザイナーズ・ノート」っぽい記事にしてみようかと思います。

しかし、こうやって自分でサプライを作成する度に「これは公正なサプライなのか?」という疑問を感じます。
特定の組み合わせのプレイングが出来るかを試すようなサプライを組みがちですが「それはどうなんだろう?」と感じますし、人工的に作られた「盛り上がりそうな組み合わせ」で派手な展開ばっかりというの「どうなんだろう?」と思うところがあります。
盛り上がろうが、地味だろうが、ドミニオンは同じサプライを使うという点では公正ですし、地味なサプライでのプレイング技術が評価されるチャンスが奪われるのは「どうなんだろう?」という気もします。
また、個人的な好みで特定のカードに対して厳しい、または甘いサプライになりがちなところがありました。

私が組むとどうしても各サプライに「目玉商品」を用意しようとしますが、その心構えが良くないのかもしれません。
もしかしすると、「事前にランダムにサプライを作成しておき、明らかに酷すぎる(1番手が有利すぎるとか、プレイ方針がこれしかないとか)サプライだけ調整する(やり直す)」といった感じで、基本ランダムだけど、酷いのだけ調整する方針が一番いいのかもしれません。
未だに大会に使用するサプライをどうすべきかは、考えがまとまらいところがあります。

準備したサプライの一覧はこちらになります。

では、各サプライに関しての私の思惑と、実戦で選ばれた初手に関してダラダラと解説していきたいと思います。
※40サプライ分もあると凄い長さになるので、まずは第1弾のサプライ20組分で区切りました。
※以後、特に記載がない場合は、「属州・屋敷場」になります。

【第1弾サプライ】
1:抑留、画策、宰相、改築、バザー、破壊工作員、造幣所、大衆、弟子、大市場(植民地・屋敷場)初手:「銀貨−宰相」/「バザー−抑留」

何故このサプライを植民地場にしたのか、理由を良く覚えていません。
確か20組のサプライ中に植民地場と避難所場を3つずつ用意しようと考えて、最後の植民地場を選ぶ際に消去法的に選ばれたように思います。
消極的ながら植民地場に選ばれた理由は、ドロー・カードと造幣所があるからだと思います。
サプライのポイントとしては、抑留と大市場に対して改築が用意されているところでしょうか。

2:巾着切り、ネズミ、農村、行進、宿屋、鉱山、改良、研究所、狩場、国境の村
初手:「銀貨−巾着」/「巾着−銀貨」

趣旨としては、行進で5コストのアクションを2倍利用しながら国境の村にして、国境の村付きで再獲得というコースと、ネズミ利用コースになるでしょうか。
見直して見ますと、改良まで入ったためにハンドリングしやすくなりすぎていて、行進だけにしておいた方がバランスが厳しくて面白かったかなと思わなくもないです。
ただ、ネズミ利用のコースを考えると改良でないと厳しい(公領大量獲得からの3山切れとかが出来なくなる)かなという気もします。
あと、よく考えると5コストのカードを改良で国境の村にするのは、行進使用(廃棄するアクション2倍分の効果が得られる)に比べると国境の村が増えているだけで、そこまで美味しくはないのかなという気もしてきました。
狩場が入っているのは、終盤に行進で大量ドロー+公領獲得も考えてになります。

たまたま実際にプレイしているところに立ち会えたのですが、改良から楽しげに国境の村とオマケのアクションを大量に獲得したのはいいんだけど、デックのバランスを見失うとアクションが連打されるだけで属州に届かないよね、というよくある光景が見られたとか。

3:愚者の黄金、原住民の村、中庭、隠遁者、再建、鍛冶屋、偵察員、偽造通貨、不正利得、ハーレム
初手:「偽造通貨−愚者の黄金」/鍛冶屋−銀貨

当初のコンセプトは「愚者と不正利得が激突したら、不正利得が勝つよね?」+不正利得再利用のための再建(あと、再建先のハーレム、でハーレムがあるから単純思考で偵察員)というものでしたが、脇を固めるカードが悪くてコンセプト的には失敗したサプライになります。
実戦でもあった5-2の場合の偽造通貨−愚者がひどくて、相手が「鍛冶屋−銀貨」とかから不正利得をまくのに専念しても再建加えて圧縮を加えながら愚者を積んでいけばいいし、相手が不正利得に行かないなら、隠遁者を加えて愚者獲得をペース・アップしつつ軽圧縮したり、鍛冶屋加えて引いたりと、結構どうとでもできてしまいます。
まぁ、隠遁者と再建が入っている時点で、不正利得より愚者の黄金の方が早そうですね。

そう考えるていくと、相手の5-2に対して4-3だったら、隠遁者−愚者から入って、愚者を分けわってから考えるという方向になるのでしょうか。
5-2(偽造通貨−愚者)の相手の劣化バージョンに近いですが、相手に愚者をガメられるよりはまだマシでしょうか。

4:薬草商、願いの井戸、大使、助言者、庭園、密偵、泥棒、会計所、厩舎、魔女
初手:「銀貨−助言者」/「銀貨−銀貨」

とりあえず大使に対してアンチの庭園と会計所を突っ込み、魔女に対してアンチの大使と庭園をいれ、・・・あれ、庭園に対するアンチを入れ忘れている。
更にいえば大使の場合、高圧縮しても最後は財宝カードに頼るしかなく、そうなると泥棒も刺さりますね。
で、庭園に対するサポートは、一応強くはないけど、泥棒と薬草商が入っています。

2人戦の庭園って、4人戦より微妙な気がしますが、この環境だと仕方ないでしょうか。
相手が庭園に行った際に、大使、魔女を使わず(もしくは1枚の軽タッチ)で属州に向かう場合も、厩舎と助言者と金貨がメインの構成になり、そうなると相手の泥棒がうざくなりそうですし。
密偵は泥棒とセットで入れていますが、庭園プレイ時にそんな夢コンボに購入を割く暇はないし、買ったとしても揃う機会は少ないでしょう。
あと、願いの井戸が意図なく入っていて、ここに入れるのはもったいなかったですね。再建などの圧縮ツールや、男爵、銅細工師などのあるサプライにいれて、初手にそれらのカードを買った場合のお供に使えるようにした方がサプライとしては面白かったですね。

5:蝋燭職人、馬上槍試合、公使、記念碑、香辛料商人、総督、祝祭、投機、貴族、銀行
初手:「蝋燭職人−祝祭」/「銀貨−公使」

とりあえず、「総督プレイで喉から手が出るほど欲しい民兵の役割を郎党(馬上槍試合の褒章カード)に求める」というところから始まっています。
改めて見直しても非常に運ゲー臭のするサプライですね。

6:ブドウ園、念視の泉、石工、浮浪者、村落、借金、航海士、武器庫、狂信者、都市
初手:「借金−石工(村落×2?)」/「石工(村落、浮浪者?)−銀貨」

狂信者アンチにブドウ園を突っ込んで、サポートに狂信者で止まりにくい念視の泉を入れています。で、念視の泉の獲得速度を増すために、石工が入っています。
ポーション+4金」をプレイして、「ポーション+2金」を追加支払しながら石工を購入すると、念視の泉2枚が手に入ります。普段なら石工が邪魔になることが多いですが、念視で引く分(手札に来なければ)には、あんまり邪魔になりません。
また、狂信者で一生懸命に廃墟を捲いたら、相手の都市がハイパー化する仕様。
最後は、武器庫でポーションを載せれば、次のドローでブドウ園が確実に買えます。
というより、ここまであからさまにやってしまうと、誰も狂信者に行かないのでは説が。

ブドウ園プレイの場合、そこまでのお金は要らないので、その最低限部分を航海士で賄うとすると、航海士を使って出来上がる山札には最後にドロー出来ずに残っていたゴミ・カードが溜まっている可能性がありますが、その辺を上手く都合のいいところまで流すために借金を入れています。

ということで3山切れに注意しながら互いにブドウ園に行けばいいのではないでしょうか。

7:賢者の石、ゴーレム、停泊所、賢者、坑道、伝令官、囲郭村、石切場、官吏、地図職人
初手:「停泊所−ポーション」/「停泊所−地図職人」

とりあえずゴーレムがあるのにロクなアクションがない「ゴーレム−坑道」か、「ゴーレム−会計所(ゴーレム多数に、その他のアクションは会計所)」がやりたくて、会計所は既に使っている上に成り立つのが難しいので、坑道バージョンで。
「ゴーレム−坑道」だけだと心細いので、追加の捨てる手段として地図職人を加えました。
こうやってみると、キレイなデックにするためにはドロー・カードがあった方が良かったでしょうか(第1弾で使わずに余っているカードとして地下墓所も残っていて、坑道を捨てるという意味でも嵌りすぎですが、それだと強すぎるので他所のドロー・カードを持ってきて入れ替えるとかでしょうか)。
賢者の石があるのは「他にもポーション・カードを加えておこう」という意図ですが、サプライ的に余り意味がなく、少しもったいなかったかもしれません(荒れ場に入れるとかした方が良かったかも)。

よくよく見ると、ゴーレム経由より、地図職人(+坑道)ステロの方が早いような気がしてきました。ゴーレム経由は下手すると、上手く回ったお金プレイよりも遅いような気がしてきました。
まぁ、その場合、ゴーレムは罠だったということで。

8:薬師、地下貯蔵庫、オアシス、神託、交易路、民兵、建て直し、議事堂、冒険者、宮廷(植民地・屋敷場)
初手:「ポーション−交易路」/「議事堂−地下貯蔵」

とりあえず最後の方に宮廷が残っていて、残りで派手なカードを探して議事堂、そうなると植民地場かなということで建て直しになります。
あとは適当にカードを詰め込んで、村系だけは外してあくまで「宮廷からしか連鎖しない(宮廷−キャントップか、宮廷−宮廷)」という派手仕様にしました。
とりあえず7金出す(もしくは民兵や神託で相手に7金出させない)のが最初にして最大の目標になりそうです。

「宮廷−宮廷−議事堂−・・・」で引ききって、オアシスで屋敷を1枚捨てて(地下貯蔵庫だと、引ききると捨てれない)から「宮廷−建て直し」を唱えると、一瞬にして貧弱な屋敷が植民地に・・・。
まぁ、宮廷なんで今更驚くことでもありませんが。

9:従者、青空市場、採集者、貧民街、男爵、シルクロードよろずや、司教、ならず者、行商人
初手:「男爵−従者」/「銀貨−司教」

とりあえず、採集者、司教、よろずやといった廃棄カードと青空市場や従者(廃棄するとならず者になります)のコンボがあって、行商人が取りやすい環境で司教がいて、従者、採集者、貧民街といったカード(アクション数は保つけど手札が減る)とよろずや(あと、相手のならず者からのリカバリーも)があって、ならず者がいて、シルクロード(一応+男爵)があって、と関連を考えると色々とあるような感じです。
何がいいんでしょうか?
とりあえず、私なら「よろずや−従者」から入りそうな気がします。

10:執事、漁村、工房、見張り、襲撃者、海の妖婆、ゴミあさり、吟遊詩人、玉座の間、宝物庫
初手:「襲撃者−銀貨」/「執事−執事」

とりあえず、玉座とゴミあさりを5枚ずつ集めて、そのうち2枚ずつを手札に揃えればコンボ・スタートです。この環境だと、毎ターン属州購入のサイクルを止める手段はありません。
それを達成するために、執事(圧縮)、工房(パーツ集め)といったカードを入れています。
襲撃者、海の妖婆は、コンセプトを隠すためのミス・ディレクション要素になります。
相手が海の妖婆を使ってくるなら、見張り、吟遊詩人で対策・回転率をあげられます。
相手が襲撃者を使ってくると吟遊詩人の効率が落ちますが、その場合も、吟遊詩人後に見張って、廃墟を効率よく廃棄する作戦になるでしょうか。
宝物庫は玉座の間の運用安定性をあげるために入っています。
ただ、コンボが手札に揃う難易度を考えると、実際のところ、どうなんでしょうかねぇ。

11:救貧院、秘密の部屋、真珠採り、倉庫、詐欺師、金貸し、隊商、拷問人、山賊の宿営地、鍛造 (属州・避難所場)
初手:「金貸し−銀貨」/「秘密の部屋−拷問人」

とりあえず、詐欺師受難サプライということで「避難所場で秘密の部屋有り」となっています。避難所がヒットした場合の変換先に救貧院がありますが、これはあった方がよかったのか、なかった方がよかったのか。

避難所場の詐欺師に関していうと、元々屋敷場の詐欺師であっても銅貨やアクション・カードにヒットすることを期待して使う(屋敷にヒットした場合、避難所にヒットよりはマシでも、やはり美味しくないことに違いはない)ことを考えると、別に「避難所場だからといって詐欺師が駄目」ということはないですね。メリット(上手くいく時)の効果は同じで、デメリット(上手くいかなかった時)の方が少し大きくなったという感じで、少し優先順位は落ちるでしょうが。
とはいえ、それ以前に秘密の部屋はかなりまずいので、詐欺師はかなりやる気をそがれますが。秘密の部屋を入れた場合、「山賊の宿営地−秘密の部屋−救貧院」というルートがあるので、特に秘密の部屋が邪魔ということもありませんし(手札5枚からスタートすると、他の手札に関係なく7金は出るし、略奪品があれば8金になる)。

拷問人も上手くまわらないと救貧院のサポートになる可能性がありますが、当座のお金を山賊の宿営地に任せての、拷問人ロックも頑張れそうでしょうか。
ただ相手が救貧院に進んだ場合、ロックが決まっても相手の戦闘力はなかなか落ちないので、安心は出来ませんが。

救貧院関係では秘密の部屋+村(山賊と共同墓地)、倉庫、金貸し、鍛造あたりを用意してあります。
救貧院に進む場合、+購入のない環境なので、各パーツを購入するタイミングや順番は難しいかもしれません。
4金止まりの場合、2人戦に慣れると「とりあえず隊商買っとくか」になりがちで、救貧院に行く場合でも初手に金貸しを1枚加えた後の3ターン目とかはそうなりそうですが、その後は、デックの状態によっては4金あっても、救貧院や倉庫、秘密の部屋を優先すべき場合もあれば、それらが揃いつつあって金貸しの圧縮が進んでいるなら隊商で回転率をあげた方がいい場合もあり、結構考えどころがありそうです。

12:望楼、大広間、島、封土、交易人、城塞、金物商、パン屋、埋蔵金、収穫(属州・避難所場)
初手:「交易人−銀貨」/「交易人−銀貨」

とりあえず「望楼−封土」を楽しめというコンセプトから始まり、ついでに序盤に納屋を廃棄できるよう特殊勝利点を入れ、封土があるので交易人を入れ(ただ、避難所場だから初手は微妙かも、というジレンマを入れつつ)、交易人と楽しく遊ぶ為に城塞を入れ、望楼や交易人がいるので埋蔵金という流れになります。
あと、避難所場なので収穫をいれという感じで、金物商は複合勝利点(大広間、島)との関係を考えてとなります。
パン屋はサプライ的な絡みがなくて、ここで投入したのはもったいなかったですね(他に初手5-3が熱いサプライを探して入れ替えるべきだったかもしれません)。

13:使い魔、堀、役人、義賊、祝宴、玉璽、香具師、保管庫、禁制品、へそくり
初手:「祝宴−銀貨」/「祝宴−銀貨」

あんまり意図はなく、呪い場対応で、保管庫、へそくりを突っ込んだくらいでしょうか。
初手5-2は考えるまでもなく、4-3の場合も香具師に行きそうなので、使い魔はいらない子扱いになっていることが多そうです。

14:占い師、移動動物園、海賊船、労働者の村、屑屋、市場、公爵、船着場、秘術者、品評会(属州・避難所場)
初手:「船着場−パス」/「銀貨−労働者の村」

このサプライが避難所場になっているのは、移動動物園と品評会がいるからだと思います。
避難所場ですが、屑屋がいるし、相手が間違えて海賊船を選択した場合の対応策として、あと、移動動物園との相性が悪くないことから秘術師が入っています。
屑屋を1枚入れて、移動動物園、船着場、労働者の村で大量に引く方向性になるのでしょうか。
まずは公領を買って、公領を分けあう形になったら品評会なり属州に向かい、公領が多めに取れたら公爵に行くことになるでしょうか。
一応、避難所を全種類残せば20種類になりえますが、品評会は15種類6点が現実的でしょうか。

15:大学、支配、名品、遊牧民の野営地、大使館、探検家、商人ギルド、道化師、隠し財産、農地
初手:「銀貨−ポーション」/「遊牧民−道化師」

「大使館ステロ最高」というコンセプトで始まっているので、大使館ステロを阻害しそうなカードがなく、サポートするカードがある(隠し財産)のを確認したところまではコンセプトから外れていないのですが、支配が入っていたので、ポーション・カードを集める目的で大学を入れたあたりで紛れが生じたような。
こっから大学を外せば、支配があったところで大使館ステロに与える影響はほとんどなかったんですが。

大学が入ったせいで、単純な大使館ステロと大学経由で大使館複数連打(遊牧民の野営地で+購入は出る)とどちらが早いのかか、さらに支配を加えて大学+大使館でデックをまわして、そこそこの頻度で支配も打てるデックにした場合どうなるのか、といった考えどころが出来ています。
まぁ、考えどころが出来たのは良いはずなのですが、単純に「大使館ステロTUEEE」をしてもらいたかった当初のコンセプトから考えると微妙になったとも言えます。

16:岐路、礼拝堂、銅細工師、死の荷車、盗賊、書庫、予言者、前哨地、辺境伯、策士
初手:「銅細工師−銀貨」/「銀貨−銀貨」

実戦であったら私も頭を抱えそうです。銅細工師−策士は私も好きなコンボですが(第2回北九州ドミニオン集会の大会でも事前公開サプライとして準備しています)、じゃあ、その他の要素をぶち込んだら優先順位はどうなるのか、ということで組んで見ました。
こうやって眺めると、初手銅細工師の相方に願いの井戸か倉庫を加えたほうが良かったかも知れません。
ただ倉庫だと便利すぎて、最後まで策士−銅細工師だけで押す路線一択になりそうだけど、現状だと逆に2周目に策士が買えた人と買えなかった人の差が大きくて、それだけでゲームが決まりそうなので、2周目の運を調整しつつ中盤は決定的な仕事はしないという点でも願いの井戸が丁度良いバランスでしょうか。

実際に私がこのサプライをプレイするとしたら、とりあえず初手から礼拝堂圧縮するよりは、銅細工師−策士の方が派手で速いっぽいので、とりあえず「銅細工師−銀貨−策士」と進みそうです。
問題は、1発目の「策士−銅細工師」で大金を得た際に、そこからデック構築をするのか、そのまま押し切るのか、という問題が出てきます。
5〜6ターン目に策士発動で属州2枚買えるなら、(相手も同系統などなら)「そのまま押し切る」を選択しそうな気がします。
16金に届かなかった場合、デックを構築し始めるような気がします。

デックを構築する場合、アクションが増えるのが岐路と策士のみで、+購入が増えるのは策士と辺境伯(+市場跡地)のみで、「前哨地や対戦相手の辺境伯、岐路や、岐路+礼拝堂」なんかに対して書庫があって、いろいろな絡みを考えると、色々考えどころがあるようにも思えます。
5-2なら、策士−岐路から普通は銅細工師を加えそうですが、死の荷車で策士ループというのも不可能ではない(策士−岐路−死の荷車−死の荷車―盗賊(廃棄された死の荷車回収)−策士とか)、・・・・やっぱり机上の空論でしょうか。

相手に予言者を使われた場合、策士−銅細工師がセットアップする前に打たれ始めると、策士−銅細工師の際に属州2枚に届かなくなるし、策士を撃つターンの前に予言者を撃たれると、預言者からのドローが活かせなくなるし、策士で引く前に打たれても10枚が11枚になるのは、通常の5枚が6枚になるのに比べるとそこまで劇的でなく、微妙に噛み合わせが良くはないですね。

まぁ、考えるまでもなく「策士―銅細工師で属州×2枚」が2回決まって、+αで押し切る展開が楽なわけですが。

17:変成、灯台、浮浪児、村、馬商人、宝の地図、豊穣の角笛、狩猟団、貢物、略奪
初手:「馬商人−銀貨」/「ポーション−銀貨」

とりあえず「狩猟団を集める」は規定路線で、途中をどうするかになるかと思います。
豊穣の角笛はどこかで入れるとして、5コストで狩猟団と被っているので、どのタイミングで入れるかが問題になります。
狩猟団獲得を加速するタイミングとして考えると、狩猟団1〜2枚目の後でしょうか。

馬商人で+購入が増やせるので灯台はある程度確保できるし、灯台がないタイミングでも馬商人でリカバーできるので、対戦相手の浮浪児・傭兵(手札が減ると狩猟団の効率がかなり悪くなる)の心配はそれ程しなくても良くなります。

どちらかというと、自分が傭兵をいれて圧縮をかけるのかという話になるかと思います。
ただ狩猟団デックは、通常のデックに比べて圧縮の意義が低く(十分な狩猟団が揃えば、圧縮の有無に関わらず最終手札は同じになる/ただし、5枚の手札や、狩猟団の1枚目のドローの分には圧縮の影響が出る)、圧縮と狩猟団の獲得枚数を秤にかけると、どうしても狩猟団の枚数の方が大事になります。
そのため、初手から傭兵を取りに行く(浮浪児×2)のは、もともとの狩猟団獲得競争に遅れを取る上に、2周目に揃わないと更に出遅れる、と微妙な気もします。

最終形は「灯台、村、馬商人、狩猟団、銅貨、銀貨、金貨、豊穣の角笛」で8種類といった形でしょうか。

18:物乞い、医者、魔女娘、護符、橋、鉄工所、広場、はみだし者、値切り屋、熟練工、(災い)物置
初手:「銀貨−鉄工所」/「鉄工所−銀貨」

あんまり制作の意図を覚えていません。
とりあえず、相手が放置してくれるなら、鉄工所、護符、橋で「橋、広場、熟練工」を掻き集めれば即死コンボが誕生しますね。広場が多く獲得できたら、2枚目の熟練工の代わりに物置もありですね。
こうやって見ると、何をするにしても広場の枚数がゲームを決めそうですね。

19:手先、密輸人、仮面舞踏会、開発、鉱山の村、街道、墓暴き、肉屋、伯爵、祭壇 (植民地・屋敷場)
初手:「銀貨−鉱山の村」/「鉱山の村−銀貨」

これも、あんまり植民地場にした理由を思い出せませんね。こうやって振り返ってみると、植民地場かどうかの選択は、かなりいい加減だったように思います。

サプライに関していうと、とりあえず「仮面−銀」とかから入ってなるべく早く祭壇を取って、街道を集めていくのでしょうか。街道4発で祭壇から白金貨が取れますし、圧縮して街道を5発連打できれば、密輸人で植民地が密輸できます。

20:錬金術師、引揚水夫、収税吏、共謀者、騎士、商船、幽霊船、交易場、寵臣、拡張
初手:「パス−寵臣」/「銀貨−州税吏」

2人戦で錬金術師があると、どうしても反射的に錬金術師に行きがちですが、そのカウンターとして寵臣が入っています。
で、寵臣のカウンター(寵臣だけではないですが)として騎士を突っ込んでいます。
「寵臣向けに圧縮する」と騎士で死ぬ仕様になっています。
騎士を入れた時点であんまり難しいことは考えていません。
幽霊船は「問題にならなそう(寵臣いるから)」ということで、ここに入っています。

(余り) 公爵夫人、闇市場、木こり、地下墓所
闇市場が残っているのは意図的ですが、その他のカードはたまたまですね。
木こり、公爵夫人は何となく分かるのですが、やはり地下墓所が残っているのは「もったいない」という気がします。

ではでは。