Isotropicをめぐる状況について

ちょっと気になったので、少し調べてみました。
※メイン・ソースは現時点(3/5)のDominion Strategy WikiのIsotropicのページやそこからの引用、Board Game Geeksやdominionstrategy.comのフォーラムなどになります。
※Web上、しかもフォーラムなどでの記述がソースで(正しいとは限らない)、さらに私が英語を読み間違っている可能性もありますので、その辺の危険性(そもそも間違った情報だったり、ニュアンスが違っている可能性など)を念頭に置いた上でお読み願います。

先週、一夜(2/28)だけIsoに暗黒時代(DA)が搭載されてしまった件ですが、dominionstrategy.comのフォーラムでのIsoのデザイナー(dougz)のコメントをみると、「単純なミス」だったみたいです。
なんでも、DAが正式公開された去年の8月の時点で、「もしかしたらリリースできるかも」という淡い期待を持ってDAのコードも作成していたが(そして、やっぱりDAはリリースできないことになったのだが)、2/28に他の細かい修正をアップする際に、間違ってDAもアップしてしまったとのこと。

Dominion Strategy WikiのIsotropicのページによると、「Goko版(正式版)のfully releases(全カード対応のことか?)とともに、IsoはShutdownすることになっているが、その期日は不明である」と書かれています。
Board Game Geeksのominion» Forums » News » 「OMG! Isotropic has Dark Ages!」というフォーラムにおいて、Isoに間違ってDAがアップされたことに関連してドナルド(ドミニオンの作者)が2/28にコメントしていますが、その中に「Gokoが幾つかのプロモ・カードを除いて全てのカードに対応したので、数週間後にIsoは停止するんじゃないかな」といったコメントをしています(ただ、後述の理由によると思いますが、断定ではなく、“expect/と思われる”という表現になっています)。

Goko版(正式版)は昨夏に開始しましたが、あまりIsoからGokoへの移住は進んでいないような気がします(Isoと違い、Goko版ではDAが遊べるにもかかわらず)。
Goko版がIsoに比べて問題になっている点は、お金がかかるかどうかより、システムの問題のような気がします。
処理が重く、マッチングの精度が悪く、その悪評でさらにGoko版に人が寄り付かなくなって対戦相手がみつからないという悪循環が起きているように思います(私もGoko版には1ヶ月も経たずに耐え切れなくなって、諦めてIsoに戻り、昨年秋以降ロクに触っていないので、現状どうなのかは、実はよく把握していませんが)。
リリース時期が遅れた上に、その際の対応も悪かった(ベータ版が立ち上がったら連絡するとメール・アドレスを登録させたくせに、いつの間にかひっそりベータ版が開始されていたなど)あたりも印象が悪い原因のような気がします。

Goko版で遊ぶくらいなら、お金払ってもいいからIsoで遊び続けたいと考える人はやっぱりいるらしく、dominionstrategy.comのフォーラムでは、Isoに課金をつけて正式版にしたらという意見が出ているみたいです。
私も、同意見です。ただ、そのフォーラムでドナルドのコメントが少し興味深くて、「わたしはRGG(Rio Grande Games)に対してゲームのsublicense(使用権)について契約しているだけで、Gokoと契約しているわけではない。RGGが実施するドミニオンのオンライン化について、意見は言えるだろうが、権限があるわけではなく、RGGとGokoの契約がどんなものなのか(破棄できるようなものなのか)は知らない」みたいなことを言っています(もしかして、語感なんかは、ちょっと違うかもしれませんが)。
なので、署名運動するとしたらRGGに対してする必要がありそうです。

新規初心者を獲得するためには、Gokoのようなプレイ中のアニメーションなどが必要なのもわかりますが(元々、Isoはデザイナー自身、「ドミニオン熟練者向けのドミニオンで、初心者には不親切な作り」と言っているみたいですし)、ただ、Goko版はそれを考えた上でも「ちょっと」という気がします。
フォーラムとかを見た限りの印象では、課金の部分を問題にしている人はそれ程多くはないみたいなので、せめてGoko版とIso(課金あり)の併設とかは出来ないんでしょうか。まぁ、Isoにどういうふうに課金を載せるかも問題でしょうし、正式版が二つあるのも問題なのかもしれませんが。
実際、IsoのデザイナーはRGGにIsoを正式版にしないかと売り込んだけど、採用してもらえなかったみたいですし。

あと、Dominion Strategy WikiのIsotropicの項をよんでいると、「モバイル(タブレット)でのプレイ時の問題」についても言及されていました(そして、デザイナーが「少数プレイヤーの問題なので、特に対応しない」とコメントしていることも)。
私も何度か言及していますが、タブレットだと薬師などでカードを山札に戻す際に、順番を変えられない問題です。
問題といえば、問題なのですが、他の人も問題にしているということで、少し安心もしました(「実は簡単な回避方法があるけど、自分だけ気付いていないというわけではない)。

また、Iso内で「次のゲームでは、負けたプレイヤーは勝ったプレイヤー(正確には負けていないプレイヤー?)より先の手番になる」よう設定されているというのも、初めて知りました(同じ状態のプレイヤー同士だとランダムみたいです)。
前々から、何となく後手番が多くて、「どっかアルゴリズムに偏りがあるのでは」などといった疑念を持っていたのですが、そういう設定があると聞いて、なんとなく納得しました。
あと、負けた記憶はログアウトしたら消えるけど、勝った記憶はログアウトしても消えないみたいです(この辺、正しく読み取れているか自信がありませんが)。
そうなると、先手番の方が勝率がいいのは事実なので、Isoで遊ぶのをやめる場合「とりあえず負けた場合は連戦して先手番権を有効利用し、次に勝った時にやめるのがいい」と言うことになりそうです。
まぁ微妙な差なので、敗戦が続く場合は「どこか調子がおかしい」と考えて、すっぱりやめた方がいい場合もありそうですが。
また、同じ人と連戦する場合、引き分けでもない限り次の対戦の先手・後手は決まっていることになります。
セコく勝率を稼ぎたいなら、勝敗がぎりぎりの相手だったなら、勝った後は連戦すると後手番確定なので、一度、連戦を切ったほうがいいかもしれません。
また、前回勝ったのに先手番になった場合、相手も前回勝ったのか、ログインしたばかりで履歴がないのかとなるので、好調な相手の可能性が高くなるような気がします。
(負けた場合も、逆方向で同様のことが考えられるような気がします。)
ちなみに、4人戦で同じ面子で連続してプレイする場合、勝者が最後手番になり、残りがランダムになるみたいです。

何となくIsoで「後手番率が高い」と感じることが多い人は、勝率がいい人ということになりそうです。


まぁ、今のところRGGやGokoから正式にIsoに警告などが出ているわけではないようなので、今後の推移を見守っていくしかないわけですが。
なんというか、Goko版がIso並に使えるようになれば殆どの問題は解決するような気がしますが、現状を考えると難しいでしょうか。