第5回木ドミ・ミニトーナメントに参加してきました

都合よく翌日の月曜日が東京だったので、第5回木ドミ・ミニトーナメントに参加してきました。
主催のretletさん、お疲れ様でした。
また、大会及びその後のフリー・プレイで対戦していただいた方、ありがとうございました。

結果は惨敗でしたが(最近、このフレーズばかりですが)、その詳細を。

大会のレギュレーションは、4回戦(決勝戦なし)で、サプライ選択は新しい方法で行われました。
主催者が選んだ8枚のカードは各テーブル共通ですが、残り2枚は手番が3番手、4番手のプレイヤーが選択して、10枚のサプライを完成させてプレイする方式でした。
選択の範囲は、最初に提示される8枚の所属するセットからとなっています(プロモは除外)。
あと、最初の8枚に繁栄のカードが入っていれば白金貨、植民地を加え、暗黒時代のカードが入っていれば避難所を使用するようになっています。

この方法に関しては、後で別に考察したいと思いますが、新しい試みとしては面白いかと思います。

【1回戦】
倉庫、密偵、鉄工所、記念碑、シルクロード、宝物庫、豊穣の角笛、冒険者
(+大使館、+村)
(基本、陰謀、海辺、繁栄、収穫祭、異郷: 白金貨・植民地使用)

3番手でいきなり、追加カードを選択する立場になりました。
Veto(拒否権)で抜くのに比べると選択範囲が広すぎて、ちょっと呆然としてしまいます。

とりあえず元からある8枚で目立つのがシルクロードでしょうか。
鉄工所や倉庫もあるし、島とか大広間、坑道を入れることも考えましたが、(4番手の人が入れるものにもよりますが)やりすぎると皆がシルクロードに行って3山切れ(つまり先手番有利)が見えますし、勝利点でないサポート・カード(銀貨製造機系など)だと、結局、植民地パワーに追いつかれる展開が見えます(シルクロード・コースをトラップとして設けて、自分は無視して植民地を目指すという手はありますが)。
植民地場なんで豊穣の角笛周りでプレイするのも厳しいし、それ以前に、あんまり手番差を覆すイメージがありません。

結論として「手番差より運(引き運)の要素が高くなって、自分の得意なカード」という考えから、「大使館」を選択しました。
4番手の選ぶカード次第ですが、現状ではかなり視界クリアで、大使館ステロを大きく阻害する要因がなく、大使館日和です。
大使館の場合、勝利点購入タイミングが通常のステロに比しても早くて大丈夫なので、その辺の感覚で差がつく可能性もあります。
その後の4番手は「大使館ステロ」にはあまり影響なさそうな「村」を選択でしたので、大使館ステロによる競争が始まります。

初手は、1番手、2番手は「銀貨−倉庫」で、私は「銀貨×2」スタートでした。
今回、最終的に目指すところは「大使館」をプレイして「白金貨、銀貨×3」の4枚での11金になるので、大使館を掘り起こすのに倉庫を入れる余裕があります(手札5枚から大使館を撃つと最終的な手札は6枚になります。その前に倉庫を1回プレイするにつれ手札が1枚減っていきますが、大使館を掘り起こすのに倉庫を2回プレイしても、手札は4枚残るので、上記組み合わせは可能です)。
ただ、回転が早まる分良さそうなイメージがありますが、男爵やよろずや、鉄工所などと組み合わせない限り、初手の倉庫はあまり良くないように思います。
3〜4ターン目に5金以上が出る確率は、「倉庫−銀貨」は「銀貨×2」より低くなります。
あと、倉庫を使う・使わないにかかわらず、3ターン目に5金出れば(大使館を買えれば)問題ありませんが、4ターン目に大使館を買うことになると、倉庫を使うのが3ターン目でも4ターン目でも4ターン目にシャッフルが入り、大使館使用が1ターン分は遅くなります(他プレイヤーが初手に大使館を買えば、それで増えた銀貨の分でシャッフルが回避できることもありますが。ちなみに手番が早いと2ターン目に後手番が大使館を購入しても、その前にシャッフルが入るので、その点は不利かもしれません)。
そう考えると、大使館に進む場合、初手倉庫は微妙な気がします。最初は倉庫から鉄工所とか別のルートに行くのかとも思っていたのですが、1、2番手とも2周目に大使館を購入して、そういうわけでもなく、この辺の経緯は何か意図があったのかもしれませんが、よくわかりませんでした。

私は「銀貨×2」の初手から、3ターン目に倉庫を買って、4ターン目に6金出たけど大使館購入ととりあえず順調なスタート。

5ターン目に大使館を引けず、大使館ステロ独り立ちの場合は良くない感じですが(6〜7ターンに引くと、6ターン目の大使館プレイや、7ターン目の手札ドローの際に1枚山札が足りなくなり、いわゆる「底で引く」状態になる)、今回は他にも大使館プレイヤーがいるため6ターン目に引いても大丈夫です(6ターン目なら、銀貨が増えている分、大使館を使ってもシャッフルが入らない)。無事6ターン目に大使館を引き、プレイでき、流石にここで白金貨には届きませんでしたが、金貨を購入して、ここまでは順調な感じでした。
次の大使館で白金貨を買い、素で6金出た際は金貨でなく2枚目の大使館(白金貨を買うのに最初の金貨は要りますが、その後は、特に金貨は要らない展開のため)を買いました。

勝負を分けるのは、「大使館をどう引くか」と思っているので、私は豊穣の角笛や、その他のカードを入れるくらいなら、追加の大使館や、(今回は白金貨を引けば後のスロットは空いているので)追加の倉庫を入れる方を選択するでしょうか(実際、そうしました)。
豊穣の角笛で獲得したカードが活躍する頃には、ゲームが終わっている展開もありえます。

ただ、逆説的ですが、理想的にまわる大使館ステロ(常に山札のトップ付近で大使館を引くような)の場合、追加の大使館(や倉庫)を買う暇もなく白金貨、植民地と購入が続くわけで、追加の大使館や倉庫を買っている時点で、あんまりデックの回りは良くないといえます。
結局、順調だったのは序盤までで、3枚目の大使館と2枚目の倉庫を追加する流れとなり、その他に、

・ 10金で止まったターンが2回
・ かわりに、1回の大使館で白金貨2枚と大使館を引くターンが1回

といった感じで、更にサプライの残り植民地2枚の時点でシャッフルが入って引いた手札が、「銀貨、銅貨、勝利点×3」とか。
・・・大使館×3、倉庫×2入っていて、一応、大使館アクセス率は卓中最多のはずなんですが。

で、お約束のように、次の手札は植民地必至(大使館と白金貨含む)を引きつつ、1番手、2番手がどちらも大使館をプレイして植民地を購入して終了。

結果は3位と、番手どおり。
植民地2、属州2、公領、屋敷4の39点と、大使館ステロとしては苦労の見える点数構成になっています。1位と2位は55点と54点でした。屋敷を買った最後のターンに植民地が買えれば、悪いなりに2位には入っていたわけですが。

大使館ステロは他のステロに比べると、勝利点などが入った際の劣化が遅いので(もともと3枚捨てる枠があるため)、早めに勝利点を買っていっても何とかなることが多いです。
そのため2回の10金の際は見切って属州を買っていたのですが、それでも植民地2枚では届かず。

トップは1点差で2番手で、勝利点の差は豊穣の角笛などからのシルクロード2枚だったわけですが、どちらかというと、その辺の細かいところに手順をかけた相手に対して、ぶっちぎれなかった1番手と3番手の大使館ステロが情けなかったという話のような気がします。
まぁ、何を言っても負け犬の遠吠えですが。

しかし、同じ運要素が高くても、大使館ステロの競争で負けたのは「悔しくても何となく納得できる」のに、4戦目の馬上槍試合の場合は納得行かないのは何故でしょうか?
やっぱり運ゲー度のレベルで、どこかで許容境界線があるということでしょうか?
というより、勝ち負けでの悔しさは別として、普通に大使館ステロがプレイできたという時点の満足感があるからかもしれません。

【2回戦】
浮浪者、貧民街、占い師、神託、武器庫、封土、吟遊詩人、弟子
(+狂信者、+ブドウ園)
(陰謀、錬金術、収穫祭、異郷、暗黒時代: 避難所使用)

今回の「やってしまった」ゲームになります。

番手は1番手で、サプライの選択を待つ気楽な立場でした。
3番手が、何故か先手番有利となるアタック「狂信者」を選んだのだけれども、4番手がカウンターとして「ブドウ園」を投入してバランスをとったところからゲームが始まります。

1ターン目は4金だったので、何処にでも対応できる武器庫からスタート。
2番手神託の後に、3番手がポーション(!)、4番手が狂信者(!!)と、一気に場がザワザワとざわめき始めます。
・・・あれ、3、4番手とも、自分の入れたカードと逆方向に全力で走り始めているような。

で、今回やってしまったというか、あれだけ自分で「狂信者はちょっと特殊だけど、魔女と同程度」「ウザいけど、(魔女同様)使えば必勝というわけではない」「対抗できるときは出来る」と言っておきながら、世に流布する「___カード」というイメージに自分も犯されていたというか。
一人で狂信者を使わせるとまずすぎる⇒自分も狂信者に介入しつつ、ブドウ園を適宜カットしつつ、その後属州買えば勝てるんじゃねぇー?
・・・などと、戯言(たわごと)を考えていた時期もありました。

冷静に考えると、狂信者プレイヤーがそのまま何も考えずに突っ走ると、廃墟が10枚配られた時点で、ブドウ園の点数は3点以上確定で、多分、属州並み。庭園プレイの感覚で、「最初からブドウ園だけを買う」プレイで勝てますね。
狂信者二人目が入ると、廃墟が撒かれる速度が早くなり(終了タイミングが早まり)、逆に狂信者プレイヤー同士の属州購入速度は落ち、と自殺しに行っているとしか言えませんね。
まぁ、デック構築をほぼ投げ捨てて、最初から(ブドウ園買うのにしか使えない)ポーションを取りにいって、ブドウ園買うだけというプレイングに、何となく抵抗があったというところもありますが。そういうところが、まだまだですね。
というより、真面目にブドウ園には苦手意識が強いですね。

さらに、何を考えたか、2ターン目に占い師を入れて運ゲー度をあげようとしたりしていました。
暗黒時代場の場合、最初の勝利点は「草茂る屋敷」しかないため、「草茂る屋敷」を手札に引かれていれば、他人に宰相効果を与えますが、それ以外の場合、「草茂る屋敷」までのカードが全て捨札に落ちます。ここまでゴソっと落ちると、回転率より何が落ちるか(例えばキー・カードの狂信者が落ちるか、それ以外の屑カードばかりが落ちるか)の影響の方が大きくなります。
結局、狂信者は落ちませんでしたが、自分の方も武器庫と占い師が被ったけど共同墓地と一緒だったケースが2回あり、運勢的にはトントンというよりは、ついていたのかなと。中盤以降はブドウ園の足止めにはなっていたみたいですけど、まぁ、些細な話で。

ということで、結局、武器庫でポーションを載せ、次のターンにブドウ園を買うといったプレイを続けた2番手と、最初からポーションを買って全力でブドウ園を取りにいった3番手に追いつかず。
とりあえず、こちらもポーションを加えてカットしに行って運よく2枚買えましたが、追いつけるはずも無く。
途中で、吟遊詩人、弟子を加えて、2回ほど8枚ドロー(狂信者を弟子でバラす)をしましたが、微妙に「+buy廃墟(市場)」をもらっていなかったことも響き(引いたポーションとお金の両方を利用することが出来ず)、まぁ、それ以前に序盤の立ち回りの時点で負けは確定していたという感じですが。

2山目(ブドウ園、廃墟)までは見えていましたが、一応、3山目が切れるまで時間かかるかなという希望があったのですが、最後は、毎ターン、武器庫で武器庫を載せ続けられて、試合終了。

イメージに流されずに、ゲーム開始時に冷静に展開を考える重要性を改めて感じました。

別卓では、4番手がトラップとして詐欺師を設置し(暗黒場なので、詐欺師は弱い)、目論見どおりに他プレイヤー達がトラップに引っかかって詐欺師を買ったまでは計画通りだったけど、それらの詐欺師が、他プレイヤーに対しては「草茂る屋敷」を初めとした避難所ばかりにヒットした上に(1コストの避難所は同コストのカードがサプライに無いので廃棄されるだけで、特に草茂る屋敷の場合は+1ドローつき)、あまつさえ封土にヒット(銀貨3枚が沸く)したりと大判振る舞いしながら、件の4番手に対してのみ、「銅貨→呪い」ときっちり仕事をして、因果応報的な展開だったとか、なかったとかという話をききました。

【3回戦】
岐路、望楼、物置、宝の地図、改良、宝物庫、会計所、盗賊
(+吟遊詩人、+香辛料商人)
(陰謀、海辺、繁栄、異郷、暗黒時代: 白金貨、植民地、避難所使用)

3番手で、2度目の選択タイム。
・・・望楼がある時点で黒い予感しかしません。
物置−会計所とか、盗賊−略奪などの趣味デックも考えましたが、微妙な感じでしょうか。
やっぱり「+アクション−物置−望楼」のサイズ変形プレイが一番楽しそうでしょうか。番手はあんまり関係ないですが。3番手の手番損差を覆そうと思ったら、倉庫辺りを入れて「宝の地図」運ゲーに持ち込むべきなのかもしれませんが。
まぁ、ここで望楼うねうねプレイできれば満足なので。だんだん、勝つことより「満足できるプレイ」の方に比重が大きくなってきているような気がしますが、これは大会でのプレイとしては良いことなのか、悪いことなのか。
1回戦に大使館を選んだのも、勝つためということもありますが、「満足できるプレイ」の比重が大きかったような気がします。

望楼−物置プレイをするとなると、+アクションが岐路だけだと心もとないので、何か村系を加えたくなります。
望楼の友といえば漁村、村落ですが(村落は収穫祭がないので使えませんが)、安定性を上げるとなれば、コンボの友ということで、最近(自分的に)注目度の高い吟遊詩人を入れるのが一番いいでしょうか。
ということで、3番手の自分は「吟遊詩人」をコールします。
4番手は香辛料商人と、改良が微妙な世界(屋敷と違い避難所が1コストのため、ただ一応2コストに岐路がありますが)では、明らかに頼れる圧縮カードであり、目標プレイを阻害するどころか促進してくれ、良い感じです。

ということで、初手は香辛料商人から、2ターン目は考えて銀貨を購入。
共同墓地があるから望楼も有望だけど、銀貨入れとけば、香辛料商人を+Buyに使って「望楼、岐路」購入みたいな動きも出来るかなとか、ボーっと考えていました。
感想戦でも望楼の方がという指摘が入りましたが、「共同墓地−望楼−香辛料商人」の圧倒的な回転率とか、それこそ「共同墓地−香辛料商人(+Buy)−望楼」の鬼引きとか、単順に銀貨より望楼の方が序盤の動き的に良さそうだし、銀貨は後で要らなくなるけど、望楼は必須パーツだしと、どの角度で見ても望楼の方が良かったですね。

で、香辛料商人で圧縮しつつ、岐路、望楼×2、物置×2、吟遊詩人×2、宝物庫×1と地道にセットアップを続けていきます。
その隣で4番手は、香辛料商人で圧縮しつつ宝の地図に入り、こちらのセットアップが出来る直前に、地図発動。結構ヤバイかなと思いましたが、同時にこちらもうねうねと怪しげな動きで引ききってお金を出して、香辛料商人の+Buyで「白金貨+望楼」、「白金貨+物置」といった辺りを足していきます。
これは、お互い1枚の香辛料商人を+Buyで使えるかで勝負が決まるかな・・・とか寝ぼけたことを考えていた時期がありました。

一生懸命3回目の引ききりをしている途中で、ふと物置の記述を見ると「+1購入」。
あれ?
これで、懸念がなくなり、既に安定した+Buy(物置)を持っている分だけ展開が楽に。
途中で一生懸命カウントして、植民地を買う傍らで、望楼の効果で+Buyで買った岐路を山札の上に載せて次のターンの展開を確保したりしながら、4番手の周りが悪かったこともあって、この回だけは会心の1位でした。

【4回戦】
抑留、村、鍛冶屋、馬上槍試合、馬商人、破壊工作員、ゴーレム、支配
(+魔女、+灯台
(基本、陰謀、海辺、錬金術、収穫祭)

選択権もなく、順番も微妙な、もしかすると今回のレギュレーションでは一番忌避される気がする2番手スタート。

とりあえず初手は馬商人から入り、4番手が1ターン目に魔女を買うのを見るや、2ターン目灯台、3ターン目馬商人から灯台2枚という展開。結局、4ターン目の1番手の時点で灯台が高速で切れる展開となりました。
その後は、馬上槍試合、魔女、金貨と3周目までは周りと伍する展開でしたが、4〜5周目に他の3人が属州に届くのに対して、自分は7金どまりの展開でした。
しかも、周りは馬上と属州が早々にヒットしていくけど、自分は7金止まりで、8金出ない展開。仕方ないので、ポーションを入れてゴーレムを組みにいくと、「ポーション+7金」とかが出ます。1回目は我慢してゴーレム買ったけど、2回目は切れて支配とか買いました。
結局、ゴーレムや支配も上手く回らず、属州獲得0枚の惨敗でした。
・・・なんで、ステロの運ゲーで負けるのは納得いくのに、馬上槍試合とか、サポートの無い宝の地図なんかに負けると納得いかないんでしょうかねぇ

というわけで、3位、3位、1位、4位の8点でアベレージ以下の成績となりました。
次回があったとしたら、もうちょっと頑張りたいところです。

ただ、何故かその後のフリー・プレイは、絶好調でした。
「国境の村、香辛料商人、死の荷車、よろずや、地下墓地、青空市場、大衆 他忘れました(暗黒繁栄場)」で、香辛料商人−青空市場から入って、死の荷車を加えつつ、国境の村(+地下墓地)を連続購入から、結局、白金貨買わなかったけど地下墓地連打から金貨ジャラジャラ・プレイで勝ったり、

暗黒場の建て直しプレイで勝ったり、

ねずみ、改良、城塞という「構築か?」っといった場で「ねずみ−改良」戦争に勝って、ねずみと改良が尽きるタイミングで、改良(ねずみ→公領)×5回、改良(城塞→公領)×2回で、1ターンに公領7枚とかやって、そのまま3山切れで押し切ったりと、3連勝でした。

その後は勝ったり負けたりでしたが、まぁ、満足できる感じで。
次のミニトーナメントのときも、都合よくその前後に出張が入るといいのですが。

ではでは。