知識と知恵

※今回の記事は、結構とりとめもなく頭に浮かんだことを、書き流しているだけなので、あんまり文章のオチとか意義とかは求めないで下さい。

ある分野で、上手くなるためのノウハウを書いたり、まとめていった時に、何となくそれらは「知識」と「知恵」に分類できるような気がします。
これは別にドミニオンに限った話ではないですが、ドミニオンは「知識」と「知恵」の分類が、結構はっきりしているような気がします。

例えば、カードの組み合わせとか、相性とかは、実戦で確かめなくても、(初心者でもない限り)話を聞けばどういうことなのかは分かると思います。
例えば、「役人と借金」と聞けば、「確かに初手にこの組み合わせで買うと都合が悪いな」といったことは、プレイしたり、クドクド説明されなくても理解できると思います(実際は、話に聞いていてもプレイして喰らってみないと身につかなかったり、実戦の中で発見することも多いですが)。

逆に、「どのタイミングで公領を買い始めるか?」みたいな話になると、それより説明はかなり長くなるし、話を聞いたところで、ある程度実戦で鍛えないと、その感覚はつかめないでしょう(もちろん、話を聞いていれば、その分役に立つことは多いでしょうが)。

もちろん、知識と知恵の間に断絶があるわけではなく、グラデーションのようになっています。例えば、鍛冶屋ステロイドのプレイ方法といえば、知恵よりの情報のように思いますが、序盤からこと細かく分類していけば(3ターン目に鍛冶屋を引いて5金以下の場合は・・・、6金以上なら・・・、3ターン目に鍛冶屋を引かなかった場合、・・・みたいに)より知識に近くなるような気がします。

で、入門者から初級者、中級者へと効率的にステップ・アップするには、いきなり知恵の部分を鍛えるよりは、まずは知識の部分を大量に吸収するのが手っ取り早いのかなと思います。

出来るだけ実際にプレイしてみるということは大切なことですが、そんなにいつでも対人プレイができるわけではないと思うので、まずは暇な時にカード・リストを見てカードを覚えつつ、そういった知識を覚えていくのがいいような気がします。

また、私がドミニオンを遊ぶ場合に対戦相手に望むところとして、「ある程度知識があることが前提で、知恵の部分を競いたい」というところがあります。

例えば、サプライを見た瞬間に、「圧縮からの寵臣が強そうだ」とわかるサプライで、他に誰も圧縮や寵臣に行かず、自分だけ圧縮−寵臣をやって圧勝しても、楽しいかというと、余り楽しくありません。
どちらかというと、その程度のことは全員踏まえたうえで、どういうステップで圧縮したり、寵臣を買ったり、また、圧縮と寵臣獲得のどちらを優先するか、もしくは、残り3人が中途半端な枚数の寵臣を分け合っている脇で他のルートで勝ちに行くか、といった「知恵より」の部分で、勝負を競いたいという願望があります。

知識だけでは、少なくとも中級者以上とのゲームでは勝率が上がらないと思うので、そういった「基礎」知識の上に、実戦で知恵の部分を育てていって、中級者、上級者になるというのがいいのではないかと思います。

まぁ、なんでそういうことを考えたかというと、自分の考察なんかは、知識だろうと、知恵の部分だろうと、いろいろとダラダラと書いていて、文章が「長い」という欠点があるような気がします。
知恵の部分の解説だとある程度仕方ないところもありますが、初心者で、とりあえず手っ取り早く知識の部分だけ吸収したいという人が読む場合には、あまり良くないのかなという気がします。

そう考えると、初心者向けに、一言格言とか、一言定跡的に、ドミニオンのいろいろな知識を、一つ一つは短く、かわりに多数まとめたものを作るのも、意味があるのかなという気がします。

・・・まぁ、すぐに作るのは無理なので、日頃から気付いたらメモって言って、そのうちたまったら公開する方向で。