Governor(総督)について

BGGストア(Board Game Geek Store)で、いつの間にかドミニオンの一番新しいプロモカードのGovernorが販売開始になっていたので、購入してみました。
値段は他のプロモと同じ送料込みで5$となります。

「Walled Village(囲郭村)」がカルカソンヌ10周年記念のプロモだったのに対して(イラストレーターはカルカソンヌイラストレーターの方だとか)、「Governor(仮名:総督)」は、プエルトリコ10周年記念のプロモになります。

能力は以下の通り(一部意訳あり)。

「+1アクション
 次の3つの効果のうち、いずれかのうち1つを選ぶ。
 :あなたは3枚のカードを引く、他のプレイヤーは1枚のカードを引く。
 :あなたは金貨を1枚獲得する。他のプレイヤーは銀貨を1枚獲得する
 :あなたは手札からカードを1枚廃棄してもよい。その場合、廃棄したカードよりコストが
  2多いカードを1枚獲得する。他のプレイヤーは、手札からカードを1枚廃棄してもよい。
  その場合、廃棄したカードよりコストが1多いカードを1枚獲得する。」

プエルトリコの特徴の一つに、「どの効果が発動するか手番プレイヤーが選択するが、その他のプレイヤーも含めた全員が、その効果を受けることが出来る。ただし、手番プレイヤーは通常の効果に加えて、ボーナスのついた効果を受けることが出来る」というゲーム・システムがあげられます。
このカードは、その特徴を模したカードといえます。

とりあえずドミニオンのカードの1種ではあるので集めはしましたが、実は私はこのカードは余り好きではないです。
何というか、単純に「強いカード」というところが気に入らないというか。

ペナルティー(というより正確には、議事堂のように他プレイヤーにもボーナスがあるというべきか)がありますが、アクションを失わずにこれらの効果を受けられる点が、やはりまずいような気がします。
多分、「+1アクション」の部分がなければ丁度バランス的に良かったのではないかと言う気がするんですが。

とりあえず、だいたいの場合は3枚ドローで使われますが、適当に金貨を取って、終盤は金貨を改築して属州を獲得と、少なくとも属州場では、Governor(総督)1種類で最後の属州獲得までの工程が完結してしまっているのが、面白くないというか。
Governor(総督)がサプライにあると、とりあえずGovernor(総督)を買っとけばいい(例え6金あっても)という場合が多いのが問題でしょうか。
あと、銀貨あたりをGovernor(総督)で改築すればGovernor(総督)が手に入るため、村落並みに自己増殖も速いです。

相性のいいカードとしては、とりあえず民兵系があげられます。
「(村−)議事堂−民兵」と同じで、自分は3枚ドローしていって、相手には最後に「増えた分から3枚選べ」という選択を突きつけられます。Governorで民兵系を引いてくればいいだけなので、議事堂コンボに比べると、かなりお手軽です。
まぁ、相手も同じ事をしてくるだけと言う話はありますが(残した手札3枚にはGoverorが詰まっているでしょうから)。
逆に、Governorと民兵系が揃っているのに気付かないと、痛い目にあうことがあります。

また、2人戦の場合、支配があるとかなりダメなゲームになります。
自分は3枚ドローしながら、その後の支配する際の相手の手札も1枚増えていくことになります。
で、支配が終わった後の、相手のターンの手札は5枚に戻っています。
その際は通常の支配戦同様、支配を打てる際には、民兵系は打たないし、出来ればGoverorの改築効果も余り使いたくない(相手も改築すると手札が減る)ことになります。

まぁ、やっぱりコレクターズ・アイテムかなという気がします。