初手:祝宴について

よそのドミニオン関連のブログで議論する際に、ちょっと祝宴関連の計算をしたので、こちらでも少しその話をしてみようかと。
ちなみに、件のブログは、たまに興味深い指摘(「生産力期待値が同じでも、ばらつきが違うと勝率が変わることがある」とか)があるので、たまに目を通していたりします。

今回の話は、「初手、祝宴、銀貨というはどうなのか?」ということだったので、初手「銀貨×2」との比較をしてみました。
それぞれの初手の場合の、3,4ターンの展開ですが、

○3,4ターンのいずれかに、手札が6金以上になる確率
 銀×2スタート:42%
 祝宴、銀スタート:9%

○3,4ターンを通じて、5コスト以上のカードを2枚獲得する確率
 銀×2スタート:15%
 祝宴、銀スタート:38%

○3,4ターンのいずれかに、手札が2金以下になる確率
 銀×2スタート:5%
 祝宴、銀スタート:23%

こういうデータを見ると、金貨獲得の確率を落としてでも「5コスト」のカード優先(典型例は「魔女」)という展開でなければ、初手祝宴は「ない」という話になりそうですね。
ほとんどの場だと、「まずは金貨」でしょうから。

ちなみに、上述の「生産力期待値・・・」というのは、
「手札の生産力期待値が8のデックでも、常に8のデックの方が、7〜9の幅があって平均値8のデックより強いよね」⇒
「貢物とかで山札がめくれるのは、生産力期待値的には変わらなくても、そういう”ばらつき”には影響を与えるから、ゲームの勝率とかにも影響与えるよね」
といった、議論だったと思います。
確かにその通りだな、と感心した記憶があります。
まぁ、影響度としてそれほど大きくなることは少ないので、実戦の場で考える際には優先度は高くないとも思いますが。