Villa

さて、Empiresの発売ですが、RioGrandeGamesのHPでは5月30日発売予定から「Will be Released」に変更になっていますね。順調に遅れているようです。
私がよく使っている(今回もEmpiresを発注した)お店では、6月6日(月)(変更の可能性あり表示)となってますね。
RioGrandeGamesの偉い人の発言だと、6/6(月)の週(6/6〜6/10頃?)に(向こうの)店頭に並ぶ可能性が高いみたいですね。
ルールpdfなどの公開も来週でしょうか。

さて、そのEmpiresですが、5月上旬頃からBoardGameGeekにて5回にわたってプレビューが行われ、既に偉い方々によってそれら公開されたカードの紹介がなされています。
原文はこちら
紹介は例えばこちら

いまさらプレビューされたカードの紹介を行うのも何なので、ここでは新カードの紹介というより、新カードの中で「これは?!」と思ったカードについて与太話をダラダラと展開していってみたいと思います。
まずは、[一見するとファン作成の同人エキスパンションにありがちな、“こんなカードあったら、すごく便利だよな”的なカードに見せかけて、実はちゃんとした公式なカードなんですよ]な【Villa】から行ってみたいと思います。

Villaは和訳すると邸宅や別荘のことで、カードとしては変形の村の一種になりますが、
獲得時にアクションが湧きつつ手札に入る(そこからアクション連鎖ができる)」
獲得したのが購入フェイズの場合、アクション・フェイズに戻る(そこからアクション連鎖ができる)」
という、“なんじゃ、そりゃー!?”な下線部効果を持っています。
※しかも、下線部の表記がVillaでなくThisなので、相続した屋敷(Villa)でもこの効果発生するのか・・・。

鍛冶屋を撃ってVillaを買って、アクション・フェイズに戻って次の鍛冶屋を撃ってVillaを買って・・・、と延々俺のターンができます。
ただVilla自体には、カードを引く効果がないので、延々俺のターンをするためにはドロー・カードが必要になります。
逆にドロー・カードがあれば(そして初回は4金、2回目以降はVillaから1金出るので3金分を引けていれば)、Villaが切れるまで、これを繰り返すことも可能になります。

・・・何となく、陰謀発売直後に鉄工所で鉄工所を獲得し続けて、デックが回らなくなる風景を思い出しました。
初回は、みんな楽しそうにVilla獲得し続けてあっという間に山切れした上で、Villaからアクションは湧くけどドロー・カードなくて生じたアクションを消費しきれず、デックが回らない光景が見れそうな気がしてきました。

色々おかしなことができて、例えば手札で鍛冶屋が2枚被ってても、「とりあえず鍛冶屋を撃って、Villa買って、次の鍛冶屋を撃って・・・」ということができます。
ステロイドで「上手くいったらもうけもの」くらいにアクション多めに入れておいて、被ったらVillaでごまかすという手も考えられます。大使館みたいな大味なカードも、少し使いやすくなりますね(Villaが売り切れるまでしかできないので、Villaが買える場合でも、そのままステロに殉じた方がよい場合もありそうですが)。
さっきまでステロだったのに、1ターンでVillaが多数ぶち込まれて、いきなりデックが鍛冶村に変貌していることもあり得ます。

序盤の工房系のカードの安定性がむちゃくちゃ高くなりますね。
平気で「鍛冶屋・工房」みたいな初手が取れます。被っても工房でVillaとってから鍛冶屋打てばいいし、鍛冶屋打って工房引いても、運よく4金引いていればVilla買って、アクション・フェイズに戻って工房から追加の鍛冶屋やVilla、銀貨などを獲得することもできます。

また、闇市場などでできるトリックのほとんどが可能で、「4金+よろずや」から、よろずやをプレイせずに、まずはVilla買って財宝カードをプレイして手札を減らしてからよろずやをプレイとか、「策士の持続ターンに、購入フェイズまで進めて大量に財宝カードをプレイしてコインを確保した後に、villa買ってアクション・フェイズに戻って次の策士をプレイ」とか、財宝フェイズに石切場をプレイしてからVilla購入でアクションに戻って工房プレイとか、といったことができます。
ドローがない分、(獲得時効果でなく)普通にプレイする場合も、書庫系との相性はよくなりますね。

Villa自体に+購入が付いているので、特にコストを下げる効果との併用が凶悪ですね。
何らかの方法で(例えば石切場2枚とか)、Villaのコストを3金以上下げれば、一瞬にして全てのVillaを購入することも可能です(その後、ドロー・カードがないと、ちゃんとデックが回るかは不明ですが)。
実戦ではタイミング的に難しそうですが、ドミニオン・パスルの世界ではVillaに+1トークン(特に+1購入)を載せた問題が横行しそうな気がします。

かなり変なことができそうなVillaですが、獲得時効果なので山切れしたらそれまでという話もあります。2人戦はともかく、4人戦はあっという間に山切れしそうな気がします。
基本、山切れしたら妖しげな動きは打ち止めとなるので、その辺のタイミングも難しそうです。

おまけに、【Enchantress】を。


『我々が愛したステロは死んだ!何故だ!』
村も有力なキャントリップもなく、サプライ9枚目まで「これ鍛冶屋ステロ一択だろう」みたいな状況で、10枚目にこいつが降臨すると、大変頭の痛い状況になりますね。
このカードが存在すると、ステロ(1ターンにプレイするアクション数が1枚や0枚を目指すプレイング)は窒息してしまいますね。

コンボとステロが競い合いそうなサプライに、Enchantressを加えた場合、ステロが死滅して皆コンボに走りそうですね。
終盤に入ると、Enchantressはコンボに対してかなり無力になるでしょうが、2周目などの序盤では、(銀貨相当になるならともかく)アクションの効果を消す(キャントリップに変える)ことは、対戦相手に与える影響は少なくないものがあると思います。2周目に5金に届かないとか、圧縮ができないとか、かなり致命的な影響を及ぼすことも多そうです。
そのためEnchantressを初手に買うという話は十分ありますが、その場合、自身に与えてくれる効果は如何程かということも考える必要があります。

プレイしたターンは自分に有効な効果がなく、次の持続ターンの頭に2枚ドロー(研究所2回、または村+鍛冶屋をプレイした場合と同じ手札状況)は効果としては弱くはないですが、持続カードなので仕方ないですが、(3ターン目に引けた場合は悪くないですが)4ターン目に引いた場合は、相手の2周目の動きを止めるという観点も含め、微妙な気がします。
初手「Enchantress・銀」で入って、逆に他プレイヤーのEnchantressで自分のEnchantressがキャントリップにされた場合、2周目に5金に届く確率は、それなりに削られますね。

複数枚プレイされても、2枚目以降は妨害として追加の効果がない点は民兵などと同様で、4人戦で2〜3人が打ち合ってくれる展開なら、自分は銀貨から入ってEnchantressは他人任せや、状況によっては後で足すといった方が良い場合もありそうです。

ではでは。

Empiresの発売日延期について

さて、Dominion Empiresの発売日は5/18頃らしいと書いてましたが、延期になったみたいです。
ソースはこちら

5/10の時点でのRioGrandeGamesの偉い人のコメントでは『5/25』となっています。
ただ、私がよく使う海外のお店では未だにプレオーダーすら受け付けてない(もしくは「記載の発売日は予定であり、変更の可能性あり」とわざわざ明記されていたりする)ところをみると、もっと遅れる可能性もありそうですね。
ルールpdf全体の公開は発売予定日か、その少し前くらいだった記憶があるので、来週とかになりそうでしょうか。

特に急ぐ理由もないので、発売をゆっくり待ちたいと思います。

Dominion Online 2017

お久しぶりです。

Dominion: Empiresの発売は向こうでは5/18頃みたいですね。GWには間に合わないみたいで、ちょっとガッカリです。
まだ、Previewは始まらないんですかねぇ。

来年の事を言えば鬼が笑う、と言いますがDominion Onlineは来年2017年の1月から、新版に移行するみたいです。
今まで(Goko、現行のv2版)に比べると、かなりの変化になるようです。

この辺に書いてあるので、興味のある方は覗いてみてください (1)(2)(3)(4)

ざっと目を通しただけなので、読み間違えがあるかも知れませんが、

・Online版とOffline版に分かれる。OfflineはAIとのみ対戦可能。Online版は従来通り、対人、対AI戦が可能
・Offline版は一度購入したらずっと遊べるが、Online版は月毎の課金(3$)となる(使用エキスパンションが半分に制限される2$/月のコースもあるらしい)。
・v2版で所持しているセットに関しては、Offline版に移行するか、Online版1年分に交換できる(詳細は不明)。

月額課金への移行は、まぁ、Online版を維持していくためには仕方ないような気もしますが、導入するのがちょっと遅かったかもしれません。
ギルド発売の頃とかならともかく、今後は人気に陰りが見えると、あっという間にOnline上が過疎化するリスクはありますね。

・Dominion Online 2017の立ち上げにはStefさんと Philip (SCSN) さんが中心になって行い、以下の機能の実装を目指すとのこと。
・Online上でのトーナメント開催機能の強化
・観戦モードの設置(対戦中のプレイヤーが許可した場合)
・Logの途中を選択したら、その時点からのゲーム再開が可能(どの選択が最適だったか、後から検証できる)

この辺は、流石に幾つも自身でOnlineトーナメントを開催していることもあって、「わかっているなぁ」という感じで期待が持てます。

・We will never be late on releasing new expansions.
まぁ、現在のv2版でのAdventuresの発売は遅れに遅れてますからねぇ・・・。

まだかなり先の話ですが、内容的には期待が持てるような、ただ月額課金になったら(というより来年まで時間がたったら)辞める人も結構いるんじゃないかという不安もあったりと、現時点では何とも言えない感じですが。

ではでは。


【追記】
今更ながら、SCSNさんって、シーキャンさん(She Can Say No)の略なのではないかと気付いた今日この頃です。

雑談

とりとめのない雑談を二つ。

ドミニオンマニアックスspecial」(ホビー・ジャパン)発売!!

通販で頼んでいたドミマニSpecialが届きました。
無事発売されたみたいです。素晴らしいです。
関係者の皆さま、おめでとうございます。

パッと開いたページが「大使館ステロは世界一!」とか書いてあって、吹き出しましたが。
基本的には冒険までのオール・カード・レビュー集なので、カードセットの確認など資料集としても使えますね。
プロモの「召喚」は、次のターン頭に獲得したカードがアクションの消費無しに発動するので、とても強いですね。

これをきっかけに、よりドミニオンを楽しめる人が増えるといいですね。

Dominion Online周り

v2版の開発元のMaking Funからお知らせが。
・MakingFunとRio Grande Gamesの契約は2016年末で切れ、2017年からは開発元が変更となる。
・次の版(v3版)に移行する際も、これまで購入したセットは引き続き使用できる(v1版からv2版の移行の時同様)。
・冒険(Adventures)は数週間後(3月)にリリース予定。これがMaking Funの行う最後の大きなリリースとなるだろう。

Strategy.comの掲示板でも突っ込みが入ってましたが、次の新エキスパンション(Empires)がオンラインに登場するのは2017年以降になるわけですね。
冒険の英語版が発売されてオンラインにリリースされるまで、実際に3月にリリースされても10ヶ月程かかっていますが、これってイベントなどの複雑な追加があるせいで、ギルドの時はリアルよりgokoのリリースの方が早かった気がしますが・・・
あと、この時期に今年末の契約切れの話が発表されているのが、何となく気になります。
ゴタゴタしないといいのですが。

召喚について

先日、プロモのイベント・カード「Summon(英語版)」の話をしましたが、どうやら2月発売(予定)の「ドミニオンマニアックスspecial」(ホビー・ジャパン)の特典として日本語版(召喚)が付いてくるみたいです。
※ネット上で、いくつか予約情報が見受けられます。

それなら、わざわざ英語版を買わなくても、日本語版を入手した方がいいですね。
2月発売(予定)、楽しみですね。

新プロモ・カード(Summon)について

明けましておめでとうございます。
旧年中は大変お世話になりました。
今年もよろしくお願いします。

さて、大変ご無沙汰しておりました。
ちょっとあって、先月は全然ドミニオン(オンライン含む)してなかったり、それ以前にtwitterなどにも殆どさわらずと、ちょっとした浦島太郎状態だったりします。
リハビリがてら軽い記事を。

昨年の世界選手権で使用されたプロモ・カード「Summon」ですが、暫く前からGeek Storeで英語版の販売が始まっています。
メーカー希望により、お一人様1枚までとなっています。
価格は3$となっています。

Summon (Event - Cost 5)
Gain an Action card costing up to $4. Set it aside. If you do, then at the start of your next turn, play it.

イベント・カードとしては初のプロモで、5コストで「4コスト以下のアクション・カードを獲得し、脇に置く。そうした場合、次のターンの初めにそのカードをプレイする」となります。

もちろん、コンボ開始の前のターンなどに村などを次のターンに送り込んでコンボ発動を確実にするといった使い方もありますが、やはり、序盤(例えば5-2スタートとか、3ターン目に残りの山札を考えてとか)での影響が大きそうなカードですね。

Dominion Online version2 の対戦方法について

さて、引き続きv2版(Dominion Online version2、いわゆるGoko2)の対戦方法について説明します。
※updateされてバージョンが変わるごとに何らかの変更が加わっていくため、ここで紹介した内容も一部はすぐに古い情報になっていく可能性があります。あくまで10/23現在で私が確認した内容ということで、お読み願います。

【対戦方法】
Goko版がRoom of Tables(Council RoomとかCountinghauseなどと名付けられた会議室に入って自分で卓を建てている)で対戦相手を募っていたのに対して、v2版はAutomatch(対戦希望を出すと、勝手に対戦相手を探してきてくれる)方式となります。


ログインすると、左側に4つのボタンが見えます。
このうち「Campaign」はGoko版でいうところのAdventureモードにあたり、「Store」は追加の拡張セットやプロモ・カードの購入ができ、「Quit」はゲームの終了となります。
対人戦を遊びたい場合は、「Game」を選択します。

そうすると、【Seek a Game】【Challenge (other players)】の2つのタブが出現します(一つ下の図参照)。
現在、v2版ではこの【Seek a Game】か【Challenge】のいずれかの方法で対戦をセットアップすることになります。
ちなみに、左上の赤い矢印をクリックすると、ログイン時の画面に戻ります。

【Challenge】は、特定の対戦相手(例えば友人とか)と対戦する場合に用いいます。
今後v2版でリーグ戦や大会を行う場合、【Challenge】を用いることになります。

それに対して、【Seek a Game】は現在v2版にログインしている人の中で【Seek a Game】を選択している人同士を探してきて対戦させる、いわゆるAutomatching方式での対戦になります。つまり、知らない相手との野試合です。
この【Seek a Game】のAutomatchingの方式は、v2版の中でも最も評判が悪いシステムの一つだと思います。

Goko版でも拡張Salvagerを導入すればAutomatchingでの対戦が可能でしたが、この場合、“現在Automatchingを選択しているプレイヤーの中で、レートなどの設定条件に合致した対戦相手を「紹介する」“システムでした。
プレイヤーは紹介された対戦相手の名前やレート、Quit(切断)率などを確認した上で、対戦に進むかどうかを決められました(そして、両者が対戦に合意すれば対戦開始となります)。
v2版の場合、この「紹介」という過程が無くなり、いきなり対戦開始となります。
この部分が評判が悪い原因となります。Goko版のAutomatchingだと紹介された相手が微妙だったら、その時点でキャンセルできました。V2版はその機会がなく、いきなり対戦が始まります。
これでSeekする対戦相手の選択基準をある程度細かく決められるなら救いがありますが、現状、v2版の選択基準は大雑把にしか設定できないのもマイナス要因かなと思います(あと将来的にはできるそうですが、現状Blacklist登録もないみたいですし)。
あとSeekしてゲームが始まった時に、対戦相手のレートなどが分からないことを嫌がるプレイヤーも多いみたいです(この辺も運営側から改善するとアナウンスが出ていたと思うので、そのうち改善されると思いますが)。
あと、Goko版と違って「現在何人くらいがv2版にログインしているのか?」が全く分からないのも、嫌な点かもしれません。

この【Seek a Game】の方式は私もあまり好きではないですが、特定の相手がいてChallengeで遊べるとき以外は、現状【Seek a Game】で遊ぶしかないので、慣れるしかないともいえます(もしくは対人戦を諦めて延々Champaignを遊ぶといったことこともできますが)。

【【Seek a Game】の方法】

【Seek a Game】のタブを開くと、左上に「Human/AI」とかかれた3つのボタンがありますが、これは「対人のみ(Bot(AI)との対戦はしない)」、「対人は避けてBot(AI)と対戦を行う」「人がみつからなかったらBot(AI)との対戦でもOK」を選択するボタンとなります。
右上の「Number of Players」ボタンはプレイ人数の選択で、2人戦、3人戦、4人戦の選択になります。ちなみに複数ボタンを同時に選択することも可能で、図のように3つのボタン全部を選択すると「2〜4人戦のいずれでも」という選択になります。ただ、現状だとこの選択は、ほぼ2人戦になると思います。
右側の大きな枠はChat欄となります。

「Advanced」のボタンを押すと、その下にもう少し詳しい設定ができます。
左側の「Opponen Ratings」の3つのボタンは、もう少し詳しい対戦相手のレートの希望を出すことができます。
上から順に「可能ならなるべく自分に近いレーティング」「自分とのレート差が1,000以内」「条件なし(誰でもいいから対戦相手を探すこと優先)」となります。
右側が拡張セットの選択で、使いたくないセットがあったらチェックを入れます。
最下段の左側が対戦時に勝利ポイント・カウンター(VPトラッカー)を使用するかどうか(現在の各プレイヤーの勝利点を表示するシステム:参加プレイヤー全員が「使用する」を選んでいる時のみ有効になっていると思われます)、右側が「対戦相手が自分の持っていないカードを持っている場合、そのカードの使用を許可する」のかどうかの選択肢となります。

【Seek a Game】の場合、基本的にランダム・サプライでのプロ・レートでの対戦となります。
ただ、ランダム・サプライを選ぶ際の条件となるカード・プールがどう設定されるのか、詳細がよく分かりません。

Goko版の場合、「1人が卓を立て、そこに残りのプレイヤーが参加する」方式だったので、使用するカード・プールは“卓を立てたプレイヤーの所持するカード”になっていました。Goko版のプロ・モードだと、そのカード・プールからのランダム・サプライになります。
v2版の場合、「誰が卓を立てたか」という条件が無くなるので、基本は参加者全員のカード・プールからサプライを選ぶ形になります。

例えば、基本+陰謀を持っているプレイヤーと、基本+海辺を持っているプレイヤーの対戦の場合、基本+陰謀+海辺からランダム・サプライが選出されます(ちなみに、“両者がもっていてダブっている基本のカードの出現頻度が高くなる“ことはなく、すべての王国カードの出現頻度は同じになるみたいです)。

これは参加者全員が「対戦相手が自分の持っていないカードを持っている場合、そのカードの使用を許可する」にチェックを入れていれば問題ないと思いますが、チェックを入れていない(許可しない)プレイヤーがいる場合にどうなるのかが、わかりません。
チェックを入れていない(許可しない)プレイヤー(達の全員)が持っているカードのみからなるカード・プールからランダムに選ばれるのか、それとも、そもそもそういった疑問の生じる対戦組み合わせ自体が避けられる(matchingが組まれない)のか。
でも、この問題は【Seek a Game】の時だけでなく【Challenge】でも起こりうるんですよね。

例えば「基本+陰謀」(自分の持っていないカードもOK)、「基本+海辺」(自分の持っていないカードは許可しない)の2人がAutomatchingしている場合、【Seek a Game】での対戦が組まれるのか、組まれる場合、サプライ選出に用いられるカード・プールは「基本+海辺」となるのか?

また、「特定のセットを避ける」チェックを入れているプレイヤーがいる場合、組み合わせや使用するカード・プールにどういう影響を与えるのかもよく分かりません。
例えば、「暗黒時代だけ避ける」という設定のプレイヤーと「全部OK」のプレイヤーの対戦が組まれることはあるのか?それとも、そもそも対戦が組まれないのか?組まれるとすれば、その時は暗黒時代を抜いたカード・プールからサプライが組まれるのか?
この辺もよく分かりません。

この辺の細かいルールを扱った取説やFAQなどがみあたらない(もしかしてあるかもしれないけど、探すのが難しい)のも、v2版のマイナス点のような気がします。
一応検索型のFAQらしきものはあるんですが、ぜんぜん役にたたないんですよねぇ・・・。

【【Challenge】の方法】

【Challenge】の場合、【Challenge】タブの枠に対戦したい相手のユーザー名を入力することで、その相手への対戦を希望することができます。
実は私はChallengeを使って対戦したことがまだないので、以下、予測の部分もある点、ご了承願います。

Challengeの希望を出された相手のところには【Challenge】での対戦希望が出ている旨のボタンが出現するはずで、相手が了承すれば対戦が始まります。
相手が拒否すれば、そこで終了になります。
自分が申し込まれた場合は、受け入れて対戦するか、拒絶して終了かの選択をすることになります。
※申込みに対して、相手が延々放置し続けた場合どうなるのかは、私は経験ないので分かりません。

Challengeを申し込む場合、相手のユーザー名を間違っていたり、相手がログインしていなかったりすると、「Player don't Exit(対応するプレイヤーが存在しません)」とでて終了となります。
そのため、対戦相手の正確なユーザー名を知っておく必要があります。
【Challenge】のユーザー名を入力する際に、待機中のプレイヤー名の一覧が出てそこから選択できるようなサービスがあれば、現状の対戦方法についての不満はかなり解消しそうなんですが、そういう形にはなりそうにないですね。
あと、たまにチャットに自分のユーザー名を流して【Challenge】での対戦を希望している人も見かけますね。これも一つの手かもしれません。
丁度スクリーンショットを取った時に、多分【Challenge】の相手が見つからないっぽい人がChatで問いかけていますね。

概要としてはこれで終了ですが、【Challenge】の場合、【Seek a Game】と違って使用サプライを選択することもできます。
Kingdomと書かれた選択項目で「Standard Random」を選択すれば、【Seek a Game】と同様の完全ランダム・サプライとなりますが、もし既に保存(Save)しているサプライがあれば、この部分を選択すると、「Standard Random」以外にSaveしたサプライも選択できます。
サプライの保存(というか、作成)については、次の項で説明します。

【Challenge】の場合も下段左に勝利ポイント・カウンターの使用をチェックするボックスがありますが、下段右側(Rated Game)は対戦時にレートをかけるのかを選択できます。ここをチェックすれば通常のレート変動のあるゲーム、外せばノー・レートのゲームになるはずです。

ちなみに、v2版ではプロとカジュアルの2種類のレートが存在しています。
【Seek a Game】や【Challenge】の「Standard Random」で対戦した場合は自動的にプロ・レートとなり、【Challenge】でSaveしたサプライを選択して対戦した場合は自動的にカジュアルのレーティングとなります。
どうやら、完全ランダムの場合はプロ・レート、少しでもランダムでない場合(何らかの意図が含まれる場合)はカジュアル・レートという分類みたいです。

※ちなみに、Challengeする際に、対戦が通常のレート戦なのか、ノー・レート戦なのかの表示が出るのかどうかは、私はやった経験がないのでわかりません。
それ以前に、Challengeを受けた場合に、その他の対戦や対戦相手の条件(レートとか所持カードセットとか、ランダムなのか作成されたサプライなのか、など)が表示されるのかも、わかりません。
ご存知の方、いらっしゃいましたら、コメントいただけると幸いです。

【Kingdom Builderについて】
詳しくは”こちら”を参照のこと。
サプライの保存(Save)ですが、対戦したサプライが面白かった際にゲーム終了時に「Save a Kingdom」という選択肢を選んで名前を付けることで保存できます。これは【Seek】【Challenge】のいずれの方法で対戦した場合も可能なはずです。
そして、最近やっとKingdom Builderが実装されました。

Kingdom Builderは【Challenge】のタブの右上にある「Create」「Edit」「Delete」のボタンから入れます。
「Create」が新しく作る場合、「Edit」が既に保存してあるアプライを編集(変更)する場合、「Delete」が保存したサプライの削除になります。
「Edit」と「Delete」は、「Standard Random」のところを編集・削除したいサプライに変更してから実施できます。


Kingdom Builderでまったく新しくサプライを構築する場合、「Randomizer」と「Choose Cards」の二つの方法があります。
一つ目の「Randomizer」は、サプライの構築というより、使用セットを定めてのランダム・サプライになります。
Kingdom BuilderのRandomizerのタブを選択し、各(拡張)セットに関して使用しない(チェック0個)から、使用頻度低(チェック1つ)〜使用頻度高(チェック3つ)までを選択します。
例えば図のように「基本(頻度:中)+異郷(頻度:高)のみからのランダム・サプライ」みたいな選択もできます。
選択を楽にするため、「全セットのチェックを外す(Uncheck All)」ボタンと「全セットをチェック(頻度:中)する(Check All)」ボタンも用意されています。

v2版の場合、「指定したセットから、指定した頻度でランダムにサプライを選出する」という設定を保存することができます。これは地味にGoko版ではできなかったことだと思います。
Goko版のKingdom Builderだと「基本・異郷からランダムに選出したサプライ」を作ることはできますし、そのサプライを保存してカジュアルの対戦に供することはできても、「カジュアルの対戦ごとにその条件で選出されたランダム・サプライを供する」といったことはできなかったかと思います。
殖民地・避難所場に関しても、右上のボタンでランダムにするか、使用・使用しないを固定するかを選べます。
ちなみに、下の10個の枠が王国カード10種類の枠で、ダイスの絵柄はランダム・ピックアップで選択することを示しているのだと思います。


「Chose Cards」のタブを選択すれば、個別に使用カードを選択することもできます。
これは、セットごとやアルファベット順にソートされたカード群から目当てのカードを探して選択することになります。
魔女娘を選択した場合、災い(Bane)カードを選択することも可能です(選択しないとランダム選出となる)。
また、図のように「一部固定カードで、残りランダム」という条件も可能です。
図の場合、Randomizerの条件は前述の通りだと、「礼拝堂、庭園、魔女の3枚は固定で、残りは基本(中頻度)+異郷(高頻度)からのランダム選出」となります。

すでに述べましたが、Challengeで完全ランダム「Standard Random」を選択して対戦した場合以外(Saveしたサプライを使用した場合)は、対戦のレートは自動的にカジュアル・レート(もしくはNo Rateを選択していればノー・レート)になります。
【Seek a Game】(野試合)で準備したサプライで対戦することはできませんが(Goko版なら、サプライを準備してカジュアルの卓をたてればかのうだった)、【Challenge】を用いれば可能ですね。【Challenge】だと、特定の相手としか対戦できないという問題はありますが。

【再戦機能】
以上を踏まえれば、v2版で対戦を行うことができるかと思います。
もう一点追加するとすると、v2版では再戦機能があります。
これは、対戦が1戦終了した際に通常の「Continue(ゲームを続ける)」「Quit(終了する)」以外に「Rematch(再戦)」というボタンが出現します。
対戦したプレイヤーのうち誰かがこのボタンを押すと、残りの対戦相手に「再戦しますか?」というボタンが出現します。
了承した場合は、同じプレイヤー間で再戦が行われ、拒否した場合は、通常通りに終了します。

ちなみに【Seek a Game】から対戦した場合、次戦も同様にランダムですが、【Challenge】で保存サプライを使用していた場合、同じサプライで再戦なのか、サプライ条件を再選択できるのかは、いまのところ私はやったことないのでわかりません。
それ以前に、【Challenge】で対戦を申し込まれた場合に、対戦相手が完全ランダム「Standard Random」で申し込んできているのか、保存サプライを用意して申し込んできているのか、確認できるのかは気になるところです。

しばらく前までv2版は人が少なく、「これは」という対戦相手に当たることも少なかったので、そういう意味でも重宝されていた機能と思いますが、リーグ戦などで同一の相手と複数回(6回とか)対戦する場合も便利な機能といえます。
そういえば今後の改善要望として、「リーグ戦する際に便利だから、再戦の際に手番順を入れ替えるような選択ができるようにならないか」というのが出されていましたが、運営側からは「完全ランダムでしかやらない」という回答が出ていて、ちょっとガッカリした記憶があります。
これGokoDom形式(2人戦で、各自が先手番が3回になるように合計6回戦を行う方式)の場合、終盤のマッチングが面倒(どちらかが先手番4回目となったらリセットすることになる)なのは、Goko版と同様といえそうです。まぁ、ノー・レートに切り替えた後もランダム・サプライが選択できるのはGoko版に比べて利点かもしれません。

ゲーム終了後のLogの採取方法ですが、”こちら”に説明が載っています。
ゲーム終了時に、Logボタンを押して、「On The Web」をクリックした上で、URLを保存しておけば、後でそのURLからLogを見ることができるようです。
あとv2版でプレイされたLogの検索(Log Search)は”こちら”からできます。
今のところGoko時代のLogは探せないようですが、v2版でプレイされた過去Logは検索できるみたいです。

その他、画面やサウンド、アニメーションなどの設定は今回は飛ばします。
現状は、Goko版みたいに「オリジナル・アバター」(自分のアバターに好きな画像を使用する)の機能はないみたいですね。

以上で、とりあえずv2版(Goko2)で対戦を遊ぶことができるようになったのではないかと思います。
急いで書いたので、つたない部分とかもあるかと思いますが、見つけたら指摘していただけると幸いです。

ではでは。