新拡張あれこれ

新拡張(Adventures)に関してですが、先週の5日間に渡るプレビューが終了し、あとは発売直前のルール・ブックのオンライン公開までは事前公表はいったんストップかなという感じです
ただプレビュー最終回の#5の最後の文章(We are expecting the set out April 18th and well someone will keep us posted if that changes.)を見る限り、英語版の発売日は4/8から4/18に延期になり、もしかしたら更に遅れる可能性もありそうです。それを受けてか、Dominion:Adventuresのプレオーダーを行っている海外のゲームショップの一部では、販売開始予定日が4/30に変更になっているところも見かけます(まぁ、この辺の日付は流動的なことが多く、あんまり信用できないことが多いですが)。
だいたいルール・ブックのオンライン公開は発売日の直前くらいの記憶がありますが、当初は先週末(4/3(金))までプレビューして、今週頭にでもルール・ブックの公開を考えていたのかもしれませんが、この状況だと次の情報公開までは結構時間がかかるかもしれません(発売が延期された代わりにルール・ブックの公開が早めになることはあるかもしれませんし、それ以外に、情報流出からのカード画像やリストがweb上に流されるといったこともあるかもしれませんが)。

そこで、現在わかっていることや、噂レベルのたわいもない話も含めて整理してみようかと思います。
※以下、個人の感想、解釈を含み、その部分は間違えている可能性があるのでご注意願います。

現在(4/6)わかっている情報としては、まず発売元のRioGrandeGamesの紹介ページでは以下のことが公表されています。

・カード400枚
・マット6枚
トークン60個
・王国カード30種
・持続カードの復活
・新システム:予約(Reserve)カード
・新システム:20種類のイベント

基本的に新拡張は6人プレイにも対応できるようになっているはずなので、マット6枚は6人分の酒場(Tavern)マット(プレイした予約カードを、Callする時まで待機させておく場所)で、トークンは6人分×10種類になると思います。

トークンとしては、イベントから「+1アクション」「+1カード」「+1購入」「+1コイン」「−1カード」「−1アクション」「−1コイン」「−1購入」「屋敷」の7種類、王国カードの巨人(Giant)の旅人(Journey)トークンまではプレビューで言及されており、mysteriousトークン(発売まで秘密)が2種類になっています・・・あれ、全部で合計12種類で6個ずつだと72個になる。一部数え間違いや、6個ないトークンがあるのかもしれません。
※ちゃんと読むと、「−1」はカードとコインはあるけど、「−1アクション」と「−1購入」はないと書いてありましたね。

そういえば、今回のトークンは各プレイヤー毎に1個なので、誰のものか区別するために色分けでもされているんでしょうか?そうなると、今までドミニオンではありませんでしたが、プレイヤーの色を選択する作業もゲーム開始時にすることになるわけでしょうか。

持続カードや予約(Reserve)カード、イベントの一部は、既にプレビューで紹介されています。

30種類の王国カードのうち、13種類はプレビューで紹介されています。
「Lost City」「Magpie」「Storyteller」「Messenger」「Giant」
「Guide」「Duplicate」「Coin of the Realm」「Transmogrify」
(以上4種はReserveカード)
「Amulet」「Swamp Hag」「Hireling」「Haunted Woods」(以上4種は持続カード)

Giantに関しては、各プレイヤー用の旅人(Journey)トークンを使用することが確認されています。

旅人(Traveller)カード2種類についても名前だけは紹介されています。プレイするたびに、クリーン・ナップ時にレベル・アップが可能なカードになります。
多分、最初のカード(PageとPeasant)のみが「サプライに置かれるカード(王国カード)」で、成長後のカードは「サプライにないカード(王国カードではない)」扱いになると思われます。そのうちの1種類であるHeroがプレビューで紹介されました)。
「Page」(→Treasure Hunter →Warrior →Hero →Championと成長)
「Pesant」(→Soldier →Fugitive →Disciple →Teacherと成長)

イベント20種類のうち、以下の6種類は紹介されています。
「Expedition」「Trade」「Mission」「Lost Arts」「Borrow」「Inheritance」

また、「Lost Arts」「Borrow」「Inheritance」が「+1アクション」「−1カード」「屋敷」トークンに関するイベントですが、それ以外に「+1カード」「+1コイン」「+1購入」「−1アクション」「−1コイン」「−1購入」トークンに関するイベントが存在することが言及されています。

また、プレビュー前にteasers(宣伝紹介)として公開された分については、

・22 dividing lines(下線部のあるカード22種類)
Lost City、Messenger、Guide、Duplicate、Coin of the Realm、Transmogrifyの6種類は下線部があることが判明しています。
また多分、旅人(Traveller)カードのうち、少なくとも8種類(矢印のあるカード)は下線部(レベル・アップに関する記載)があるかと思います(少なくともHeroにはある)。これで14種類です。
残り8種類は未公開となります。

・8 big arrows(矢印のあるカード8種類)
これは、旅人(Traveller)カードの矢印(次の段階があることを示している)と思われます。2種類でそれぞれ5段階あるので、最終段階であるChampionとTeacher以外の8枚には矢印があると思われます。

・7 cards with 3 types(タイプに3つ書かれているカード7枚)
現在、「アクション−アタック−持続」のSwamp HagとHaunted Woodsの2種類が判明していますが残り5種類は未公開となります。

・3 treasures, including an attack and a village(財宝カード3種類、アタックと村を含む)
現在のところ財宝カードとしてはCoin of the Realmの1種類が判明しています。これが「村」になります。
残り2種類(アタックを含む)は未公開です。
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・2 12-card piles, including a victory card worth 0 VP the turn you buy it
(1山12枚のカードを2種類、その中には購入時0VPのカードを含む)

多分、勝利点カードと思われますが、2種類ともまだ未公開です。

・$3, +$4, and +$5(+3、+4、+5コインのカード)
これらが1種類ずつとは限りませんが、現在のことろSwamp Hag(+3コイン)、Giant(+5コイン)がこの条件に当てはまるかと思います。+4コインが記載されたカードは、現在のことろ未公開です。

・a card that gives the 2nd player an advantage
2nd playerが何を指すか不明瞭で(2位のプレイヤー?手番が後のプレイヤー?)今のところ良くわかりません。例えば、Lost Cityなどのことを指すのかもしれませんし(1ターン目に1番手が5金でLost Cityを購入したら、後の手番のプレイヤーには恩恵があると言えると思います)、別のカードのことかもしれません。
→Messengerのことらしいです。


・card you can play when it isn't your turn

あなたのターン以外にプレイ可能なカードというのについては、まだ未公開と思われます。
→もしかしたらDuplicateが他人のターンにCallできる可能性があることかもしれません(プレイではないように思いますが、リアクションと違い、場にカードが置かれることになります)。

・a card that draws you 5 cards when Throned
“throned”の意味が分かりませんが、もしかしたらGuideのCall時の5枚ドローのことかもしれませんし、他のカードのことかもしれません。

・word counts: Supply: 15; Game: 4; Turn: 31; Token: 16.
流石にワード数数えるのは面倒なので省略。

プレビュー最終回の#5の最後の文章では、
You’ve seen 20 cards out of 58; there are still 17 more kingdom cards, 14 more Events, 7 more things that Page and Peasant turn into, and 2 mysterious tokens.
と書かれています。

全部で58種類となっていますが、王国カード30種類、旅人カード2種類のレベル・アップ先が8種類(2×4種類)(1番最初のPageとPesantの2種類は王国カードに含まれていると思われる)、イベント20種類と考えれば、合計数は58で合致します。
王国カード30種類のうち13種類が公開されて残り17種類、旅人カードの成長先は8種類のうち1種類(Hero)が公開されて残り7種類、イベントは20種類のうち6種類が公開されて残り14種類が未公開になります。
また、2種類のトークン(mysteriousトークン)が未だ秘密にされているようです。

王国カードが30種類で、1山12枚のカードを2種類含むため合計304枚。
これに王国カードのランダマイザー30枚とイベント20枚を加えると354枚になります。
総カード枚数が400枚とすると、旅人カードの成長先である8種類に当てられるカードは最大でも46枚となります。
もしかすると最初が10枚→2段階目が8枚→3段階目が6枚→4段階目が4枚で→最後の5段階目が2枚みたいに段階的に枚数が減っていく構成かもしれません。この例だと2種類で合計40枚となり、残り6枚はブランクカードといった感じになりそうです。
流石に最後の5段階目が2枚だと少ないので、(10枚→)8枚→6枚→5枚→4枚で2種類合計46枚でブランクカード0枚とかも、・・・ブランク0枚はなさそうなので、まだ(10枚→)7枚→6枚→5枚→4枚とかの方がありそうでしょうか。

※ドナルドが、2段階目以降は各5枚ずつ(5枚×8種類)と回答していますね。そうなるとブランクは6枚でしょうか。

まぁ、この辺は正直、発売されるまでわかりませんが。

発売されれば明らかになることですが、こういった発売前に色々と予想するのも楽しいですね。
あと、噂レベルですが、ドイツ語版は9月1日発売らしいので、これが本当であれば、日本語版の発売も同時期(+輸送のことを考えると、9月下旬?)でしょうか。

あと、いろんなところで既に訳出されていますが、念のため、プレビュー#5のカードの訳も掲載しておきます。
最終回の#5回はトークンに関連するイベントの紹介になります。
イベント以外にも、トークンを用いるカードはあるようです(#5のボーナス回で紹介されるGiantなど)が、今回は類例が予想できるイベントの紹介みたいです。

17) Lost Arts (6cost, Event)
Move your +1 Action token to an Action Supply pile
(when you play a card from that pile, you first get +1 Action ).

失われた技術(6コスト、イベント)
あなたの「+1アクション」トークンを、サプライのアクション・カードの山の一つに移動させる。
(その山のカードをプレイする際にあなたはまず+1アクションを得る)

各プレイヤーに「+1アクション」トークンが配られ、Lost Artsのイベントに6金を支払うと、このトークンをサプライのいずれかのアクション・カードの山に置けます(もしくは、既に置かれているものを別の山に移せます)。
トークンの置かれた山のアクション・カードをあなたがプレイする場合、その直前に+1アクションを得ます。
例えば、サプライの鍛冶屋の山に「+1アクション」トークンを置いた場合、あなたがプレイする鍛冶屋はすべて「+1アクション、+3カードを引く」というカードにその効果が変更となります。
トークンを置く前に買ったカード、置いた後に買ったカードなどの区別はなく(そもそも区別もできませんが)、その山が山切れしていても効果は変わりませんし、山切れした場所にトークンを置く(移す)こともできます。
その他にイベント関連で「+1カード」「+1コイン」「+1購入」トークンがあるそうです。

18) Borrow (0cost, Event)
+1 Buy
Once per turn: If your −1 Card token isn't on your deck, put it there and +1coin.

借り入れ(0コスト、イベント)
+1購入
1ターンに1回まで:
あなたの山札に「−1カード」トークンが置かれていなければ、それを置いて+1コインを得る。
(「−1カード」トークンが山札に置かれている場合、次にカードを引く場合にその枚数を1枚減らし、トークンを山札から取り除く)

このターンに1金余分に使える代わりに、次に引くカードが1枚減ります。イベントの購入がほとんどの場合、購入フェイズであることを考えると、次のターンの手札が4枚になることが多いと考えればいいでしょう。
+1購入がついていますが、イベントの購入にも購入権を使うので、借り入れを行う際に消費した購入権を補填しているだけと言えます。
また「−1コイン」トークンもあるそうで、借り入れみたいに自身何らかの利益を受ける代わりにマイナスをという場合以外に、アタック的に他プレイヤーに飛ばせるイベントもありそうです。
その場合、トークン数が足りなくなるような気もしますが、「1人1個」「既にくらっているプレイヤーは重複して獲得できない」といったルールがあるのかもしれません。

19) Inheritance (7cost, Event)
Once per game: Set aside a non-Victory Action card from the Supply costing up to 4cost.
Move your Estate token to it
(your Estate gain the abilities and type of that card).

相続(7コスト、イベント)
1ゲームに1回まで:
サプライより4コストまでの勝利点でないアクション・カードを1枚脇にどけ、その上に屋敷トークンを移動させる。
(あなたの屋敷はそのカードの能力とタイプを獲得する)

多分、今回のプレビューで紹介されたカード、イベントの中では、最も面倒なカードと言えます。
以後、屋敷はアクション・勝利点となり、トークンを置いたアクションの効果も持つことになります。
色々と複雑なので、FAQ必須のカードとなります。

20) Giant (5Cost, Action-Attack)
Turn your Journey token over (it starts face up).
If it’s face down, +1coin.
If it’s face up, +5coin, and each other player reveals the top card of his deck, trashes it if it costs from 3 to 6cost, and otherwise discards it and gains a Curse.

巨人(5コスト、アクション−アタック)
あなたの旅行(Journey)トークンをひっくり返す(旅行(Journey)トークンは、最初は表を向けて置く)。
もしそれが裏向きなら、+1コインを得る。
もしそれが表向きなら、+5コインを得た上で、他のすべてのプレイヤーは自分の山札の一番上のカードを1枚公開し、もしそれが3〜6コストのカードであれば廃棄し、そうでなければ、そのカードを捨て札にして呪いを獲得する。

プレイ回数が奇数回目は+1金だけの雑魚、偶数回目は超絶アタック(+5金とカード破壊、または呪いまき)と、効果が変化するカードになります。

取りあえず、以上。