ターン数と獲得したカードの使用回数

今回は考察というより感想に近いので、軽く読み流してもらえたらと思います。

ターン数とシャッフル数、購入したカードの使用回数を考える場合、ドロー・カードなどのアクション・カードの影響でプレイ毎にかなりの差が生じます。

そこで今回は叩き台として最もシンプルな条件である
「ドロー操作やライブラリー操作が全くなく、毎ターン1枚カードを購入する」
場合について考えてみたいと思います。
単純なお金プレイ(ただし購入をパスすることがない場合)などがこの場合に当てはまります。

1周目 1〜2ターン  (0枚)
2周目 3〜4ターン  (2枚)
3周目 5〜6ターン  (4枚)
4周目 7〜9ターン  (1枚)
5周目 10〜12ターン (4枚)
6周目 13〜16ターン (2枚)
7周目 17〜21ターン (1枚)

シャッフルのタイミングは0(開始時)、2、4、6、9、12、16、21ターンとなり、()内の数値はシャッフルの際に残っている山札の枚数、いわゆる底に沈む枚数になります。
開始時のシャッフルから次のシャッフルまでを1周目として、以下、次のシャッフルまでを2周目、3周目・・・と数えています。

1周目が初手を購入する1〜2ターンで、2周目の終わる4ターン目に山札が2枚残っている状態も「銀貨×2」のような初手の場合に経験することだと思います。

お金プレイの場合、属州4枚購入に届くターン数はだいたい平均17ターンといわれています。
4人戦の場合は1人当たりの属州割当枚数が3枚となることを考えると、呪いなどの妨害要素のないサプライであれば15ターンくらいには決着がつく、つまり6周目の途中でゲームが終了するのが一般的なように思われます。
2〜3人戦だと1人あたりの属州割当枚数は4枚に増えるので少し長引く傾向にあると思いますが、それでも6〜7周目でゲームに決着がつくことが多いと思います。

6周目にゲームが終了すると考えると、初手(1周目)に購入したカードをプレイする機会というのは多くて5回という事になります。
実際は底に沈んだり(1回分、他のカードより使用機会が減る)、6周目の分を引く前にゲームが終了する場合を考えると、初手に買ったカードを使用する回数はそれより少ない回数(平均で4回程度?)になります。
また7〜9ターンに購入したカードはゲーム終了までに多くても2回しかプレイする機会がなく、10〜12ターンだと多くて1回、13ターン以降に購入したカードはそのゲーム中にプレイする機会はないということになります。

こうやって数えてみると、思ったよりもカードの使用回数が多くない印象を受けます。
実戦で考えると、引ききりデックなどを組めばまったくこれとは違う挙動となりますが、何か考えるときの参考の一つにはなるかなと思います。

以下、余談というか別の話。
こういった話で「底に沈む」という話が出た場合、ドロー・カードを使用した際にシャッフルが入る場合の話が出てきます。

今回の例ではシャッフルは全てクリーン・ナップ・フェイズ時のシャッフルになります。この時に山札が5枚未満だとシャッフルが生じ、その際の山札は底に沈んだ(その周目にプレイされる機会が失われた)ことになります。
ちなみに底に沈んだ場合は次の周目では山札のトップで引いた扱いになるため、2周連続で底に沈むことはありません。
上記の例の場合、底に沈むカードは5枚未満、すなわち最大でも4枚までになります。

これに対してアクション・フェイズ時に鍛冶屋などのドロー・カードをプレイしてシャッフルが入る場合、底に沈む(というより次の山札にシャッフル・インしない)カードの枚数はより多くなります。
手札、プレイ中のカード、山札の底でドローされたカードで考えると確実に5枚以上になります。
4ターン目のアクション・フェイズにいきなり鍛冶屋をプレイした場合を考えると、7枚(手札4枚、プレイした鍛冶屋1枚、山札の底でドローした2枚)が次に作られる山札から除外されます。その時点の全カード数が13枚(1〜3ターンまで1枚ずつ購入した場合)と考えると、過半数を越えていることになります。

終盤の全カード数が多くなった状態だと、ドロー・カードをプレイしてシャッフルが入った場合も、クリーン・ナップ時のシャッフルの場合も余り意味合いが変わらなくなってきますが、2周目や3周目といった序盤(中盤の初め)では枚数の差の影響が大きいので、別枠で考えた方がいい場合が多くなります。
実際、上記の4ターン目に鍛冶屋をプレイした例の場合、何もなくても5ターン目のクリーン・ナップ時に山札は0枚となっているので、再度すぐシャッフルが入ることになります。