Goko版(Dominion Online)を快適にプレイするための拡張機能について

拡張機能について】
運営側からの正式なサポートではありませんが、有志によってChromeやFire FoxからGoko版をプレイしている人向けに、Goko版のプレイ環境を快適にする為の拡張機能が出されています。

Gokoで遊んでいるような人は、既に知っている人も多いかと思いますがChromeの場合、以下のサイトから入手できます。

以前は、「Dominion Online User Extension」という名前でしたが、いつのまにか「Goko Dominion Salvager」という名前に代わっていますね(9/2現在)。

Dominion Strategy Forumに詳しい説明を載せたフォーラムがあります。

また、動画で解説したサイトもあって、参考になります。

※以下、私がChrome版を使っているので、Chrome版での説明になります。

さて、以前の記事で、Goko版への不満を幾つか挙げましたが、実はこの拡張機能を導入することで、かなりの部分が改善されます。

○ゲーム中のLogについて
ゲーム画面の右側にLog用のサイド・パネルが開かれ、これはずっとゲーム中に表示され続けます。そのため、公式のLogのように必要な際にクリックして呼び出す必要がなくてかなり楽な上に読みやすいです。

○オリジナル・アバターについて
事前に用意されたアバター以外に、自分で用意した画像(20kbまで)をアバターに使えます。
また、他プレイヤーが本拡張機能でオリジナルのアバターを使っている場合、そのプレイヤーをオリジナルのアバターで認識することになります。
たまに「アニメ・アイコン勢」みたいな発言を見かけますが、この機能を使ってアバターを変えている人々を指すものと思われます。
※本拡張機能を使っていない人には、自分がこの機能を使ってオリジナル画像を用いていても、通常のアバター(オリジナル画像に変える前のアバター?)が見えることになります。

○ポイント・トラッカー
拡張機能を使用していて、ゲーム開始5ターン以内にチャット欄で「#vpon」と入力すると、ポイント・トラッカー機能が働きます。拡張機能を使っている場合は、Logパネルの左上の辺りに各プレイヤーの現在の勝利点が表示されます。
拡張機能を使っていない人の場合の表示がどうなっているかは分かりませんが、少なくともチャット欄に「#vp?」と入力すれば、その度に、現在の各プレイヤーの点数が確認できます。
逆に、いずれかのプレイヤーが開始時に「#vpoff」と入力すると、参加全プレイヤーのポイント・トラッカーがカットされます。

○王国カードの選択方法の規定
カジュアル、ノーレートでのプレイの際に、サプライに使う王国カードの選択方法を規定することが出来ます。「All」であれば通常通り自分の持つ全カードからのランダム選択ですが、特定の条件を入れれば、例えば「礼拝堂を含み、残りはランダム」「基本セットと暗黒時代からのランダム」などの条件で選ぶことが出来ます。
ただし、プロフェッショナルでのプレイの際は常に「自分の持つ全カードからのランダム」となるため、この効果を使用することは出来ません。

※プロフェッショナル・モードの場合、その趣旨として特定のカードが選択/非選択できるようなサプライ選択が不味いのは分かります。が、選択セットからのランダムとか、プロモのあり・なしくらいは選択出来ると嬉しいんですが、今のところ対応はありません。
※あと、ログインして初めてプロ・モードで卓を立てる際などに、(多分バグで働いていないと思いますが)たまにプロ・モードなのに、この王国カード選択フィルターが表示されることがあります。今のところ無視してOKを押していますが、実害があったことはありません。
あと、ログインして初めて卓を立てる際は、卓の条件を決定した後の決定ボタン(Create Game)が反応せず、一回条件をキャンセルして再度卓を立てて以降は「Create Game」出来るという現象が良く起こりますが、そういう仕様なんだろうと思って、あきらめています。

○会場でのプレイヤーの並び
「Council Room」などの各会場でのプレイヤー・リストのプレイヤーの並びがプロフェッショナルのレーティング順になるとともに、各プレイヤーのプロフェッショナルでのレーティングが表示されるようになります。

○卓名の保存、卓名による機能
自分で卓を立てる際に、デフォルトでは常に「○○’s game」となって、その他の卓名を使いたい場合、毎回書き換える必要がありましたが、本拡張機能を導入すると、書き換えた卓名を記憶してくれるようになります。

また、卓名の中に「4000+」といった「数値+」の記載をしておくと、その数値以下のプロレーティングのプレイヤーが入室した場合、自動的にKick(卓から放り出す)してくれます(ただし、Kickされるまで数秒かかりますが)。
また、卓名の中に「#VPON」または「#VPOFF」と記載しておくと、ゲーム開始時から自動的にポイント・トラッカーがオン/オフされます。
この辺はかなり便利です。
例えば、「ALL, 4000+, #VPON」と卓名がある場合、ALLはシステム的には意味がない記載ですが、「プロレーティング4000以上の人のみ参加可能で、ポイント・トラッカーありの状態でゲームします」となります。

拡張機能を使っていない場合、卓名にはシステム的な意味はありませんが、卓の説明として、以下のような記述をしている場合を良く見かけます。

数値+(例:4000+、4K+など):その数値以上のプロ・レーティングの人の参加を希望(4Kは4000を意味します)
#VPON/#VPOFF:ポイント・トラッカーの使用の有無
(以上、拡張機能を使っている場合、システム的にも意味があります)

ALL:他にもALL SETSやALL CARDSと書かれている場合もありますが、「全カード使用(基本セット〜ギルド)」を意味します。ただし、システム的に規定されている記述ではないので、プロモ・カードがなくても「ALL」と書かれている場合もあると思いますし、詐欺的に「基本セットしか持っていないけどALLと書いている」場合もありえます。
他にも所持セットを記載する表現をしている場合(BS+SE+HIとか)を見かけます。

あと最近気付いたんですが、Goko(Dominion Online)で卓名を入力する際に、小文字で入力しても、表示は大文字でされるんですね。

※プロフェッショナルの相手待ちの卓で、相手の戦績以外に使用するカード・プールが確認できるようになるとありがたいのですが、現状ではそういう機能はありません。

【Log Searchについて】
これは拡張機能とは別の話ですが、 Goko Log Searchというサイトでは、GokoでプレイされたゲームのLogを探索することが出来ます。
プレイヤー名や、プレイされた時期、使われた王国カード(使われなかった王国カード)などを絞って検索可能です。
IsotropicのCoucil Roomのように、自分の最近のプレイを見直したり、トップ・プレイヤーのLogを勉強したりすることが出来ます。
特定のカードの上手い使い方を勉強しようと思ったら、「カード名+トップ・プレイヤー名」などでサーチすることも可能です。

また、そのサイトにあるLeaderboardは、TrueskillというGokoのランキングとは別の評価方法で、Gokoの成績を評価した結果が掲載されています。こちらはIsotorpic風のLevel表示と並列したランキングとなります。

【Automatch】
最近追加された機能で、正確な機能は私も良くわかっていません(まぁ、実はGoko版については、こと細かな機能の説明は見つからない場合が多く、Automatchに限らず手探りで使ってる機能も多いのですが)。
卓を立てる「CREATE GAME」の隣に「AUTOMATCH」という項目が増えています。多分初期は「IDLE(待機)」状態になっていると思います。
この部分をクリックすると、「プレイ人数の幅」「プレイするセットの幅」「対戦相手のレーティングの幅」「対戦するシステム(プロ/カジュアル/ノンレート)」といった条件をいれて「Submit」ボタンを押すと、条件にあった対戦相手を探してきてくれます。
プレイの人数は最少人数と最大人数を入れるもので、Min「2」Max「4」と入れれば多分2〜4人の対戦、Min「2」Max「2」と入れれば2人戦のみになると思われます。
で、一番わからないのがセットの幅で「Base Only」「2」「3」「4」「5」「6」「7」「8」「9」「10」「12」「13」「14」「All Cards」から選択になります。
「Base Only」は基本セットのみ、「All Cards」は全カード(セット)になると思うのですが、間の数値が何を示すのか?所持しているセット数?その場合、10以上の数字は何なのか、あと11が抜けているのは何か意味があるのか、またプロモの所持の有り無しはどこかに影響するのか?といったところが謎です。
一応、人数や使用するセットの幅は矛盾する(例えば最小「4」の最大「2」みたいな)入力は出来ないようになっています。
レーティングの幅は、「自分のレーティングから○○離れたレーティングまで(±○○)」という設定になります。自分のレーティングが基準で、一方的に「5000以上」といった指定は出来ないみたいです。自分よりかなり高いレートの相手も対戦相手候補に含めたい場合、自分よりかなり低いレーティングの相手も対戦相手候補に挙げられるということになります。

「Submit」ボタンを押したら、対戦相手候補が見つかるまで待つことになります。
「CREATE GAME」の隣にある「AUTOMATCH」の右横が「IDLE(待機)」から「SEARCHING」に変わります。
見つかったら通知が出るので、(多分)両方がOKしたら対戦が始まります。

実は、自分で卓を立てつつ、同時にAutomatchによる対戦相手探索を行うことが出来ます。
対戦相手が見つからずに時間がたってやめたくなったら、キャンセルで止めることが出来ます。
また、他の作業をするのに邪魔になったら「Hide」ボタンで、Automatchの条件設定ウィンドーの表示を消すことが出来ます。

以下は、推測ですが、Automatchのサーチは、今のところ他にAutomatchを利用しているプレイヤーの中から条件にあうプレイヤーを探してきているように思えます。
多分、Automatchを使用していない(IDLE状態の)人はサーチしていないけど、Automatchを使用している人であれば、別の会場の人も探索対象にしているように思えます。

通常の卓立てと並行して使えるので、対戦相手を探す上では便利な機能っぽく思えますが、現状では不便な点が幾つかありそうです。
・現状(9/2現在)では不安定なのか、たまに変な動作をする(対戦相手候補として自分の名前が出てきて、OKしたら、別のプレイヤーとの対戦となった など)
・自分で卓を立てる場合と違い「#VPON/#VPOFF」などの記載が出来ない
・Offlineになっていて使えない時がある。

現状は、不具合があるかもしれないけど、自己責任で使う機能かなと思います。


拡張機能を入れると、かなりGokoでのプレイングが快適になるので、Gokoで遊んでいる人は導入を検討してみる価値はあるように思います。